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2006年11月21日 (火)

ソウ3/SAW3(映画)

(ダーレン・リン・バウズマン監督)

1・2作目の感想はコチラ

さて、衝撃的なラストで話題になったサイコサスペンスの3作目なのですが、自分的には正直言って今作はイマイチでした。
物語の破綻はあまり無いかと思いましたが(ツッコミ所はまた別の話として)、意外性も無く、淡々と事態の経過とちょっとした「1」の種明かしが描かれただけという印象です。
(その“種明かし”も描くまでもない余計な物だと思いました)
“ゲーム”の描写もアイデアに欠けてパッとせず、心理戦の要素は減って直接的なグロさばかりが無意味にエスカレートして、
ひとことで言って前作よりもかなり『頭が悪くなっている』と思いました。

“ゲーム”の部分でほとんどドキドキすることが出来ず、一番心臓がドキドキしたのが“ゲーム”とは関係のない手術シーンだったのが残念です。
「話を完結させる事」に縛られすぎているのかと思いましたが、 …えーと、まだ続編やるんですか? マジ?

個人的評価でシリーズの面白さを比べると【1>2>  >  >  >3】という感じでしょうか。

無駄に「1」の回想シーンが長いのもテンポを殺いでいます。どうにも全体的に流れが悪くて冗長でした。
特に肝心のクライマックスまでがダラダラしていて辛いです。
ケリーの描写は意図が分かりませんでした。

今回はジグソウ側の人間描写を掘り下げようとしたのでしょうが、あまり上手く描写出来ているとは思えませんでした。
登場人物がみな「頭が悪すぎる」と思えてしまうのですね。ゲームの被験者にせよアマンダにせよ、
心理的に追いつめられた状態とは言っても、“学習能力”が無さすぎるのではないかと。
とりあえず、「ドアが閉まる」事くらいは2回目以降は気付こうよ;(気付いた所で事態は変わらないでしょうけどね)

公式サイト


■とか言いつつも、「追いつめられた時に普段出来ることが出来ない」ってのは、やはり分からないでも無いか。
自分もこの間『記憶だけで絵を描いてみようゲーム』をやったのですが、
「パンダ」というお題でとっさに描いたのがこんな代物でした。

以前にコレで散々パンダを描いたと言うのに;

うちには王子動物園のパンダぬいぐるみもいると言うのに;;

…やっぱり人間時間を区切られたり、とっさの事態だとダメなんですかねえ(^^;;;
自分もジグソウのゲームでは生き残れそうにありません。



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» ソウ3/SAW3 [我想一個人映画美的女人blog]
スゴイです! まずその厳重なマスコミの体制が。{/kaminari/} 全米公開に先掛けて、19日に六本木ヒルズでのマスコミ試写で観てきたのだけど 守秘義務のお願いという紙にサインを書かされたほど{/face_sup/} 雑誌やネットでの批評は、27日の全米公開後の28日以降にして下さいというので遅れてのupとなりましたー。 それだけに、いやスゴかった〜{/ee_1/} これはもうレビューなんて読まずに、 �... [続きを読む]

受信: 2006年11月21日 (火) 16時52分

» SAW3 [ガッツリ ガーリー]
ーSAW、SAW2、SAW3と観てゆくと...脂汗、そうそうー 試写会が当ってしまった...。怖い...。 SAWは、決してスプラッター系では無く、思いがけない方向から謎とサスペンスを放り込んで来る。恐怖のカードの切り方が、上手... [続きを読む]

受信: 2006年11月21日 (火) 22時10分

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