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2007年2月28日 (水)

週刊少年サンデー13号感想

■結界師
案外情けない主さまに親近感が湧きますが、正守サイドの方はなかなかのシリアス展開。
正守の敵は師匠だわ元幹部だわ、黒姫もあっさりやられるわでかなりピンチそうです。

良守が「中」に入ってきてしまったことには正守にバレてなさそうですが、バレたら失望されるのではないかなあ。

■金色のガッシュ!!
アース脱落。
これまでと違い、「負ければ消滅するかも知れない」事が分かったため、敗北に恐ろしい悲壮感が漂うことになってしまいました。あのアースがここまで恐怖に震えるとは。
この展開に(後付けっぽいとは思ったけど)“死の恐怖と戦ってきた”エリーを当てるのは上手いです。

ラスボスではないのにゴームも相当な強敵の様子。アースも(ゼオンクラスには及ばないとしても)それなりには強い魔物だったと思うのですが、ここまで相手にならないとは。
まあ、初見で「こんな奴にどうすれば勝てるのだ」と思わされるのはいつもの事なのですが、「残り9体」とカウントダウンが近づいてきていることもあって緊迫感は高いです。

■イフリート ~断罪の炎人~
えーと、普通に逆恨みじゃないですか。
星野社長に悪意があったかどうかも定かでなく、これまでに謝罪も重ねてきていて、さらに主犯格の小田にしても(罪は償わせなければいけないとしても)「殺されなければならないほどの大重罪」にも見えず、
こんなんでも咎人会は「殺し」を是としちゃうんですかー。
別に正義の団体だとは全然思ってなかったですが、ちょっと興醒めしたなあ。
まあ、普通なら「ユウ達が星野を殺す」展開にはならないと思いますが。

■ダレン・シャン
バンパイアを付け狙う存在でもいるのか、展開がミステリーじみてきた気がします。
「バンパイアハンター」の言葉が出るとスティーブのことを思い出したりもしますけど、まだ再登場は早いか?

ガブナーのパンツは素敵でした。妙に笑いのツボに入ってるクレプスリーも(笑)
「美しい人だった」と過去形なのは、もう昔に彼女は亡くなってたりするんでしょうか?
物持ち(パンツ持ち)がいいなあ、ガブナーは。

■MAJOR
懐かしいなあ小森。他の連中の顔は結構忘れてますが、彼の顔はバッチリ覚えています。
アメリカ応援組に彼が入ってなかったのも、ここぞという場面で登場させる作者の計算だろうかとも思ったりして。
沢村君の「もちろんサッカーはまだやってんだよね」は何か伏線なんでしょうか。

■ハヤテのごとく!
マッサージ椅子でくつろぐ17歳…、いえ、何でもありませんよ?、16歳のハヤテもくつろいでますし(・e・)
すっかり(ホモ方向に)前向きになってイキイキしている虎鉄が泣かせます。本人は幸せそうですが(^^;
パーツフェチとどっちがマシですかねえ。
とりあえずメイドハヤテは楽しみですヽ(´・ω・`)ノ

■うえきの法則プラス
バ、バイバインーーー!
次回はソラが増えすぎてロケットで宇宙に捨てられることに!(違)
そういえば涼宮ハルヒの新刊は「涼宮ハルヒの分裂」らしいと言う話を思い出しましたが、閑話休題。

ダブルバーガーだから「ダブル」とは、やられました。ソラに似合った愉快な能力かも知れません。
「あらゆる物をダブルにする」なら、他にも色々応用が効きそうです。

もしも能力が成長したりするのなら、そのうち「4人」の「メガソラ」に分裂する日も来るのでしょうか(笑)

■史上最強の弟子ケンイチ
長老の真意が明らかに。
ケンイチ達を鍛える事が主目的だったのですね。決して趣味で遊んでるとか若者の愛の障害になっているとかではなく(笑)
本気で戦いはしないだろうとは思ってましたが、それにしても「0.0002%」とはまたハッタリが効いてることで(笑)

ところで、あのマスクをしていても「長老が目を閉じた」事が見ている見てる人に分かるんですねえ。
あの“眼光”はただの漫画的表現じゃなくて本当に光ってるのかーーー!?
某テニス漫画のオーラの如く!!(笑)

今回の「登場人物欄」はちゃんと「我流X」で紹介しないとダメじゃないですか。残念です。

■MARΩ
「腹の中にいる」な今回。
「石の中にいる」なら全滅ですが、この場合は無限に回復してしまうのですな。首を折られても生きているのは少々エグい。
友情熱血主人公にすっかり感化されてるインガが微笑ましい。

■クロスゲーム
格好いいからとか、スポーツで活躍してるからという理由で女子に群がられてモテている奴というのを学生時代に見た覚えがないのですが、現実に存在する光景なんでしょうか?

■最強!都立あおい坂高校野球部
鈴ねえに任せて大丈夫だろうかという気にはなります(^^;

■GOLDEN★AGE
ナリアちゃんの守備修行大当たり。よかった、ラーメン修行ばかりやってた訳じゃなかったんだ!(でもラーメン修行もちゃんとやってるところがミソ)(ミソラーメンという意味ではありません)
「9番の白河(モヒカン)」はあっさり誤解が解けたようで、ちょっと残念です(笑)

■マリンハンター
今回で完結でしたか。連載化するかどうかは分かりませんが、プロローグとしては綺麗にまとまったかと。
ヒロインがちゃんと役に立ってくれて良かったです。ただのサービス要員じゃなかったのだなあ(笑)

■RANGEMAN
風香も殴ったり殴ったりしてるうちに愛が芽生えちゃったんですかねえ。
まさに「なぐり愛宇宙(ソラ)」(山田くん座布団持ってっちゃいなさい)

■妖逆門
三志郎の姿が各地で会った連中に伝わったり、三志郎がボロボロになったり、焔斬が覚醒したりと怒濤の展開。
妖怪化したらもう「ぷれい屋」にも戻れないとのことで、
まだ先は長いのかと思ってたけど、もしかしてクライマックスなんでしょうか;?

■あいこら
シリアスな展開を少しは引きずるかと思えばすっかり平常運行。ちょっと拍子抜け。
月野がオタクだという設定が久々に生きたなあ。すっかり忘れてました。
ハチベエは確かに何度も死にかけてますが、専ら自業自得だから無問題です(・e・)

■絶対可憐チルドレン
>「お礼に金でも土地でもプリンセスの地位でも」
3人がそれぞれどの部分に惹かれたのかが興味深いです(笑)
ドレスアップした3人、特につけ毛付きの薫はイメージも変わって新鮮で可愛いんじゃないでしょうか。
最後は「超度7」の(目付きの危なそうな)新キャラ登場。
「超度7」に皆本も驚いているということは、依頼の詳細な説明は受けてなかったんでしょうか。迂闊だなあバベル(^^;

駐車場で停まっている象が妙に可愛い。ぱおーん。

■ブリザードアクセル
>「ガブリエルを先に滑走させ、~こきおろすつもりじゃ…!!」
漫画の世界では大概「後出し」の方が有利ですよー。特に料理漫画とか料理漫画とか。
見る者を圧倒して威圧するデビルの滑りに対して、吹雪は癒し系の天使な滑りで挑むのか?

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2007年2月27日 (火)

善き人のためのソナタ(映画)

(フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督)

冷戦時代の東ドイツで国家保安省(シュタージ)によって行われていた国民の相互監視システムという国家の暗部に切り込んだ映画です。
多くの人間がシュタージの諜報・盗聴等の活動により“政治犯”として拘束された影には、約17万人の密告者(IM)の存在があったとか。
そして東西統一後にシュタージの“公文書”が開示されたことで、シュタージの被害者を売ったIM=被害者の隣人・家族のことも明らかになって相互不信の種となっているとのことで、映画は4年にわたるシュタージに関するリサーチを生かして作られています。

映画のストーリーとしてはシュタージの大尉ヴィースラーが劇作家ドライマンとその恋人クリスタの日常を監視することになる中で心に変化が起き始めるという話で、
静かながらも重みのある展開で見応えのある映画です。
淡々とした描写にリアリティを感じさせられました。

“統一前”と“後”のギャップや、公文書の閲覧風景の描写なども興味深かったです。(もっとも、現在は公文書も電子化されていて、映画のような書類での閲覧は無くなっているようですが)

公式サイト

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2007年2月26日 (月)

週刊少年ジャンプ13号感想

■ONE PIECE
ドクトル・ホグバックの館は皿屋敷だった!、尾田氏が祟られないか心配です(・e・;)
ホグバックの言う「島に住んでる理由」は一見もっともらしいですが、ナミが疑うように怪しさも全開です。ホグバックが「ブルックの影を奪った男」かどうかは分かりませんが。
「透明人間」も口調からすればホグバックとは別人なんですかね?
女ばかり襲うとはしょうもない。ウソップが「屋敷に招待できない」理由も男はお断りという事だったんでしょうか。ホグバック・透明人間共々嫁募集でもしてるのか?、シンドリーちゃんでは駄目なんでしょうか?(笑)

透明人間の匂いに気付かないチョッパーはすっかり野生を失ってますね。
まあ、ウソップの屁のせいと言うことにしておきましょうか(笑)

ケルベロス(狐)はまだ怒ってますね。「ゴォーン!!」
しかしルフィ、そんなものを食ったらまさに屍肉食らいですよ;

■NARUTO-ナルト-寝
サスケが大蛇丸の寝込みを襲って対決。
「非情になる」つもりなら余計なおしゃべりをせずに実行しろよと思う。

■BLEACH
海燕(偽?)とルキアが都合良く出会ったのは「悲しい話大好き」なギンが回廊を操作したからですか。御都合ではなかったわけだ。なるほど。
この海燕(偽?)が海燕の身体を奪った破面なのか、単に幻覚か何かで化けてるだけなのかは未だにハッキリしませんが、
もし後者だとしたら、よくルキアと海燕との情報を勉強しているものだとは思います。

ルキアの首すじの黒い丸は血でしょうか。実はホクロでクローズアップを続けていくと毛が生えてたりしたらどうしようと思いました(キョンじゃねえ)

「ザエルアポロ・グランツ」は覚えにくいですね。「ドンドチャッカ」が問題にならない覚えにくさで、自分は来週になったら確実に忘れてます。
「地獄の地獄耳」(違)を使って何を盗聴してたんでしょう。

■BLUE DRAGON ラルΩグラド
ラルの「意味が分からん」交渉は時間稼ぎではなくて天然だったみたいですね。
ミオ先生も「ラル…」とか言ってトキメいてる場合では無かったかも知れず(笑)
(いや、ラルの気持ちが嬉しかったのだろうからいいのか)

■家庭教師ヒットマンREBORN!
リングが後継者を選ぶ基準は単に「血縁」ですか。なんだかガッカリする理由だなあ;
だからといってXANXUSに同情はしませんが。
「10代目のXが2つもある」「XANXUS」の名前のやりすぎっぷりの理由も納得です。
最後に助っ人に来たのはランチアですかね。一時はてっきり守護者の一人として出るかと思ってましたが、ここで出ますか。

■銀魂
異議あり!
ギャグ漫画で裁判ネタをやると、やっぱり逆転裁判風になるのだなあ(笑)
阿修羅バスターはキン肉バスターを進化させた技だから、技自体がキン肉バスターとは別扱いだと思いますが、まあどうでもいいですな。

最後の展開はやられました。
11号の展開がまさか伏線だったとは!(騙されてます)
なんて緻密な構成美なんだ!(騙されてる気がします)

■アイシールド21
ハーフタイムの様子が細かく描かれたのは初めてですかね。なかなか興味深かったです。

11号では“ヒル魔とまもりとどぶろく先生とで”攻略の糸口を見つけると言っていましたが、
どぶろく先生は結局攻略には参加しなかった様子。
まあ、コーチや監督じゃなくてトレーナーなのだから選手の肉体管理を担当するのは当然か。

で、攻略の糸口は「腕力でブチ飛ばせ」って…
生身で猪と格闘するような男相手に自殺行為ですよ?
セナが猪同様に丸焼きにされてしまう;;

■エム×ゼロ
弁当の件で誤解。こういう展開はあまり好きではないですが、
ストレスの溜まる展開も1話で片を付けてくれるので助かります。
九澄は読めば読むほど“いい奴”だと思いますね。

F組は、肉体バカな小石川はともかく大門もかなり嫌みな性格だったようで。

■D.Gray-man
“血だけ”になったクロウリーに全く攻撃効かず。いわば自然系能力者みたいなものだしなあ。名付けるならブラッドで「ブラブラの実」か?(なんか違)

クロウリーは結局助からなさそうですが、これだけやってもジャスデロは倒せなかったんですかね。もしかしてクロウリーは無駄死にでしょうか?
敵でもおっさんキャラはともかく子供キャラは殺せないのか?(漫画的に)

■魔人探偵脳噛ネウロ
俺(ヒグチ)の精神テンションは今!「あの時」に戻っている!
両親を殺してしまったと思っていたあの当時にだッ!
冷酷!残忍!そのおれが桂木の所持金を減らすぜ!

早坂兄弟はやはり頼りには出来なかった様子。勉強にはなったようですが(笑)
早坂兄弟の次はヒグチさんと遭遇ですが、なんということでしょう。彼も「正しい礼儀作法」「宇宙人と会った時の礼儀作法」のおかげですっかり礼儀正しくなってしまいました(笑)
しかしまあ今回は、安易に金儲けにすがる事の危険さを描いた教育的な内容だなあ。
最後はXのパートナーのアイさんまで登場で驚きました。この接触は何か意味を持つんですかねえ?

来週は本当にマグロ漁船に乗っちゃうんでしょうか(^^;

■こちら葛飾区亀有公園前派出所
十徳ツールなんか持ち歩いてたら警察に逮捕されちゃうよおっ!!
…、あ、両さんも警察か。(・e・;)

■ムヒョとロージーの魔法律相談事務所
未完なのに出来たとはこれいかに。
「未完」と言うと男坂を思い出します。最近ならシャーマンキングなんでしょうが。

■太臓もて王サーガ
「眼鏡もかけずに」はきっとやってくれると思ってました。やる気ゼロの人も。
次回、木嶋や矢射子の進学はどうなっちゃうんですかね。

■P2!−Let’s Play Pingpong!−
微妙に位置が上がってきたというか、ユンボルが下がったと言うべきか;;;
岩熊の過去はなかなかに感情移入を誘ってくれますが、
岩熊は腕に爆弾を抱えていると言うことなのでしょうか。
主人公自身の動向も合わせて先が読めないなあ。

■重機人間ユンボル
なんだか凄くクライマックス全開な展開。駄目なのかー?;;;
素敵すぎるゲンバー大王ですが、
「あんなデカい人間おるわけなかろう常識的に考えて」はショックでした。
今になってこの漫画で常識と言われても(^^;

ユンボルは11体いる!と言いつつドリルが「12」で数が合わないと思ってましたが、ゲンバー大王自身がユンボルでしたか。盲点でした。

ところで、先週明かされた「姫が13歳の母だった」件ですが、他所での感想を見るまで気付いていなかったですよ;、ジャンプでそんなネタを出してくるとは完全に想像外でした;
でもまあ、昔のジャンプでも「ヒロインが主人公の母だった」展開はありましたっけ。
ジョセフとリサリサとか。(ヒロインか?)

■(後刻追記)神力契約者M&Y
正直序盤以後は斜め読みだったので、「うな」と「ジャスティス」と「さいたま」と「コスプレ」しか印象に残っていないのですが、
ムーさんの集計によると、「うな」は読切時から数えると計158回も言ってたそうです。ほへー;;;
とりあえず自分は、この漫画を読んでいると脳内に「うなずきマーチ」が流れて困りました。
しかし、これを数えてしまうムーさんは恐ろしい人だ(笑)

■ピューと吹く!ジャガー
ジャガーさんに関わった時点で道を踏み外してるのだなあ。
まあ、仲間と3人揃って堕ちていけば仲直りも出来るかも知れません?

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2007年2月22日 (木)

Gガール 破壊的な彼女(映画)

(アイバン・ライトマン監督)

地下鉄で知り合った地味な女性ジェニーと付き合うことになった主人公マットは、
やがてジェニーが鋼鉄の肉体で空を飛び街を守るスーパーヒーロー(ヒロイン)“Gガール”(ユマ・サーマン)であることを知る。
当初はそんな彼女との刺激的な日々や空中SEXなどを楽しんでいたマットだったが、
独占欲が強く偏執的に嫉妬深いジェニーに嫌気が差し、元々気になっていた同僚の女性ハンナに惹かれていく。
そうして怒り狂ったジェニーによる恐ろしい報復が始まるのだった…


という話。
“男女逆転版スーパーマン”かと思っていると、とんでもない展開になります。
下品な大人ネタ満載なアメコミヒーローパロディ映画ですが、しかし一本の映画としての完成度もなかなか真っ当に高くて楽しめました。脚本が上手いですよ。
「超人とのSEX」が(直な描写ではないですが)話にがっちり組み込まれているのでお子様には勧められませんが(笑) (と言うかこの映画、年齢制限は別に無いのね)

ユマ・サーマンが地味に派手に実にいい存在感で、可愛くも壊れたストーカー的スーパーヒロインをいきいき演じていて魅力的です。長身が格好良い。
ユマ・サーマンが好きな人なら一件の価値はあるかと。
もう一人のヒロイン・ハンナ(アンナ・ファリス)もいい感じです。

駄目男に嫉妬するスーパーヒロインということで「うる星やつら」的な関係も思い浮かびますが、終盤の展開はなかなか予想を裏切ってくれて痛快でした。いやー面白かった。

36歳のユマ・サーマンは「ガール」とはちょっと言い難い気もしますが(^^;。
高校時代に能力を身に付けたという設定なので、開業当初は確かにガールで問題なかったのですな。
歳と共に改名するのもなかなかタイミングが難しいかも知れませんねえ、
やはり今の年齢ならGレディとか、
母親になったらGマザーとか、
おばあさんになってGグランドマザーとか、
太ったらGブルとか(すみません)

週刊少年ジャンプを読んでない人には分かりませんが、
ジャンプ10号での銀魂を思い出したりもして。(単なる偶然なのか、実は本作を見てのパロディだったのか?)

公式サイト

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2007年2月21日 (水)

週刊少年サンデー12号感想

■GOLDEN★AGE
何故か巻頭カラーでラーメン修行編に。
これが実は練習に繋がっているなんて展開は… さすがに無い…ですよね?(^^;;;
それは別として、一朝一夕でディフェンスの「技術」が身に付くわけも無いのだから、まずボールへの執着を叩き込むというのは正しいんでしょうね。たぶん。

いつの間にか監督面をしているスポーツ店の親父さんが素敵です。正式に監督になってもいいんじゃないでしょうか。(技術コーチとしては唯やナリアちゃんの方が上だろうけど)
というか、この部って顧問っていましたっけ?

蓮葉の不思議がまた一つ深まりました。ラーメンも食べたことのないお坊ちゃんで家庭に反発している訳でもなさそうなのにヤンキーやってたんでしょうか?(ヤンキーというか、ただダラダラしてただけ?)

次回はとりあえず『9番・白河(偽)』の活躍が楽しみです(笑)

■結界師
展開自体は謎だらけでまだ何とも言い難いですが、最後に出てきたのは「ここの主」だったりするのか、それとも正守が追ってる奴なのか、…ビジュアル的には「主」のような気もしますが、うーむ。

「お前の声なら届くかも知れないからさ」は、良守が「ウロ様の神佑地」で自分のことが分からなくなりかけた時のような危険があるって事でしょうか。
良守のポカで兄貴までピンチになりそうな;

携帯を使えない良守がガキらしくて可愛いですな。

■金色のガッシュ!!
アースの「某(それがし)」やエリーの「オレ」は作ったキャラだったのかー!?
今週一番のショック!
特にアースの「侍っぽさ」は(騎士風なのに)キャラ的に全く違和感が無かったので衝撃でしたよ。
しかしこの2人への感情移入を一気に促進する、いいエピソードでした。
「オレ」と言うことに照れながら戸惑うエリーは可愛いかと。

まともな感情があるのか分かり難いゴームはラスボスっぽくないと思いましたが、やはりまだ姿を見せていない最後の1人がラスボスのようです。
ゴームがラスボスじゃないのなら、アースがこの場で生き残る可能性もあるのかも知れません。…それでもまだ負ける可能性の方が高そうな気もしますけど;
ここでゴームを倒したら、本格的な「敵」がラスボス1人だけになってしまいますから(^^;
良くて痛み分けと言うところか?

■うえきの法則プラス
ハイジの次は「ソラのターン」の様子。
ソラはちょっと内心が分かり難いキャラだったので、どう本性を見せてくれるか楽しみな展開です。
ソラの「道具」はやっぱりバーガーなんですかね。

「その首もらった」(ウールの)という言葉を文字通りに使うのも珍しい気がしました。(時代物でなければ)

■MAJOR
「渡部さん」に実在のモデルがいるのかどうか知りませんが、レギュラーキャラ以外の選手がちゃんとベテラン的な活躍をしてくれて良かったです。

■ダレン・シャン
一気に6年経過。少年世代の6年は大きいですね。
友達との年の差が開いていく描写はやはり切ないです。デビーもエブラと同じくらいの年頃になってるんでしょうねえ。
そしてスティーブも。
スティーブと再会する時には、かなり年齢差が開いてしまったりするんでしょうか。
ところで、ダレンっていつまで「半」バンパイアなんですかねえ。

久しぶりに怪しい存在感全開のミスター・タイニー登場。前の登場時には、この人自身は特に大きな行動はしなかったと思いますが、当人が本格的に動き出すのはまだ先なんですかね。
ところで「シャン君」と言われると一瞬誰のことか分からなくなります(^^;

■ハヤテのごとく!
西沢さんにハヤテを付けるとは、お嬢も粋なことをしますな。
しかし爽やかだ。
作者御本人もバックステージで言われていますが、ホントに最終回のようだ(笑)
或いは西沢さん編・完という感じ。

■最強!都立あおい坂高校野球部
伸之助の怪我どんどん悪化。しかし、これだとこの試合で勝ったとしても、本当に「最後の戦い」になってしまいそうな気もしないでもありません。

■史上最強の弟子ケンイチ
パンクラチオンチームは主催者の父のかなり酷い扱いでも受けてるんですかね。
なかなかにいいキャラ達ですが。
トーナメントで今後どのように当たっていくのか興味深くなってきましたが、トーナメント表が載ったサンデーはとうの昔に捨ててしまっていて確認出来ません。
どこかでトーナメント表をまとめてるサイトとか無いですかねえ(^^;

次の試合はいよいよ我流X対ケンイチ達。
まともに戦うならケンイチがあと20~30年修行してさえ足下にも及ばない気がしますが、
ホント、どうなっちゃうんでしょうねえ(笑)

■イフリート ~断罪の炎人~
先週の「血のバレンタイン(違)」の惨劇の後にも関わらずニナミに焼きそば調理担当をまかせるとはっ!
まあ、焼きそば自体は普通に出来ているようなので、余計な具材を入れたり辛みを加えないように監督する人間が側についていれば大丈夫なんですかね。

ロボにワクワクする、意外に「少年の心」を忘れていないユウくんは可愛いですな(笑)

ロボ会社の社長の人は、過去に罪を犯した反動でより「正しいこと」にこだわるようになってしまっている、という所でしょうか。(コードギアスのスザクみたいなもので)
過去に何があったのかはまだ分かりませんが、仮に故意に罪を犯した訳ではなかったとしたら、そういう人間も咎人会は容赦なく殺すのか? 次回は案外重要な回かも知れません。

■犬夜叉
最終的にはタイムトンネルが閉じてどちらかの世界を選ばないといけないって事でしょうかね。
ようやくラストが近くなってきたかのように思えましたが、しかしまだまだ先は長いんだろうなあ。まだまだ。

まだ楓ばあさんに桔梗の事を報告してなかったのかと驚きました(^^;

■MARΩ
敵のサングラスがどうやってかかっていたのか不思議です(笑)
まあ、こういう眼鏡キャラは漫画では別に珍しくないですが。
二枚におろされたゴマちゃんが復活して、やっぱりピノキオ展開に。ゴマちゃんが丸飲み派で良かったですね。

■マリンハンター
シジミはやっぱり旅の仲間になる様子。
ところでカイカイカイカイ言われていると「怪物くん」を思い出して困ります。愉快痛快。

■クロスゲーム
なるほど、「葉」に対して「光」と「水」だったのですね。全然気付いてなかったですよ。
「東雄平」は最初から恋愛方面で介入する余地は無かった訳か(^^;

■ワイルドライフ
えーと、要するに襟井が無能だったということですか?
次回はコナンな展開になるのか。

■妖逆門
三志郎あっさりと妖怪化を決断。早っ!!
お前絶対「妖怪になる」と言うことがどういう事か分かってないだろ?
まあ、読者としても、それが作品世界内でどういう事なのかはまだよく分からないのですが;

今後は「ぷれい屋」として戦うのか、「静の妖怪」として戦うのか、どういう扱いになるんですかね。
静が優勝という形でも妖怪の解放という目的は達成される訳ですし。
…主人公自身がポケモン化(違)という展開は新しいかも知れず?

“あの”「うしとら」で恐ろしい強さを見せたくらぎがワンパンチで星になってしまったのには笑ってしまいました。

■RANGEMAN
水着の人登場。この人が「5人目」になるんでしょうか?
先週の流れで「レンジマンのコスチュームデザイン」を見直すならば、この人は水着っぽくなるんでしょーか。

■絶対可憐チルドレン
薫達が天使に転ぶか悪魔に転ぶか、
兵部が言うように「そんな優しさが通用するのも幼い間だけ」と言うのも説得力は感じます。皆本とチルドレンとの絆を見せながらも危うさも感じさせてくれるのはやはり上手いかと。

兵部の登場頻度はこれくらいの顔出し率でちょうどいいかと思います。連載開始当初はちょっと出過ぎていたように思うので。
兵部がすっかり桃太郎とセットになっているのが微笑ましや(笑)

■ブリザードアクセル
「か、勘違いしないでよねっ!
べ、別に息子のことなんか気にしてないんだからねっ!!」


…なんだこのツンデレ親父――――!!!(爆笑)


素晴らしい! ブラボー!
展開自体はベタベタですが、まるまる1話をかけてここまで徹底して描写してくれるとは。
ただ、親父との和解が成立してしまうと連載的にヤバイような気もしないでもありません。
武心も終わっちゃいましたし;

久々登場の雷造さんは和みました。花音はどうしてるんでしょうねえ。
最初は吹雪・花音・雷造が3人で成長していく話かと思ったものでしたが(^^;

■武心BUSHIN
やはり「たまたま服の中にしまっていた父の形見のおかげで」助かりましたか。まあ、そうなるしかないだろうなあ。
父の仇との決着はページ数も足りなかったのか随分あっさりと終了。
作品テーマはちゃんと語って締めくくりましたが、物足りない事は物足りません。
ご苦労様でした。

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2007年2月20日 (火)

ジョジョの奇妙な冒険・ファントムブラッド(映画)と今月のスティール・ボール・ラン

(羽山淳一監督)

1987年から週刊少年ジャンプで連載が開始され、主人公が世代交代することで2007年の現在まで20年に渡って続いている、荒木飛呂彦氏作の長寿人気漫画の「第1部」のアニメ映画化作品です。
(現在は「第7部・スティール・ボール・ラン」としてウルトラジャンプに連載中)

『人間賛歌』を全体テーマとしたシリーズの発端に当たる「第1部」は、やがて道を違える2人の青年の因縁と戦いを描いた話(超省略ですんません)
コアなファンの多い作品で、自分も連載開始当初から読み続けてきた作品だったので期待していたのですが…

さて、
映画を見た感想を一言で言うと、『薄かった』です。あらゆる面で。

以下、原作を知っていることを前提とした文章になってしまっていますので御勘弁。
正直原作ファンでなければあまり行く人はいない映画だと思いますので。

例えば、原作の人気キャラ『スピードワゴンが出ない』と言うことなどは、見る前に知っていたのですが、
事前に、久々に単行本1~5巻を読み返してみたら、それだけで3時間くらいかかったので、
『逆に考えるんだ。「90分程度の映画に全ての内容を入れられるはずが無いのだから、削るところを削って一本の映画として完成度を上げてくれればいいさ」と考えるんだ』
と、思っていました。見る前は。

で、見たところ、 …薄い、本っ当―に薄い;
脚本も、人物描写も、戦闘描写も、セリフも、絵も、全ての要素が原作を数倍に薄めて上っ面をなでたような極めて薄っぺらい映画でした。
原作の特徴的な名セリフや絵を、ことごとく、わざわざ平凡で陳腐なものに置き換えて“荒木飛呂彦っぽさ”を消し去って原作の良い部分を削ぎ落とし、かといってそれに変わる映画独自の工夫も主張も上乗せしない、
原作ファンにも、それ以外の映画ファン・アニメファンにもお勧め出来るところが無い、どういう層に向けて作ったのかが分からない、ただ退屈だけのな作品になっていました。
映画版デビルマソ」のような『見ているだけで脱力感と殺意が沸きあがる駄作』とまでは言いませんが、ただただ『普通に出来が悪いアニメ』です。

★以下ネタバレ注意。

原作からの改変により、ストーリーや人物の行動も整合性が合わないところが多く気になりました。
ツェペリは何故か「ジョースター邸の火災が起きる前に」(その時点では吸血鬼のことも石仮面のことも知らない)中国人(ワンチェン)を訪ねることで「ジョースター家の石仮面」に辿り着いたり、
ディオはろくに事前情報も無しに「波紋法」の事をいつの間にか理解してたり。

各人物の「内心の声」がことごとく省略されて、口に出すセリフも肝心の部分が省かれているので、各人も動機も人生観も分からず、単なるアホに見えてしまうのも痛いです。ディオもジョジョも父親も。
・例えばディオは、「ジョースター家をどうするつもりなのか」が語られずに、ただ低レベルないじめを行うばかりなので、彼の狡猾さや「そこにシビれる!あこがれるゥ!」様なダーティーな魅力は見えず、単なる頭の悪い乱暴者に見え、
・例えばジョジョは、「いじめっ子にあえて名前入りのハンカチを見せる」シーンも無くディオの狼藉には頼りなく狼狽えるばかりで、紳士たらんとする精神の高潔さもない、単なる軟弱で裕福なお坊ちゃんと化し、
・例えばジョジョの父は、「あえてジョジョを厳しく育てた」描写もセリフもカットされ、「ディオの父親の盗みをあえて見逃す」優しさの描写も無く、人を見る目の無いおっさんに貶められ…等々。
…大事なセリフを省略する代わりに、無駄に無言で黙り込むシーンやどうでもいい言葉を話す時間はあるので「尺が足りないから」セリフを削ったとも思えません。あれは「行間を読んでね」という演出なんでしょうか?

本来ならば、ただ対立していただけでもない、表面上とはいえ和解をして青春の数年を過ごしたはずのジョジョとディオの姿も全く描かれないので、2人の奇妙な絆も強調されずじまい。

また、駆け引きも何もない“殴るだけで敵が爆発する戦闘シーン”も辛かったです。
「波紋法」という独自性の高い設定はほとんど生かされません。
ネタバレですが、ディオとの決着ですら「ただ殴るだけ」
“絵柄”がジョジョと言うよりは「北斗の拳」っぽいだけでなく、波紋法の描写まで北斗神拳っぽかったようにも;(北斗の拳を貶めているのでは無いので誤解無きよう)
(絵がどうにも荒木氏の画風からかけ離れて見えるのは、「色気」が足りないんでしょうね。動画で荒木絵を再現するのは難しいとは思いますが)

先にも書きましたが、映画にするために、原作から要素を削ったり変えたりするのは当然のことで仕方有りませんが、それでも一本の作品としてまともに成り立っていると言えないまでに削りすぎては、何のために映画を作ったのか分かりません。
この映画の問題点は『時間が足りなかった』のが原因なのではなく、脚本と演出があまりにお粗末すぎなのだろうと思います。
(そして、あまり言いたくないですが、絵のクオリティもTVアニメレベル以下かと)

とりあえず、『制作者が原作に愛も敬意も無い』と言うことはよく分かりました。
監督はこの映画が初監督のようですが、普通に原作を尊重して作っていればまだ「それなりの出来」にはなったでしょうに。(と言いつつ、監督もしくは脚本家だけの問題とは限りませんけどね。実際の内情は分かりませんし)

最終的には、リサリサ(赤ん坊)も登場しないので、人生の最後のギリギリの状態でジョジョがエリナに「生きること」を示す、「生命の尊さと誇り高い意志」を象徴するシーンも存在しません。スタッフはこの映画で一体何を示したかったんですかねえ…。

リサリサがいないので、ジョセフ・ジョースターは誕生しないと思われます(苦笑)
スピードワゴン財団もストレイツォも存在しないので、第2部は成立しないでしょう。
少なくとも『このスタッフで』『この映画の続きとして』第2部が作られることは無いだろうと考えれば、ある意味救われるかも知れません。

映画を見ていて、中盤頃から自分は、「デビルマソとまでは言わないけどキャシャーソでも見るかのように」冷たい残酷な目をしていたと思います。(まあ、キャシャーソにはまだ制作者なりの愛はあったと思いますが)
『かわいそうだけどあしたの朝には原作ファン・映画ファンからの酷評がネットにならぶ運命なのね』ってかんじの。

ところで、存在を抹消されたはずのスピードワゴンですが、チラリと出ていたと言う話も他所で見かけたんですが、画面の隅かモブシーンかで出てたんですかね。気付かなかったですが。(声優の話では無いと思うんだけど(笑))
数秒の出番で終わったタルカスとブラフォードには“気付きました”けどね(苦笑)

ところで2、「太平洋アメリカ航路」ってなんなんですかね?
イギリスからアメリカへの航路なので、原作では当然「大西洋上」と書かれているのですが(苦笑)

公式サイト

■今月のスティール・ボール・ラン
ウルトラジャンプを開くとジャイロと仗助のポスターで、何故この組み合わせ?と思ったら、他の本との合体ポスターなのですね。なるほどー。

本編は、「11人いる!」とジャイロ&ジョニィの対決で、11対2と言う、注意深く読まないと何人死んで何人残っているかも分からなくなるような、『漫画の画面に収まる限界ギリギリの多人数バトル』になっていました。
最後まで読んでも本当に11人全員倒せているのか断言し難いほどです(笑)(多分、最後に11人倒れてるのだと思いますが)

しかしまあ、この11人の刺客の人の「文字が散りばめられた頭」は凄いですね。ジョジョシリーズには今までも様々な『凄い』頭の人が出てきましたが、この刺客もかなり『歴代ジョジョキャラ変な頭ランキング』で上位に食い込めそうな人です。シルエットは普通なのに(笑)

ところで、街のど真ん中で派手に殺し合いをしてしまって問題にならないあたりが恐ろしい。そんなに無法な場所なのか?(^^;

今回もジャイロ達は派手に怪我をしてますが、それも「ただの糸」で直してしまうジャイロの生命力の素晴らしさに拍手です。「ゾンビ馬」すら使っていないのに(^^;

「刺客の撃退」も、「小娘との取引」も綺麗に一気にクリア、かと思いきや、「遺体」も使わないといけないとは、なんと殺生な。
確かに最初の「取引」の説明の際に「遺体は?」とはちょっと思ったのですが、どうすれば「遺体を使った」なんてことになるんですかねえ。誰かと「耳と右腕」を交換しないといけないのか?

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2007年2月19日 (月)

週刊少年ジャンプ12号感想

「ジョジョの奇妙な冒険・ファントムブラッド」を見ました。感想は明日~

■魔人探偵脳噛ネウロ
ネウロも2周年。
読切版を読んだときにはまさかここまで毎週が楽しみになる漫画とは思わなかったですよ。化けるものだなあ。
カラー表紙を魔人のアビイ・ロードで飾ってしまうセンスも素敵。
人気投票のキャラ紹介は、よりにもよって麺を被ってるカットを使われてる叶絵や、水着でアピールしているあかねちゃんがまた素敵すぎ。
ブルーマシーンやイエローニートや弥蔵のネーミングセンスもまた…(^^;

本編は放火魔の葛西善二郎が本格登場。
初っぱなに、生粋の犯罪者でも穂村のズボンの位置には驚くのだなあと、ちょっと微笑ましかったです。
葛西は穂村を誘いに来たのですね。どうやら、よりにもよってX(確定ではないですが)の元に。
X(仮)まで絡むのなら、葛西の話もかなり大きなエピソードになりそうですが、今回の登場はあくまで“顔出し”だったような感じです。本格的な葛西の活躍はまだ先っぽいでしょうか(?)

電子ドラッグが世間に広がっている時にXはどうしているのだろうとは思いましたが、Xには電子ドラッグは何の影響も無かったんですねえ。当然のように。
葛西のような「生粋の犯罪者」「悪」は、確かに、電子ドラッグで誕生した犯罪者達とは格が違うようです。
まあ、Xにも「自分の中身を知りたい」という「犯罪を犯すそれなりの理由」はある気がしますが、それはそれとしてXが悪を為すのに根本的に何の躊躇も無いのは確かですね。

X(仮)の「お気に入りの家具」
先週までの話から、一瞬、池谷か大塚の家具か?、と思ってしまいましたが違いますよね。血も滴ってるし(^^;
「Xお手製の家具」なのかも知れませんねえ(^^;;;

今回読みながら、「本当は善い奴だった」穂村の徹っちゃんは葛西に焼き殺されちゃうんじゃないか、と心配しましたが、どうやら平和に生き延びられた様子(?)
床にまいた溶剤はこの工場に元々あったものでしょうから、「葛西が用意した悪戯用のタダの水」という事も無いと思いますが、何故か火がつかないのは、よく分からないけど葛西が「火を扱うエキスパート」だからだったりするのでしょうか?

 ★後刻追記:コメントで指摘していただきましたが、葛西は「液体が流れていない、液体の穴部分にマッチを投げていた」んですね。
  何故だか自分は「液体」部分と「地面」部分を反転して勘違いして認識してしまっていたようです。お恥ずかしい;
  「逆に考えるんだ!(考えてどうする)」
  ご指摘ありがとうございました~

さて、ネウロ&弥子サイドは、弥子の借金話が本格的に始まる様子。
既に消費者金融にはほぼ返して、「弥子のネウロへの借金」になってるのか!?
元々ネウロが借りた金だと言うのに(笑)
ネウロに弥子に貸せるだけの金があるなら最初から使えよ、と言いたいところですが、普通に考えればHAL事件後にネウロが増やした金なんですカネ。
まあ、ネウロ自身ならどうとでもして金を増やせそうだ。
最初の借金も、大部分は弥子への嫌がらせが主目的だったのだなあ(笑)
で、弥子が事態を解決するために、頼るのがよりにもよってあの兄弟ですかーーー!?
どうなることやら…、がんばれ弥子(笑)

■BLEACH
チャド、やっぱり雑魚認定。チーン

カイエンの人は、絶対「リュムナデスのカーサ」だろうと思ってましたが、まだ判別はつかず。
「カイエンの姿をしている説明」は分からないものでもないので、カイエンの顔が幻覚とかではない可能性もあるのかも?
それでは「仮面で顔を隠してた」のは意味が無かった事になってしまうけど。
まあ、どっちみち敵には違い無さそうか。

■ONE PIECE
チョッパーがドクトル・ホグバックを知っていたのは世界的に有名な医者だから。なるほど。
この島のキメラやらゾンビやらは、やっぱりホグバックの実験か何かなんでしょうねえ。
外科的に「死体を動くようにした」だけなら、噛まれてもゾンビにはならなそうに思えますが。

ナミの「人の顔をしたライオンの似顔絵」に「いてたまるか!!!」と叫ぶウソップですが、バギー海賊団の副船長はあんな感じじゃなかったかなあ。
この世界、人外の姿をした人は元々多いし、動物系の能力者もいるし、「ナミの似顔絵」程度の奴はごろごろいる気もするけどな、顔だけなら(笑)

■NARUTO-ナルト-
途中の展開には不満な点が色々多かったですが、
シカマルによる締めはいい感じです。
「“玉”はナルトだ」と言われなくてホッとしました。

■アイシールド21
高見と桜庭のコンビに勝つために、モン太と瀧のコンビで対抗。
作戦としてはありですが、モン太VS桜庭としては、桜庭の覚悟に負けているようにも思えました。
が、最後のモン太の気迫は高見を上回った様子。高見が桜庭に投げていた場合、本当にモン太が取れていたのかは謎ですが、高見の怯えは後半への逆転への布石になるのでしょうか。

ヒル魔は「攻撃も守備も地上戦だ」と言ってましたが、相手のパスまでは止めさせられませんね。
モン太と瀧のダブルマークがパス攻撃を封じる作戦だったのかも知れませんが。

■こちら葛飾区亀有公園前派出所
将棋ネタに続いて懐かしい遊びネタですな。
こんな遊び方じゃなかったですが(^^;

■BLUE DRAGON ラルΩグラド
だいぶ説明がシンプルになってきたような気もしますが、まだまだバトル時の説明ゼリフの多い漫画だなあ。細かい状況をいちいち解説してくれる敵が(読者に)親切すぎます(笑)

■エム×ゼロ
決着。ルールは複雑なのに、描き方が上手くてすんなり面白く読めました。
ぶっちゃけラルグラドと対照的(ボソ)
「一坪の泥沼」は、呼吸困難にはならないですかとちょっと心配してしまいました。

■D.Gray-man
クロウリー、血“だけ”になって復活。
エリアーデとの邂逅といい、アレンやリナリー達との回想といい、なかなかにゾクゾクする見応えのある展開でした。
しかし、「あの子達と一緒に行きなさい」と言っても、この状態では「生きて」一緒には行けないだろうなあと思うと、せつねー。

■家庭教師ヒットマンREBORN!
クライマックスに相応しい盛り上がり。次回あたり完全決着でしょうか。

■銀魂
「それでもマダオはやってない」
あのキン肉バスターの状況で一体どうやれば痴漢と判断されるのかの不可思議さが溜まりません(笑)
次はハツが本格的にハツ登場で注目です。

■To LOVEる−とらぶる−
バレンタイン話。先週やるべきだった気もするけどまあいーのか。
ゆりゆりゆりゆりゆりりりな展開でした。なんでリボンをくわえますか(笑)

■ムヒョとロージーの魔法律相談事務所
ボビー消滅はさすがに切なかったです。
ロージーが今のままでいいのかどうかは別問題として。

■太臓もて王サーガ
真白木、「本当は善い奴」だ…
バカだけど。
成人はおめでとうございます(笑)
後は矢射子がどうなるかですな。

「6人とも卒業取消し!」の6人って?
このシーン、何かで見た気がするけど元ネタに寄るんでしょうか。元ネタが思い出せないですが;

■重機人間ユンボル
バイス死亡。姫の切れっぷりが凄い。
普通に生きてたニッパには吹くというか和むというか。運転中に格好良かったのが夢の出来事だったようだ(笑)

ドリル=ドカルトで、どうやらこの作品の黒幕のようですが、その辺りの真実が描かれるまでこの漫画が持つのか大変不安です。
現在8週、もとい8工程目ですが、最低20工程は行くと思っていたのですが…、
しかし、働き者のゲンバー大王が来てしまってクライマックスそのもののようにも。
明日はどっちだ?

■P2!−Let’s Play Pingpong!−
「パラダイム」は「才気煥発」よりは現実っぽく見えます(笑)、対抗手段も含めて。
互いに高めあう岩熊と相馬のライバル関係は良いですな。
そしてそんな2人の世界に届かないと絶望する眞白に対してポジティブに反応するヒロムも主人公として良し。
出来ればヒロムが「そこ」に至るまで見たいものですが。

>本当に同い歳なのかなぁ…
それはアキラと乙女ちゃんの間にも言える気がしま(略)

■ピューと吹く!ジャガー
ポギーはもうオレの道から戻れそうもないけど、
スペツナズとアニソンももう駄目な様子。
3人揃って負け犬オーラを感じまくりですゾナ。

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2007年2月15日 (木)

どろろ(映画)

(塩田明彦監督)

手塚治虫先生の原作は読んでますが、アニメは断片的な記憶しかありません。
で、自分は基本的に漫画原作の実写映画には期待しないようにしてる為もあるでしょうが、
思ったより悪くなかったです。素晴らしい出来とは言いませんが娯楽物として普通に楽しめたかと。

以下ややネタバレで。有名な話なのであらすじは省略。めんどいからと言うのは秘密です(・e・)

映画は原作の「発端の巻」「百鬼丸の巻」「鯖目の巻」「ばんもんの巻」辺りをベースにして、
“百鬼丸”を話の主軸として描かれています。
親に捨てられた子供達の話を「鯖目」で示し、親から“魔物に売られた”百鬼丸の親子話の発端から決着までを描くという、『親と子の関係』を主題としたのであろう構成になっています。(描き方は浅めですが)
百鬼丸に対して“どろろ”自身のエピソードはかなり削られてますが、一本の映画としてのまとめ方としては悪くなかったかと思います。
ただ、時間は138分とやや長すぎて中盤から終盤にかけてダレます。こういう勢いが大事な映画は出来れば2時間内に納めて欲しいところ。

各設定は原作から結構変更されていました。
無国籍性が増していたり(原作でも言葉使いとか結構無国籍だけど)、
どろろが最初から女とバレてたり、年齢が上がってたり、
百鬼丸に身体を与えた育ての親が「医者」から「呪い師」に変わってたり、
打ち切り的な原作のラストと違い、それなりの決着を付けていたり。

どろろの変更は、最初は不安でしたが、映画を通してみれば受け入れられました。
ただ、百鬼丸の育ての親の「医者」から「呪い師」への変更は、まあ『原作のままでは映画に出来なかった』理由は、そりゃあ、昨今の世の中では仕方ない気もしますけど、
しかし曲がりなりにも『生身の手足』を百鬼丸が得てしまっているのは、原作ほどの『不自由さ』に欠けて、どうも百鬼丸が身体を取り戻さねばならない切実感が薄れてしまったかと思います。
(「呪い師」と言うよりほとんど錬金術師だったか)

あと、他の変更点はともかく、琵琶法師はちゃんとハゲにして欲しかった(笑)

怪獣、もとい魔物特撮については、チープに思える場面もありますが、この手の映画はチープさも味なのでノープロです。B級臭いのはそれはそれで良し。
桜の魔物のビジュアルなど面白かったです。

ところで、ラストに関わる大きなネタバレなのですが、
おそらく誰もが思うことでしょうが、最後まで見ると『ち●こ』はちゃんと取り戻し済みなんだなあと思いました(笑)(・e・)

今回の映画で百鬼丸の親子話の決着はついてますが、どうも続編もあり得そうな終わり方にも見えました。
しかし、続編をやったら完全にオリジナル展開になってしまいそうな気も。それだと、別に見たくないなあ。

公式サイト

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2007年2月14日 (水)

週刊少年サンデー11号感想

■結界師
春休み開始。この漫画はちゃんと進級するのだな、と
ギャグ漫画では無いのだから進級しても当たり前なんだけど、妙に新鮮でした。
黒須先生は出番が少ない割に印象的な先生だなあ。3年では担任は果たして変わっちゃうのでしょーか。

教室のあちこちに教科書を隠してる良守は、全然家で勉強やってませんね。
結界師って学校を卒業したら就職なんてするんですかねえ。(良守は果たしてケーキ屋を目指すのであろうか(笑))

で、しばらくぶりに正守が登場して、珍しく(つーか初めてか)兄弟で仕事なんて展開に。
正守に会うのを渋りまくる良守ですが、そもそもどちらが兄弟の間に“壁”を築いちゃったんですかねえ。この兄弟の関係が今回のエピソードで描かれるのでしょうか。

■金色のガッシュ!!
やっぱりアースがかませ犬に;
この為にファウード編を生き延びたのかと思うと泣けます。

強いというよりむしろ不気味さが印象的なゴームですが、こいつが「魔界を滅ぼそうとしている奴」なんでしょうか?
恐い相手なのは間違いないですが、パートナー共々どうも『ラスボスっぽくない』ような気もしないでもありません。あくまで感覚的にですが。
残り10体のうち、正体が明かされていない魔物は「魔界を滅ぼそうとしている奴」の他にもう1体いるはずなので、ゴームが「魔界を滅ぼそうとしている奴(いいかげん書いてて長い)」ではない可能性も有るのかも?

>「生き残った10名の中にこんなマヌケな奴が混じってたんだ!!」
>「ミールちゃんはマヌケな奴が大っ嫌い!!」
どうしよう… ガッシュ・キャンチョメ・ウマゴン・パピプリオと見事なまでにマヌケな奴ばかりですよ?
ティオだって結構マヌケだし、ブラゴだって大将軍になっちゃったし。
頼みの綱はアシュロンだけだよ!

■ダレン・シャン
たった2秒の決着。ガンマンの対決のようで渋い。
「一本とられたぜ…」のマーロックもまた渋い。

デビーは無事に生き残れて良かったです。サムの件で「何が起きてもおかしくない」という気分を持たされていましたから。
デビーがもし次に登場することがあれば、ダレンと歳の差が開いてしまってたりするとまた切ないだろうなあ。

■MAJOR
自分はこの漫画で「クローザー」というものを知りました。どれだけ野球に詳しくないのだろう;
名場面集はこれまでの流れが分かりやすかったです。

■史上最強の弟子ケンイチ
谷本がどっこい生きていたのは当然ですが、馬師匠までここで出てくるとは思ってませんでした。
やはりこの作品の達人たるもの火事くらいでは死なないんですねえ。
段々と役者が揃ってきて盛り上がっていきそうです。

■うえきの法則プラス
おお、ハイジがかなり頭を使って戦っている!
やはり能力バトルには駆け引きが似合います。素直に面白かったですよ。
ところでソラにもハンジョブと馬鹿にされ…とのことですが、ソラもハンジョブなんじゃなかったっけ?

「抜いた破片をもう一度打てば元に戻る」で、ちゃんと転がってる手足が自分の方に飛んできてくれて良かったですよ。クレイジー・ダイヤモンドで直した部位が飛ぶが如く。

「王子ガード」は応用が利きそうだ。ネタ的に(笑)

■ハヤテのごとく!
大おばあさまはまだハヤテの血を狙ってたんですか。以前に自分が吸ったときに伊澄にも分けてやれば良かったろうに。
西沢さんとナギの間の友情が進展したのは微笑ましいですが、ナギはハムスター呼ばわりのままなのね。親しみはそれでも十分籠もってる気がしますが(笑)

■GOLDEN★AGE
ナリアちゃんのディフェンス教室。面白かったけど“ディフェンスのやり方”は分かったような分からんような。次回が本命ですかね。
だのの秘密に(笑)

■クロスゲーム
恋のライバル出現として定番の展開という感じ。
最初は東が恋のライバルになるのかと思ったのですが、もうその線は無さそうですね。

■イフリート ~断罪の炎人~
幕間的ギャグ編。展開自体は“べたべたなお約束展開”過ぎますが、たまにこういう話が入るのは良いのではないかと。

ところで、料理が苦手な人間が『よかれと思って余計な材料をつぎ込む』と言う描写はコメディ漫画等ではよく見かけますが、実際にこういう事をする人っているのでしょうか?
料理が苦手ならば、とにかく「レシピ通り」に作れば、多少火加減やさじ加減で失敗したとしても、『人間が食べることが出来ない代物』にまでは早々ならないと思うんですけど。
単に私が幸運にもそういう人に出会わなかっただけなのか?

やっぱ裸は見慣れさせすぎると駄目だと思うだの。

■ギャンブルッ!
大好評につき連載化決定!…なんですか?
正直面白いと思えたことga(略)

■MARΩ
バッボをエサにしてのルアーフィッシングはいいのですが、
万一バッボの鎖が切れたら、やっぱりバッボは自力では浮上出来ないんですかねえ。

てっきり「マジックストーンを飲み込んだ巨大魚のお腹の中に入る」ピノキオ的ミクロの決死圏展開になるのかと思いましたが、巨大魚さんはあっさり2枚に下ろされてしまいました。哀れゴマちゃん。

■あいこら
シリアスなまま終了。まあ、こうなるしかないでしょうねえ。
正直「オレの好きなパーツを持ってる人間に悪い人間はいないって信じてる」と言われても、「そんなわけねーだろ」としか言えないんですが(はつかさんが悪人という訳ではないにしても、今回のハチベエが正しいと言えるはずもなく)、
果たして今回の件がハチベエにどんな影響を与えるのか、それを今後ちゃんと描いてくれるかどうかに注目です。

■最強!都立あおい坂高校野球部
伸之助一家はみんなあの顔なのかーーー!?
まあ、伸之助自身の顔は母とは似ていませんので、父親が伸之助と同じ顔なのかも知れません。

で、伸之助の「怪我伏線」がじわじわ効いてきた様子。やはり9人ぴったりというのは辛いですね。
『鈴ねえが選手のフリをして出る』なんて展開は有り得ないでしょうし。この漫画では(笑)

■妖逆門
珍しくよくしゃべるきみどりが印象的。
三志郎は妖怪人間になるしかないのか?
かなりハードな展開になりました。
サンデーには何度も化け物になりかけたうしおやら、現役でもパンパイアになっちゃった少年や、身体を改造されちゃった男女や、小学生になっちゃった高校生も(これ微妙に違う)いますが、
物語の最初時点で「そうなった」彼ら(うしおは違うけど)と違って、読者的に既に馴染んでいるキャラが変貌してしまうと言うのは流石にショッキングです。
描き方次第ではヴィクター並のショッキング展開になるか?

■ブリザードアクセル
白い紙がいつまでも白いままなのは確かに精神衛生上よろしくないかも知れません。

記者の人たちはデビルがしゃべってくれないならセルゲイに取材すればよかろうに。
しかしこんな極限状態でもデビル自身に手を出して暴れないあたりはまだ記者達も紳士なのか???(どーだろ)

■絶対可憐チルドレン
澪は「ちょっと頭が弱い」のか、ちゃんとした教育を受けてないから知識が足りないだけなのか、後者で「まんざらアホでもな」ければいいですねえ(^^;
しかし、そんな澪でもきっちり活躍しているのに対して、
マッスルの方はキスを奪ったりちっちゃい少佐を見て喜んでるだけってのがヒドイ(笑)

とりあえず、凄い超能力者メンバーの中でノーマルの皆本が活躍している様を見ていると「頭を使うこと」がいかに大事かよく分かりますな。
教育的な漫画だなあ(笑)

でも、アーミーナイフを常備してる皆本は逮捕されちゃわないか心配です(・e・;)

ところで合体攻撃は男のロマンですね。(女の子です)

■RANGEMAN
グリーンの人再登場で遂に5人勢揃いかと思ったら、あっさり再離脱。
しかし、記憶を失わないなら「彼女が出来た」としても辞める必要は無いはずですが、
徹頭徹尾、自分のことしか考えてないのね、グリーンの人は。
まあ、もっとも、今のレンジマン達には「戦わないといけない理由」が薄いのでヒーロー的思考を求めても仕方ないですが。

■武心BUSHIN
流星、父と同じように姫の盾になって刺される。あああ
クライマックスだそうですが、既に柔道漫画の面影もない展開です。誰が1話時点でこんな展開を予想したであろうか;

父の形見が胸に入っていて助かった、とか有り得ますかね。

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2007年2月13日 (火)

世界最速のインディアン(映画)

(ロジャー・ドナルドソン監督)

■以下ネタバレ注意

60歳を越えて、40年以上独自に改良を続けた骨董品的に古いオートバイ“インディアン・スカウト(1920年生)”にて、現在でも破られていないスピード世界記録を1960年代に打ち立てたという、漫画のような実在の人物“バート・マンロー”を描いた映画です。

自分はバイクには詳しくないですが、それでも全く問題なく素直に面白かったです。
ゆるい空気感と御都合的にも見える展開は好みが分かれるかも知れませんが、アンソニー・ホプキンス演じるぶっ飛んだじじいは見物だろうと思います。
映画で描かれるバート・マンローの人間性や行動がどこまで実話に即しているかは分かりませんが、
まずこのバートのキャラクターが面白い。

年金をバイクの改良に注ぎ込み、若者とスピードで張り合い、
ニュージーランドから地球の裏側とも言えるアメリカ・ソルトレイクのスピード競技会に財産を注ぎ込んで向かうと言うのに、宿の予約もしていないという行き当たりばったりぷり。
それでいて異様な行動力と他者の親切に助けられてピンチを乗り越えるという、これまた漫画のような人物像が実に楽しいです。
とてもはた迷惑な人なのに、人懐っこくて憎めない愛すべきじじい像を演じるアンソニー・ホプキンスが楽しそうで、存在感たっぷりで実にハマり役でした。とてもレクター博士と同じ人とは思えません(笑)

実在のバート氏は、元々最高時速80キロのバイクを改良して300キロを越える記録を出したとか。映画では資金不足もあって「台所のドア」まで改造に組み込んでましたが、どんな改造をすればそこまでの改造が出来るのやら。
繰り返しますが本当に漫画のような話です。現実はフィクションより奇なりだなあ。

映画で競技会の舞台になった“スピードの聖地”アメリカのボンヌヴィル塩平原(ソルトフラッツ)は『氷の無いスケート場』のようで、とても不思議な風景でした。
塩の湖が乾いたデザートエリアで、地面が塩でガチガチに固められた広い広い空間のため、時速500キロ以上を出すことが出来る地球上でも数少ない場所の一つなのだとか。

1960年代のゆるやかで大雑把な空気感がなんともいいですね。情報社会の現代では同じ話は成立しないでしょうねえ。

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2007年2月10日 (土)

週刊少年ジャンプ11号感想

■NARUTO-ナルト-
>「後ろの陽動の影分身は無視だ」
>「こいつ…陽動の中にオリジナルを!」
いや、あの、いくらナルトでも一度失敗した攻撃手順をそのまんま馬鹿正直に繰り返す訳ないじゃないですか。角都は油断しすぎです。本当に初代火影と戦った強者なんでしょうか?

螺旋手裏剣は手裏剣のように投げる技ではなくて、『刃のついた扇風機』を押し当てるような技なのですな。
確かに破壊力はありそうですが、えぐくて少年漫画の主人公的には使いにくい気もします。

カカシ先生は頑張って扇風機…、もとい螺旋手裏剣を見切れるようになって、『スペシャルローリングサンダー』を身につけるといいと思います。

■銀魂
殺し屋の勘違いが全て裏目裏目に出ていく流れ自体は見え見えというか基本ですが、上手くネタを繋いで笑わせてくれます。本当に上手いなあ。
ライフルで撃たれて本当に鼻血ですむなら、ドラゴンボールの世界でも通用しますな。
着々と職を流転している長谷川さんが泣かせます。

■ONE PIECE
「島に入ってはいけない病」は伝染するんですね。恐ろしいなあ。

ソルジャードッグシステムの詳細判明。
「パドル」が出たときにはてっきり、状況に応じてサニー号自体が色んな形に変形するのかと思いましたが(陸を走ったり海に潜ったり)、
状況に応じた小型艇を発進させるのが本領でしたか。「変形案」に比べて無茶すぎず、それでいて楽しいシステムです。
サンダーバード2号ないしタイムボカンシリーズ的な楽しさと言いましょうか。
残り一つの枠には複葉機を入れてやってください。(それならチャンネルは“6”であるべきなんだけど)

最後は新キャラのドクトル・ホグバックの従者?登場。
「知っているのかチョッパー!!」
ということで、この世界での伝説なり怪談なりで有名な名前だったりするのでしょうか?
敵か味方かは、まだどちらの可能性もありますかね。

■魔人探偵脳噛ネウロ
“家具アーマー”もとい、“家具座の聖衣”装着!!
フィギュアやプラモで出せば馬鹿売れですよ。ひゃっほう!
椅子だか巻き髪だかリーゼントだか分からない髪型が素敵だ。
X編やHAL編での深みのある犯人も良かったですが、今回のようにただブッ飛んだ人もやはり楽しいものです。

ネウロは魔帝7つ道具まで出して随分派手に魔力を使いましたが、
こんなところで魔力を無駄使いしてていいのでしょうか(^^;
まあ、魔力不足になってもあまり気にしないみたいだしなあ。

トロイも「彼女」として新メンバー扱いなのですね。なかなか嬉しくなります。
あかねちゃんのように単行本の登場人物紹介にまで出るかどうかは謎ですが。(出てもまったく不思議じゃない)

「葛西善二郎」はどこかで覚えがある名前かと思ったら、有名な放火魔として65話で名前が出てたのですな。この漫画らしい気の長い伏線だなあ。他にも伏線が色々隠れてるんでしょうか。

■太臓もて王サーガ
矢射子は連載が続く限りは幸せにはなれないんでしょうな。
木嶋のほうはまだ可能性もありそうですが。

あいすはおばあちゃんに渡すのなら学校に持ってこなくて良さそうな気もしますが。

■家庭教師ヒットマンREBORN!
以前の「死ぬ気の逆の状態」の説明はピンと来ませんでしたが、
「炎の逆の状態=氷」は素晴らしく分かりやすいですな。なるほど。
XANXUSが「零地点突破」を知っていた理由も判明。9代目にやられたとは、シンプルでかえって気付きませんでした。

■BLEACH
>チャドがやられた…!? そんな筈ねえ!!
…なんだか凄くデジャヴを感じる展開ですが、
多分気のせいでしょう。ええ、きっと。

十刃の仮面の人は思ったよりまともな顔でした。じゃなくて、
実は海燕だった。ってなわけでもなくて、「敵の知り合いの顔に化ける」タイプの敵なんじゃないんですかね。いわゆるリュムナデスのカーサ。

もしこの予想が当たったとしたら、グランドフィッシャーと能力が被ってる事になるんですけど。多分それも気のせいでしょう。ええ、きっと。

ウルキオラは織姫にかまって欲しいんでしょうか。

■BLUE DRAGON ラルΩグラド
カフカ大活躍。仲間にして良かったですな。
やはり昨今の能力バトル漫画では能力の応用性が高い仲間が大事なのですな。

ミオ先生は結局眼鏡もかけずに浚われたまんまですが、
浚われた状態がこのエピソード内だけで終わるか、女王の元にまで連れ去られてしまうかが展開の分かれ目です。
長期的にミオ先生がいなくなってしまったら、パーティーからツッコミand解説役がいなくなって作品的に困ると思うんですけどね。

■こちら葛飾区亀有公園前派出所
なんだかやたらとあちこちでマグロネタを見かける昨今、この漫画が食いつかない訳もなかったか。
今回はオチが無かったなあ。

■ムヒョとロージーの魔法律相談事務所
ロージー…、霊に魔具の能力を解説されてどうするんだよ…;
本当に、もう105話だというのに、どうしてここまで空回りなのか…

>バカだ僕…
全くその通りですねとしか言いようがありません。

■アイシールド21
王城祭でのクイズ対決をきっちり覚えていた大田原。意外と記憶力いいのでは?(笑)

ヒル魔とまもりの策は、点差を「広げない」ように時間を潰して、“これから進対策を考える”…と言うことでしょうか?
う、うーむ、それは確かに絶望的だ。先週のまもりの表情も頷けます。
しかし、「この世に無敵の奴なんざいねえ!!」と“夢丸出し”の言葉を語るヒル魔は、実に格好いいです。もしかすればこれまでで一番。

ところで、アナログ人間のまもりでもビデオ編集はきっちり有能さを発揮出来るのですね。機械全般が駄目という訳ではなくて良かったです(笑)

■To LOVEる−とらぶる−
えーと、ララが宇宙人だというのはまだ春菜達には秘密なんでしたっけ??
バレたところで何の問題も無い気もしますが。
しかし、ララ服の春菜は似合わないなあ。

■D.Gray-man
先週もて王で出たばかりなのに、登場頻度が高いなあアイアンメイデン。
クロウリーには非美形キャラの意地を見せて欲しいところ。

■エム×ゼロ
やはり九澄は逃げてばかりはいられないのですな。当たり前ですが。

■重機人間ユンボル
「Dr.ドカルトのSUPER工法基礎工事編第1巻」には基本の型が全て集約されていると!?
もしかして残り99巻いらないのですか? そんなバカな! そんなバカな!
「そんなバカなァァァ!!」をやめろというのか!?

「ユデンの園」とはまた、油の浮いてそうな園ですねえ。まあ汚染されてるらしいし相応しい名前なのか。
ドリルはバルを“自分たちのリーダー”に育てるつもりなんですかね。
現場主義のゲンバー大王もそれを分かってるんですかねえ。ゲンバー大王とユンボル達が主従関係だとは限らなかったりもするのでしょうか。

■P2!−Let’s Play Pingpong!−
「A」の娘が妙に印象的。次に出番があるかは謎だけど。
相馬の応援もせず、人の夢は儚いと諭すアキラのクールさが素敵です。
試合は、どちらが勝つ展開もあり得そうだなあ。

■ピューと吹く!ジャガー
ピヨ彦は今年はサヤカちゃんからはもらえなかったって事ですかね。
やはり何とも思われてないんだろうなあ。

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2007年2月 8日 (木)

不都合な真実(映画)

(デイビス・グッゲンハイム監督)

2000年の米大統領選挙で大接戦の末ブッシュに敗れたアル・ゴア元米副大統領による、
『地球温暖化』をテーマとした講演会をほぼそのまま収録したドキュメント映画です。

1960年代頃から環境問題に取り組んでいたゴア元大統領は、大統領選で破れた後も積極的にアメリカ他、諸外国で講演を行っているそうで、その回数は1000回と越えたとのこと。
地球温暖化の実態を世界に発信するならば、いっそ映画にしてしまった方がいいと考えたのでしょう。
日本では日曜なら500円で見られるようになっていて、目を反らしてもいられない“不都合な真実”を伝えようという本気が伺えます。
必見と言える映画です。96分と短い所も好ポイント。

プロパガンダ的というか、政治的プロパガンダそのものでもありますが、そんな事は最初から観客も分かっているし作中でも明言されていますので、むしろ潔く、問題無いかと思われます。
ゴア副大統領の弁はクリアーで分かりやすく、どんな立場の人であれ一見の価値はあるでしょう。
基本的には『もっとも大量のCO2を排出しているアメリカ国内』に向けた映画ですが、どこの国の人も他人事ですむ話ではありませんし。

『地球温暖化』に関する情報自体は、日々ニュースなどで得られる情報と比べても必ずしも目新しいということは無いかも知れませんが、
近年の地球でおこっている各種の出来事・異常気象を論理的に関連づけ、表や数値や映像で整理して見せてくれるのは確かに極めて分かりやすく、『事象の繋がり』が実感出来て、目から鱗と思えた一面もありました。
地球極部での氷の崩壊など、ここ数十年で大きく変化しつつある『今の地球で実際に起きている異常事象』をあらためて見せつけられると確かにショッキングでした。
今年の冬も温かいですねえ…

公式サイト

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2007年2月 7日 (水)

週刊少年サンデー10号感想

■クロスゲーム
「勇おじちゃんの息子」本格的に登場。
髪の斜線が案外めんどくさそうなキャラです。野球はやらないんですかね?

