男たちの大和 YAMATO(映画:佐藤純彌監督)
公開が始まってから結構経つのに満員でビックリ。
戦争そのものにはあまり踏み込まずに、大和に乗り込んだ少年兵や下士官達及びその家族の視点メインで、彼等の運命と思いを描いた人間ドラマでした。
そのため内容、密度はちょっと薄めではありますが、こういう視点の映画があるのはそれはそれでいいかと思いました。
ストーリーは、正直意外性は一切無く予想通りに進みますが、それでも目頭が熱くなるものでした。
見ていて自然に脳内で事情を補完してしまって泣けてくるという側面もありますが、見応えのある映画だったと思います。
少年兵の家族など脇の女性たちの演技が自然で良かったです。
映画全体はちょっと長かった気もしますけど。
ストーリーを少年兵・下士官視点に絞るのはいいのですが、大和自身の描写も主に甲板メインで遠景で大和を映したり海そのものを映すカットが少なく、敵艦も僚艦の姿もほとんど描かれない為、空間的な奥行きや世界の広がりを感じられないのは勿体なかったかと思います。既にあちこちで言われていることですが(^^;
どうも映画というより舞台劇を見ているような感覚にもなりました。
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