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2006年9月12日 (火)

X-MEN:ファイナル ディシジョン(映画)

(ブレット・ラトナー監督)

「X-MEN」シリーズの三作目。
タイトルは「Xさん」ではないので注意が必要です(そんなの間違える人はいません)

シリーズ1・2作目の監督のブライアン・シンガーはスーパーマンリターンズに行ってしまったので、今回は監督が変わっています。
作風が1・2作目とは少々変わった気もしますが、話の展開からすればその変化も納得出来る気もするので、作風の変化が監督の変更によるものなのかどうかは分かりません。

異端のマイノリティであるミュータントの、マジョリティである人類への協調と闘争を描いてきた作品ですが、
今作では遂に「ミュータントを普通の人間に『治療する』薬“キュア”」が登場します。
ミュータントの力に苦しんでいた為に薬に頼ろうとする者あり、自分の力は『治療』されるようなものでは無いと怒る者ありで、考えの異なる者達のぶつかりあいがキモの群像劇となっています。

『世界は選択で作られ、選択で滅びるかもしれない』との宣伝文句のように、「薬」や「愛情」や「人の扱い」を前にして『どう運命を選択するか』がテーマと言うことでしょうか。
監督が変わっても作品の『重さ』は変わらずに楽しめました。
ただ、キャラクターがあまりに増えすぎた事もあってか、各キャラクターやテーマへの踏み込みは少々妥協的で浅くなってしまった気もします。
(結末はある意味現実的と言えたかも知れませんが)

娯楽作品としても面白かったですが、しかし、これまでのシリーズの延長線上として見ると、(文字通り)破滅的な展開の連続でショッキングでした。
特に「X-MEN2」のラストから考えれば、かなり想像を裏切る展開だったかと。
いやー、まさかあの人がああなったりあの人があんな形でああなったりするとは…、ショックだ。
それぞれの主要キャラクターがかなりとんでもない事になるので、各キャラに思い入れのある人は覚悟が必要かも知れません。

ただ、私はアメコミ原作は未読なんですが、原作では更にぶっ飛んだ展開が目白押しらしいので、映画は大分現実寄りな展開なのかとも思います。
現実的と言っても、ミュータントの能力は超トンデモでハッタリが効いて、今回の映像も凄いのですけどね。
(特に、橋は凄いです)

1・2作を通して活躍したあのヒロインやらあのヒロインが、なんというか、…正直「老けたなあ」と思わせるのに対して、ストームを演じるハル・ベリーの歳の取らなさっぷりが素敵でした。
そしてこのシリーズでの「かっこよく働く女性ナンバー1」のミスティークに関しては、
自分は気づきませんでしたが、妻曰く「アゴが少し丸くなった」とのこと。女の人のチェックは厳しいなあ(・e・;)
それはさておき、今回のミスティークは切ないですよ…。(素顔が見れたのは嬉しいのですが;)

まあ、本作でぶっちぎりナンバー1で切なくて悲しいキャラはサイクロップス(スコット)なんですけどね。
あの扱いはひでえ、ムゴすぎます;;
映画を見て帰った夜にTVで「X-MEN2」をやっていましたが、そこでの犬のようにジーンにまとわりつくサイクロップスを見ると、また可愛そうで可愛そうで泣けてきます;
この役者の方、スーパーマンリターンズでの役回りといい、なんでこんなに可愛そうな役が多いんだろ。

彼等の扱いに関しては、先にも書きましたが『キャラクター増えすぎ』の煽りを受けてしまったのかとも思いました。分かりませんけどね(^^;

マグニートーは、上に立つ者として人の扱い方をもう少し考えるべきかと思いました。好きなんですけどね、この人。

ところで、どーでもいい話ですが、サイクロップスのことを「クロちゃん」と呼称するのはなんか違うと思う>うちの妻

最後に、エンディングの後に超重要なシーンがあるので、これから見る人は御注意を。
最初に見たときは一瞬意味が分かりませんでしたが、
なるほど、倫理観の問題なのですね。
この灰色っぷりが食えないのだなあ。この善悪で計れないあたりがこの作品にとって象徴的。
この人の名字こそ「グレイ」にすべきですよ(スペルが違います)

公式サイト

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