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2006年5月 1日 (月)

ブロークバック・マウンテン(映画)

(アン・リー監督)

かなり出遅れましたがようやく見ました。
巷で聞こえる評判のように、確かに「ゲイ」部分を除けばかなり真っ当なラブロマンスかと思いました。
まあしかし、「ゲイ」部分はこの映画の取り除き得ない要素ですけどね。

ゲイ恋愛の根本部分への感情移入は出来ませんでしたが(発端があまりに唐突すぎるし、そもそも互いがどこに惹かれたのかが分からないし)(主人公達よりイニスの奥さんに感情移入したりして)(そうは言っても「山から下りた後の嗚咽」シーンやラストシーンは胸に迫るのですけどね)、
“過ぎ去った大事な時間への拘り”が強く示された切ない映画でありました。
“決して戻らない輝かしい若い頃の時間への郷愁”を痛いほどに感じましたが、
それに拘るあまりに“「現在」大事であるはずのもの達”が全て手から滑り落ちていくあたりはやるせないです。

嫌なことがあるとすぐに暴力に走って家庭を顧みることの出来ないイニスも、仕事もいい加減で先を考えない調子者のジャックも、ゲイ云々は別としてもかなりの「ロクデナシのダメ人間」だなあと、見ていて単純に思いもしましたが、
既に時代遅れの「カウボーイ」以外の存在になれない、“大人に成りきれない子供”の典型のような男達の悲哀は、今の時代でも普遍的に感じられるものだと思えました。
このあたり、我が身にも思い当たるものを感じてなかなか「痛かった」です。

劇中イニスがジャックに「お前に出会ったせいだ」と言うような事を言っていましたが、
仮に2人が出会っていなかったとしても(ゲイに目覚めてなかったとしても)、果たして彼等の人生は大きく違っていただろうか?、とも思ってみたりして。

作中でビュンビュン時間が経過していく感覚も、強く郷愁を誘うものでした。
過ぎた輝かしい過去の象徴である、序盤に描かれる「ブロークバックマウンテン」の風景は実に美しかったです。
大自然の中での羊の放牧シーンの壮大なこと。

ついでに、羊かわいいよ。

公式サイト

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