タイフーン(映画)
(クァク・キョンテク監督)
あの「シュリ」同様に南北問題を下敷きにして、脱北した核テロリスト(チャン・ドラゴン)と、彼を追うエリート海軍大尉(イ・ジョンジェ)の2人の男の戦いを描いた韓国の軍事アクション映画です。
ハードで骨太なエンターテインメントで映画全体に力強さがあって楽しめました。
人物配置などは少々お約束すぎる気もしましたが、お約束をきっちり作っていて映画に重厚感が出ていたかと思います。
いきなり難民を皆殺しにするアメリカ船やら核配備を容認する日本やらと、かなりトンデモな部分も目立ちますが、
まあ、この程度のトンデモはハリウッド映画もしょっちゅうやってるから特には言うまい(苦笑)(ステルスとかダイ・アナザー・デイとかと比べれば全然マトモだし)(つーかあの辺と比べちゃあいけませんがな(笑))
面白かったですが、終盤の愛国心炸裂な展開と、お涙頂戴モロ狙いなラストはちょっとクドくてきつかった気もします。
愛国シーンに至る場面も、「上の命令に背いて独断で出撃する」あたりで止めておけばもうちょっと普通の燃えるシーンだったのかとも。
ところで、タイトルにさほど深い意味があるとは考えていなかったので、ちゃんとストーリーに「タイフーン」が絡んできたのは「おおっ」と思いました。
公式サイト
| 固定リンク
コメント