スネーク・フライト(映画)
(デビッド・エリス監督)
いやー、最高に面白かった!!
職人芸的によく出来たB級ジェットコースターパニック映画でした。大満足です。
制作者達がノリノリで作っているのがよく伝わってくるいい娯楽映画でした。エンディングの最後の最後まで楽しめます。
“殺人現場を見られた犯人が証人を暗殺するために、証人の乗った飛行機に大量の蛇を送り込んだ”というお話。
設定の有り得なさ加減と、そんな設定を力業で不思議な納得力のある映画に仕立てた手腕が素晴らしい(笑)
監督は「デッドコースター」や「セルラー」の人で、それらと同様に今作もパニック映画としてのツボの押さえ方が実に上手かったです。
次から次へと形を変えて起きるピンチを飽きさせずに見せるアイデアの充実と畳み掛けるスピード感、
意外な「絵」で作品世界に引き込んでくれる導入やラストシーンの絵的なセンスの良さ、
多量の登場人物をそれぞれ印象的に紹介して見せる手際の鮮やかさ、
緩い場面と緊迫した場面の緩急の上手さ、
お約束としてニヤリとさせる場面と、予想を裏切ってくれる場面の配分のバランス感覚の絶妙さなどなど、
この手のB級映画が「どうすれば面白いB級映画になるか」を知り尽くした職人的な技が光ります。
もう、こういう映画大好き。
B級映画B級映画と言ってますが、うちでの「B級」は褒め言葉ですので誤解無きよう(笑)
本当に興奮できて楽しめる、よく出来た映画なのでお勧めです。見るべし。
そのうちテレビでやった時でもいいから(おぃ)是非見るべし。
(実際“絶対大画面で見なければダメ”という映画では無くて、テレビでも楽しめるタイプだとも思うのですね。ツッコミながら見るのも楽しそうですし)
数々の登場人物は、活躍しそうな人、ヒドイ目にあって死にそうな人、生き残りそうな人、などは大体登場時点で予想出来ますが、
一方で意外な人物が意外な形で活躍もするので面白いです。
「プレステ様!」には爆笑しました。きっとフライトシミュレーターなんだろうなあとは予測したけど、まさかプレステとは!(笑)
反撃に転じる際の開き直ったアメリカ映画的なバカノリが楽しいなあ。
ところで犯人は、ああいうことをやれば簡単確実に誰が犯人だかバレると思うわけですが、(実際速攻でバレて証拠も押さえられてるし) … … … バカだなあ(笑)
こういう頭の悪さも素晴らしい。
実際に飛行機内で蛇に襲われたら逃げようもない訳で、“有り得ない状況”でありながらも、“リアル”に感じる恐怖感も感じました。アレは確かにパニックになりますよ;
「蛇の怖さ」「飛行機の怖さ」のどちらもが、案外多くの人に馴染みのある怖さで臨場感を感じさせられるのですね。
自分が仮に俳優だとしても、(無害な蛇だとしても)蛇と触れ合う撮影は勘弁して欲しいだろうなあ(^^;
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント