ナルニア国物語 第1章 ライオンと魔女(映画:アンドリュー・アダムソン監督)
「空き部屋の長いタンスを抜けると雪国であった。」
「指輪物語」や「ゲド戦記」と並ぶ世界三大ファンタジーのひとつと言われる作品の映画化です。
が、私は原作は未読ですので映画に関してだけの感想で。
第二次世界大戦下のイギリスで、空襲を避けて田舎に疎開した4人の兄妹達が、疎開先の“教授”の家の空き部屋のタンスを通して異世界に行ってしまうという話。
タンスを超えたら異世界という感覚が、ドラえもんを見て育って、小学生の頃「学習机」に足をつっこんで引き出しを歪めた覚えのある身としては(笑)、なかなかに惹き付けられる掴みでした。
素直に楽しめましたが、一方でアクが無くてあっさりしすぎにも思えて少し残念でした。
ごくごく普通のファミリー映画だなあと。(ディズニーだから当然なんでしょうけど)
独特のオーラを感じない事や、制作者の匂い立つような「原作への思い入れ」を感じられないのを不満に思ってしまったのですが、
しかし、このように感じてしまうのはやっぱり「ロード・オブ・ザ・リング」などとどうしても自分の中で比べちゃってるからなんでしょうねえ。
あちらよりも対象年齢も低い作品なのだし、比べるものではないとは思うのですが、いかんいかん(^^;;
話がかなり急展開に感じましたが、このあたりはかなり描写を端折ってるんでしょうか。
ストーリーや兄弟の描写の踏み込みなど少々物足りなく感じましたが、その辺りは今後回を重ねるうちに深まってくるのだろうかと期待。今回はプロローグ的な物なのかと思いました。
最期の戦いの描写は、正直今一に感じました。
もうちょっとミクロな描写でじっくり見せて欲しかった気もしますが、原作でもあのように大規模なぶつかり合いなんでしょうか。
ライオン・アスランのふさふさ感やニュージーランドの自然が素敵でした。
ところでライオンもビーバーも馬も言葉を話すあの世界、「肉料理」と言うものは存在するのでしょうか(^^;
| 固定リンク
コメント
でんでんさんこんにちは。
ナルニア国物語、確かにかなりアッサリした感じでしたねー。
長女が全然活躍してなかったのが気になったのですがそれも次回以降なんでしょうかね。
ロード・オブ・ザ・リングを観られてる方には物足りなさがあるみたいですね。
僕はロード・オブ・ザ・リングを観てないのですごくロード・オブ・ザ・リングを観てみたくなりましたー。
投稿: ベルクロ | 2006年3月29日 (水) 21時39分
ベルクロさんこんにちわ。
ナルニア、楽しかったのですがやはりアッサリ気味だったかと思います(^^;
長女は、最後の「弓」のシーンもかなり無理矢理な印象でしたしねえ、やっぱり本格的な出番は次回以降なのではないかと。
ロード・オブ・ザ・リングを見た人は、やはりどうしても比較してしまうみたいですね。
対象年齢も内容も全然違うので比較すべきでは無いとも思いますが、
時期やジャンルからして、仕方ないとも思います。
ロード・オブ・ザ・リングはお勧めですので是非見てやって下さいませ〜。
非情に長いので覚悟が必要ですが(^^;
投稿: でんでん | 2006年3月30日 (木) 00時15分