ソウ3/SAW3(映画)
(ダーレン・リン・バウズマン監督)
1・2作目の感想はコチラ
さて、衝撃的なラストで話題になったサイコサスペンスの3作目なのですが、自分的には正直言って今作はイマイチでした。
物語の破綻はあまり無いかと思いましたが(ツッコミ所はまた別の話として)、意外性も無く、淡々と事態の経過とちょっとした「1」の種明かしが描かれただけという印象です。
(その“種明かし”も描くまでもない余計な物だと思いました)
“ゲーム”の描写もアイデアに欠けてパッとせず、心理戦の要素は減って直接的なグロさばかりが無意味にエスカレートして、
ひとことで言って前作よりもかなり『頭が悪くなっている』と思いました。
“ゲーム”の部分でほとんどドキドキすることが出来ず、一番心臓がドキドキしたのが“ゲーム”とは関係のない手術シーンだったのが残念です。
「話を完結させる事」に縛られすぎているのかと思いましたが、 …えーと、まだ続編やるんですか? マジ?
個人的評価でシリーズの面白さを比べると【1>2> > > >3】という感じでしょうか。
無駄に「1」の回想シーンが長いのもテンポを殺いでいます。どうにも全体的に流れが悪くて冗長でした。
特に肝心のクライマックスまでがダラダラしていて辛いです。
ケリーの描写は意図が分かりませんでした。
今回はジグソウ側の人間描写を掘り下げようとしたのでしょうが、あまり上手く描写出来ているとは思えませんでした。
登場人物がみな「頭が悪すぎる」と思えてしまうのですね。ゲームの被験者にせよアマンダにせよ、
心理的に追いつめられた状態とは言っても、“学習能力”が無さすぎるのではないかと。
とりあえず、「ドアが閉まる」事くらいは2回目以降は気付こうよ;(気付いた所で事態は変わらないでしょうけどね)
■とか言いつつも、「追いつめられた時に普段出来ることが出来ない」ってのは、やはり分からないでも無いか。
自分もこの間『記憶だけで絵を描いてみようゲーム』をやったのですが、
「パンダ」というお題でとっさに描いたのがこんな代物でした。
以前にコレで散々パンダを描いたと言うのに;
うちには王子動物園のパンダぬいぐるみもいると言うのに;;
…やっぱり人間時間を区切られたり、とっさの事態だとダメなんですかねえ(^^;;;
自分もジグソウのゲームでは生き残れそうにありません。
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