ぼくを葬る(映画)
(フランソワ・オゾン監督)
余命3ヶ月を宣告されたゲイの31歳カメラマンの最後の日々を描くフランス映画。
随分“モロ”にやってるなあと思ったらR-15でしたか。見る前に気付いてなかったです。
映画は、言葉少なく静かに淡々とした印象。
こういう映画だから、やはり「自分ならどうするか」と考えてしまいますが、
ちょっと死の受け入れ方が綺麗すぎる気もしました。
家族との関係が話の主軸かと思ったらそのあたりは意外とあっさり気味です。
主人公は「自分と他者との関係」(描かれない訳じゃないけど)よりも、むしろ「自分で自分を受け入れられるかどうか」がキモなのかと思いました。
自分の納得こそを優先したのかなと。
ラストシーンはとても印象的です。
死に瀕した人が自分の存在の証を残そうとする行為は理解し易いです。
ただ、不妊症の旦那を持つドライブインの女の依頼は、はっきり言えば「こんな内容のエロスパムメールってよく来るなあ」と思ってしまいました。
このあたり、ちょっと非現実的というか、御都合臭さは少し鼻につきます。
(ところで(字幕をきっちり覚えてなくて勘違いしてるかも知れないけど)遺産は家族には回してないんですかね?)
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