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2006年5月23日 (火)

僕の大事なコレクション(映画)

(リーブ・シュライバー監督)

家族に関する『もの』を収集してジップロックで部屋の壁に貼り付ける趣味をもつ、ユダヤ系アメリカ人の青年ジョナサン(イライジャ・ウッド)
亡き祖父から古い写真を託された彼は、写真に写った「祖父の恩人」の謎の女性を探す旅に出る。
間違ったアメリカ文化観とインチキ英語を駆使する通訳の青年アレックスと、
アレックスの祖父の自称「目が見えない」老人運転手と、
他称「盲導犬」サミーデイビス Jr.Jr.たちと共に、
ジョナサンは祖父の故郷のウクライナの地で旅を始めるのだった…


という話。2人の青年と1人の老人(と犬)のルーツを巡るロードムービーです。
ひたすら広い空と緑の野原という美しい風景の下で古い車で旅をする。それだけでも素晴らしく“絵になる”情景で引き込まれますが、
言葉もまともに通じず噛み合わない彼等の道中が、時にユーモラスで時に切ない、いい映画でした。

緑の野原や、どこまでも延々と広がるヒマワリ畑、そして未だに残る第二次世界大戦の傷跡というウクライナの田舎の風景が、残酷なほどに美しくも切ない情景を見せてくれました。
(と言っても撮影は撮影協力体制の都合でチェコ共和国のプラハらしいんですが、風景はそっくりらしいです)
ウクライナという国は普段馴染みがなく、あまり知らなかったので色々と勉強になりました。

自分探しという言葉自体はあまり好きではないですが、『自分が何と繋がっているか、何と繋がって今の場所にいるのかを認識する』のは、人の人生の土台作りにおいては確かに大事な物であるかなと思いました。

爺さんの最後の行動は納得もいかなかったのですが、うーむ
こちらが日本人だからピンと来なかったのかとも思いましたが、どーなんでしょう。

ボンネットに座る犬をのっけながら走る車が良いです。「バカ犬」という設定だったけど、いい犬でした。

公式サイト

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