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2006年10月12日 (木)

日本以外全部沈没(映画)

(河崎実監督)

日本沈没」とは逆に、日本“以外”が全部沈んでしまって日本はどうなるかというブラックパロディ。
小松左京氏の「日本沈没」を元ネタに、作家達の酒の席での悪ふざけから生まれたという筒井康隆氏の短編小説が原作。
原作は文庫で23ページ(+登場人物解説25ページ。実在の人物の紹介ばかりで本編より多い(笑))で非常に短いのでかなりオリジナルエピソードで膨らませられていました。

原作での(むしろ日本人の島国根性自体を笑うような)シニカルな視点に対して、映画ではもっとウェットに感じられて、原作とは印象自体がかなり異なります。
いくらでも膨らませそうな「政治方面」でのヤバイネタは大して無く、脳天気な表層的な笑いの映画になっていたかと思います。
しかしまあ、過度の期待はすべき作品ではないと思いますが、気楽に無責任に見ればほどほどに不謹慎に楽しめました。
ただ、自分は1000円で見れたのでそれなりに楽しみましたが、1800円払っていたら満足度が同じだったかは分かりません。本来はTVやレンタルで見るのが相応しい作品かも知れません。

全体的にちょっと冗長だったかと。もう少し削ってテンポを上げて欲しかったです。
最後は「ちょっといい話」っぽくまとめなくても良かったかも。まあ好みの問題でしょうか。
でもやっぱり最後はちゃんと「傾けて」欲しかったなあ。(沈没でのひっくり返り方は逆向きでは?)

公式サイト

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