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2006年8月12日 (土)

からくりサーカス最終巻(43巻)

ついに最終巻です。長く続いた話だけに感無量。
軽く感想を挟みながら内容を紹介してみようかと思います。

まず表紙が、本編では結局最後まで描かれなかったマサル・鳴海・しろがねの三人が一堂に会した姿を見せてくれて実に嬉しい。これを期待してたのですよ。
そしてサンデーコミックスにしてはかなりの分厚さでビックリでした。
なんと描き足し多数で256ページも。(ちなみに42巻は190ページくらい)

本編ですが、雑誌連載時にはやや急ぎ足に思えたものの、一気にまとめて通して読むとやはり感慨深いです。
特に鳴海としろがねの「抱擁」からアルレッキーノ・パンタローネの最後、そして「お代は…いかほどいただけるんで…」への流れの密度はただただ圧巻。泣き所です。
連載時には少々唐突に思えたフェイスレスの改心も意外とすんなり読めました。
まあこれは、一度連載時に読んでいるからスッと入りやすかったのかも知れませんが。

描き足しについては、古いサンデーは捨ててしまっているので細かい比較は出来ませんが、
最終回の「6年後」に至るまでの部分ではそんなに多くないような気がします。
しろがねの「歌」に関する記述の追加とか、チョロチョロとはあるのですが。

本格的な描き足しはやはり6年後から。
連載時には描かれなかった黒賀村が(一コマだけ)描かれたり、
そして6年後のミンシア姉さんやエリ様の姿が描かれてたりでかなり嬉しい。
アルレッキーノからリョーコに送られた木彫りの鳥もフォローされていて良かったです(これは連載時にあったかどうかウロ覚え)
連載時に描かれていた面々については、絵を大ゴマで直されたりはしていますが、展開は変わりません。

鳴海がギィから返してもらった「箱」の中身が描かれているのはお得でした。

ちょっと期待した「一堂に会するマサル・鳴海・しろがね」は、表紙と下記で触れる部分を除いた本編中では結局描き足し部分でもありませんでした。
まあこれは話の流れから言って仕方ないと思いますので、表紙で描いてくれた事で満足したいかと思います。

そしてそして、本編が閉幕した後に、実に嬉しいページが!!
これまで42巻に登場してきた主立ったキャラクター皆による10ページに渡るカーテンコールです。
ああこんな人もいたっけ、と思う懐かしいキャラから、ちょっと誰かを思い出せないキャラまで、
味方も敵も人間もしろがねもOも動物も自動人形までもがにこやかに手を振る姿は素晴らしく感慨深いです。
いやもう、見ていて嬉しくなりますわー
別時代・別年齢の同一人物が別々に描かれてたるのも嬉しい。
しかし一体何人いるのやら。人々の隙間で判別しにくい人もいますのではっきりとは言えませんが、
えーと、ざっと180キャラくらい???(^^;;;
43巻も続けばさすがにこれだけの人数になるのですねえ。これだけの人数のキャラが見ていると大体思い出せるのも凄い。
本当によくここまで複雑な話を描き上げてくれたものです。

話自体への感想は連載時に書いていますので新たには語りませんが、
とても満足度の高い最終巻でした。はらぁいっぱいですよ。
藤田先生には本当にお疲れ様でした。
また英気を養われての新しい作品も楽しみにしております。

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[[attached(1,center)]] = 感無量 = っていうかもう表紙だけでも泣けます・・・ ナルミは重い重い責任から開放されて本来の姿になり、 しろがねは二人のフランシーヌに負けない笑顔を手に入れ、 マサルは・・・ マサル男前だよマサル(涙) ・最後の最後までナルミとマサルは再会しなかったなぁ・・・ まぁたぶんマサルが宇宙から帰ってきた時にしたんだろうけど、 みせないんですね・・・ いやらしいですわ〜! まぁそこが好きなんですが(笑 にしても背中合わせの共..... [続きを読む]

受信: 2006年8月12日 (土) 19時24分

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