パプリカ(映画)
(今敏監督)
原作は10年以上前に読みましたが、かなり忘れていました。
今回の映画までに読み直そうと思ったけど間に合いませんでした。ハードカバーで分厚くて持ち歩くのが辛いのですよ(^^;(今は文庫も出てますが)
筒井康隆氏原作の夢と現実が錯綜しまくる、とても『今敏監督向き』な題材でした(笑)
他人の夢に入り込む“夢探偵”のお話。
ところで映画「悪夢探偵」も公開が近いんですが、偶然ですか(^^;
映画は“アニメーションならでは”の映像表現がてんこ盛りな今敏節炸裂で楽しかったです。
原作は(たしか)心理学的な追求がもっと多かったと思いますが、そのあたりの詳細な説明はバッサリ切って、
観客がすんなり入り込みやすい『絵で見せる』『動き』主体のエンターテインメント映画として上手く再構築されていたかと思います。とてもシンプルに整理された話になっていたかと。
ただ、見終わった後の感動という意味では監督の「千年女優」や、「東京ゴッドファーザーズ」と比べると、心を揺さぶられるものは少なかったかも知れません。
ただそれは映画の出来云々ではなくて方向性の違いですので、好みの問題ですけどね。
より娯楽向きな方向を向いていると感じました。「妄想代理人」で見せたブラック風味も強かったかと。
題材からしてある意味当然ですが、えろい作品でもありました(笑)、大人向けです。
それにしても時田の太さがすごい(苦笑)
漫画的にディフォルメされつつも、実際に有り得るレベルのリアリティがある意味絶妙です(^^;
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