プラダを着た悪魔(映画)
(デビッド・フランケル監督)
「プラダを着た悪魔の棲む家」とか「プラダを着た悪魔が来たりて笛を吹く」とか「連邦のプラダを着た白い悪魔」とか「プラダを着た七人の悪魔超人」とか「プラダを着たアクマイザー3」とか「プラダを着た悪魔くん」とか色々考えられるのであります。
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さて、映画について、
例によって事前情報はシャットアウトして行ったので、ファッション雑誌業界の話だと言うことも知りませんでした。
まあタイトルから想像できないでも無かったですが。
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ジャーナリストを目指す女性・アンディ(アン・ハサウェイ)はファッション雑誌の編集長ミランダ(メリル・ストリープ)のアシスタントに採用される。
ファッションにはまるで興味の無かったアンディは、鬼上司ミランダの無理難題に振り回されつつも、将来の夢の為に頑張ろうとするのだった…
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という話。
私自身はファッション関係はまるで門外漢ですが、それでも映画はなかなか面白かったです。女性向きの映画だとは思いますが。
よくある『ごく普通の働く女性が頑張る話』ですが、話も映像も音楽もテンポが良くて、気分良く見させてくれます。
まあ、主人公は決して「普通の一般人」では無い気もしますが、映画的には気持ちよく見られるのでご愛敬かと。
服が変わる「だけ」で人の見方を変える人々の単純さにはちょっと笑ってしまいましたが、
その世界で働くことになったのなら、その世界の事をちゃんと知ろうとしなければ上手くいく訳が無いのはどんな世界でも同じですので、
どんな仕事にも当てはまりそうな普遍的な話に思いました。
映画を最後まで見て最初は「この映画は働く姿勢としてどの方向性を是としたかったのか」と少し迷いもしたのですが、働く人がそれぞれの立場に置き換えて、様々な受け取り方が出来る幅がある映画なのだろうと思えます。
映画の結末は割と「こうなるだろうな」と予想できる範疇でしたが、
そこに至る終盤の描写は私的には少々しっくり来ない部分もありました。
詳しくは言いませんが、「主人公の行動が感情任せで無責任すぎる」と思えたのが難点だったかと。
彼女らのどちらが正しいと言うより「生き方の違い」と考えれば良いのかも知れませんが、それでも仕事を投げ出しての決別はちょっといただけなかったです。
映画的には“絵になっていた”とは確かに思うんですけどねー。
その分ミランダの株は上がりましたが。
メリル・ストリープを始め、主人公やその先輩など、女性陣が魅力的な映画でした。
一方で男性陣はちょっとパッとしない気もしたりして。キャストの話だけでなく役回り的にも。
とりあえず妻は、主人公の彼氏のガキっぽい了見の狭さが好かなかったようです(笑)
いっそアンディはナイジェルとくっつくのはどうか?(笑)
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