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2007年1月11日 (木)

敬愛なるベートーヴェン(映画)

(アニエスカ・ホランド監督)

ほぼ耳が聞こえなくなった晩年のベートーヴェンを支えたコピスト(写譜師)の女性アンナ・ホルツの話。

“第九”の初演を4日後に控えた状態でベートーヴェンの元に「音楽学校で一番優秀な生徒」として、コピストとして送られてきたアンナ・ホルツだったが、アンナが女性であるという理由で最初はベートーヴェンに敬遠されてしまう。
しかし、彼女の才能を認め、やがて2人は師弟の絆で結ばれていくのだった…
という話。

以下ややネタバレで(ベートーヴェンの逸話を知っていれば問題ないレベルとは思いますが)

音楽にさほど詳しくない自分が見ても楽しむことが出来ました。
“第九”が大きく扱われていて、年末年始時期に見るのにも相応しい映画かと(笑)

ベートーヴェンに協力して曲を譜面に清書し、“耳の聞こえない状態で指揮をする”ベートーヴェンを彼女が支えて第九の初演を成功させる下りなど実に感動的で、10数分に及ぶ“第九”の演奏シーンは音楽に詳しくない自分でも退屈することもなく圧倒されました。
ベートーヴェンの独特な人物像もアンナ・ホルツの人間性も面白かったですし。
ただ、このアンナ・ホルツは架空の人物らしいと、映画を見た後で知りましたけど(苦笑)

ベートーヴェンは生涯で3人のコピストを使ったけど、そのうちの3人目が誰なのかが現在でも謎のままらしいのですね。そこのところを補完した作品なわけです。
架空の人物とはいえ、複数の人物をモデルとして『第九初演で観客の拍手が聞こえないベートーヴェンを客席に振り向かせた』逸話なども取り入れて、アンナ・ホルツがとても実在感のある人物として描かれているのが興味深かったです。

当時のウィーンを再現した町の様子や、ベートーヴェンの偏屈ぶり、その奇人ベートーヴェンと彼の甥や近所の住人とのやり取りなど、全体を通して臨場感があって見所がある映画でした。
しかし映画としては、一番盛り上がる“第九”のシーンが中盤で来てしまうため、その後がちょっと物足りない思いも無いではなかったです。
いい映画だったと思います。

ところで、劇場の案内係の兄ちゃんは「親愛なるベートーヴェン」と言ってました。まあ、間違えやすいタイトルだと思いますが(^^;

公式サイト

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