月島姉と東兄がそれなりにいい感じかと。

■結界師
墨村母、本格的に登場 …してないな;
素顔も謎のママ(うまい)なので、顔見せすらしてないですよ(^^;
龍を呼び寄せたのは烏森のストレス解消の為だった様子?
強力な妖(or主)が来ることがストレス解消になるんですかね?、それだったらこの間の黒兜だってストレス解消になりそうなものだけど。よく分からないなあ。
どのみち龍にとっては迷惑な話なようで、何というかスケールのでかそうな人だ。

良守は、中学生でずっと母親に会えてないなら顔ぐらい見たいと思うのも当然ではないかと。マザコン呼ばわりは可哀想ですよ(笑)

■ダレン・シャン
バンパニーズと読むたびに脳内でテレタビーズやらパンパースやらが浮かんで困ります。

先週後半のクレプスリーとダレンのやり取りはやっぱり芝居だった模様。確かに不自然だったもんなあ。
デビー一家に飲ませたのは「バンパイアの血」や「蛇の血」ではなく、単に眠り薬か何かだったんですかね。眠り薬でも飲まされてなければ、「ベッドの下」に移されて気付かないままでも無いでしょうし。

■金色のガッシュ!!
「嫌いな魔物だからってつぎつぎに消していけば、きりのないことになるんだよ。わかった?」

“王様の特典”は『どくさいスイッチ』だった! ガガーン!!

“地獄”とは言ってましたが、魔界そのものまで巻き込んで、ここまでハードな状況だったとは。
魔本の言葉を信じるならば、現役の王様すら魂だけの状態になっているのでしょうか。
全く、誰がこんなシステムを作ったのやら。最終的にはこのシステムを作った存在との戦いにまで発展する可能性もあるんでしょうか?
こんな現状が分かってしまうと、もう夢でレイラが出たり、ウマゴンのバックにウマゴン母が出てものんきに楽しめないなあ。先日の「夢」などは最後の安息の日々の描写だったのかも知れません。ここからはどシリアス一直線かも。
早速アースが消えそうだし、エリーは病気だし;

「魔物を滅ぼそうとしている奴」って、「みんなみんな嫌いだ! みんな消えちゃえ!」と喚いてるただの反抗期のガキなのでは、という気もしてしまいます。
まあ「魔物の子供」だからガキで間違い無いんですが。

■イフリート ~断罪の炎人~
つまらなくは無いけど、ルーチン通りの展開をこなしただけとも思えてしまう。
そろそろ展開の幅を広げてもいい頃だと思うのだけど。

■マリンハンター
短期新連載。以前読み切りで載ってましたっけ。
設定からすると長い話になりそうですが、短期連載ではプロローグ的な話ですますかも知れないと思ったり。
主人公とヒロインは悟空と三蔵法師みたいな関係ですか。

■うえきの法則プラス
スティッキー・フィンガーズ強し。
ギリギリに追い詰められた中でついにハイジが覚醒。
オーソドックスですが燃える展開です。
やはり「洗濯機」らしく水流の能力なんでしょうか。

■史上最強の弟子ケンイチ
マイクパフォーマンスがナイス。こういうバカな展開はいいですね。「それでもケンイチはやってない」とか考えると微妙な気分にもなるけど。
観客にそっぽを向かれたケンイチが戦えなくなったり …はしないでしょうが。

■MAJOR
野球は詳しくないので小和田さんや黒場さんにモデルがいるのかどうか知りませんが、
眉村との扱いの差が地味に酷い(苦笑)

■ハヤテのごとく!
お嬢様にはこっそりGPSくらい付けとくべきだと思います。服なりアクセサリーなりにでも。
それでもナギなら不可思議な力(御都合)で紛失するでしょうけどね

西沢さんくらいの長さでも「ツインテール」って言うんですかね。

■MARΩ
えーと、記憶が曖昧ですが、ベルってΩになってから出てましたっけ。
Ωではちゃんと足首があるんですねえ。

エリサに最後のセリフは、正ヒロインの座が安泰になったことへの余裕を感じるのは目が歪んでるでしょうか。
いや、エリサはゲルダの一件を知らんのだけどさ(^^;

■最強!都立あおい坂高校野球部
「あの子は野球をやるために生まれたんじゃない」
なんですか、この大きい子供の人は。
「あの子は野球をやるために生ませたんじゃない」が本音じゃないんですか。不愉快な。

■妖逆門
鬼仮面、八百長を指摘されて逆ギレ。八百長野郎は一歩に成敗してもらわねば(違)

エニグマのスタンド(違)で撃符にされた三四郎ですが、よくある展開ならこのピンチに逆にパワーアップしたりするんですけどね。さて?

■GOLDEN★AGE
負けて己を顧みた蘭。やっぱり人間苦労した方が成長出来るのでしょう。

久々に東神のライバル2人が登場。「決勝は鷹沢中か」の言葉からすると、唯達の準決勝の相手がその鷹沢中になるんでしょうか。

■あいこら
なんだか急に現実的にハードな展開に。
やはり思いこみだけで突っ走ったら破滅するという事か …なんて普通の結論でこの漫画が終わるとも思えないんですけどねえ。

■RANGEMAN
人に正しく情報を伝えるには最初に主題を言わないと駄目ですよね。
まあ、それをやったらこういう漫画は成立しないのだけど。
コロスケン氏は懐かしい顔でした。

■絶対可憐チルドレン
「バベル」と「パンドラ」と「普通の人々」の三つ巴展開。ありそうで無かったんですよね。この構図。ここは共通の敵に対して澪達と一時協力することになるのか?

ところで、皆本はノートパソコン内蔵のECCMを持ってるんじゃなかったでしたっけ。
まあ、今回皆本がノーパソを持ってる描写は無いのですが、皆本だったら常備してないかなあ。

 ★後日追記
  そーいえばノートパソコンだけじゃなくてアレにもついてたんでしたっけ(椎名先生の完成原稿速報参照)
  ノートパソコンの印象が強すぎて忘れてましたよ。はっはー

久々登場の澪ですが、教育は兵部の元で受け始めたはずかと思うのですが、まだ「空気」の大事さは分からんのね。

「金と金のぶつかり合い」が悲惨。そりゃ勝負にならないよ(^^;;

■ブリザードアクセル
吹雪たった一週で完全復活、どころか急成長。早っ
両親に気持ちをぶつけていたら何かが変わっただろうかと考える吹雪ですが、
果たして両親との和解は描かれることがあるのでしょうか。
“あの”両親が心を入れ替えたりするだろうか、と思えてしまうけど、
鈴木先生のキャラはいきなり態度が豹変しても不思議じゃないからなあ。

■武心BUSHIN
父のかたき登場。展開が大変早いような。このままクライマックスまで行っても不思議じゃない気がします。

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2007年2月 6日 (火)

それでもボクはやってない(映画)

(周防正行監督)

「Shall we ダンス?」の周防監督の11年ぶりの新作です。
満員電車で痴漢に間違われ、容疑を否認した為に1年に渡る(99.9%勝ち目がない)裁判を戦うことになった青年を描いた冤罪物。
3年以上の取材の上に描かれたという、逮捕から裁判にかけての描写が緻密かつ冷静に描かれ、地味な裁判の描写が長く続きながらもきっちり映画として面白いという見事な作品です。
後味はテーマ上“当然の事ながら”とびっきり悪いですが(^^;
老若男女が見ておくべき問題作にして傑作です。

と言いつつ自分は、評判がいいのは知っていましたが、見るのにかなり決断力と覚悟がいりました。
見ると怒りで血管が切れるのではないかと思いましたので(^^;

と言うのも、自分も10数年前に満員電車で女子高生に痴漢と間違えられた事がありましたから。
自分の場合は、“真犯人”がその場で名乗り出てくれたので事無きを得たのですけどね。
ちなみに、真犯人=女子高生の友達=女で、女友達同士のイタズラだったのでした。
“被害者”と“真犯人”の2人でケタケタ笑っていましたが、結局コチラには詫びの一言もありませんでした。

思い出すだに腹が立っていましたが、この映画の主人公のように無実の罪で人生を破滅させられた人の辿る道を詳細に見せられると、自分はどれだけ運が良かったのかと思いつつゾッとします。
本当に、男なら誰でもが容易に冤罪に巻き込まれる可能性があると思うと、下手なホラー映画などよりよっぽど恐ろしい映画です。

こういう映画だと、下手な監督なら冤罪を受けた主人公=善で、裁判所や痴漢被害者が作品的に単純な悪役というような描き方にもなりかねないですが、本作は「本当の痴漢犯人」の描写なども挟み、ただ一方の立場のみに肩入れせずにドライに描かれており、作品としてのバランス感覚も気を使われていたと思います。
バランスのよい視点で描かれるからこそ、描かれる話に説得力があります。

映画は、これまでは何となく分かったようなつもりになっていた『日本の刑事裁判の現状』の姿と問題点を明確に表してくれます。
何のかんの言っても『裁判は真実を明らかにする正義の場』という“幻想”をある程度は持ってしまっている人は多いかと思いますが、
実際のところは『“神ならぬ、万能ではない人間”が集めた証拠を元に有罪か無罪かをただ決めるだけのところ』に過ぎないと言うことを、自然にストンと分からせてくれます。
そしてソレにいかに多くの立場や思惑や因習や制度が大きく絡んでしまうかと言うことも。
『裁判官が無罪判決を出すことがいかに難しいか』『無罪判決を出しても被告人以外に誰も得をしない』といった話や、『有罪率99.9%』という『事の真偽より、まず有罪ありき』の数値が実に恐ろしい。
当然ながら「痴漢の冤罪」に限った話では無いですしね。

実際に犯罪を犯した痴漢犯人はとっとと僅かな示談金を払っておとがめ無しで、無実ゆえに罪を否認をした人は何ヶ月も拘留され裁判になれば勝ち目はない。果たしてどちらが「反省の色がない」のやら。

そして、映画「ゆれる」を見た時にも思いましたが、
いかに人間の記憶という物が曖昧か、裁判というものがいかに曖昧な情報に左右されてしまうのか、と言うことも感じさせられる映画でした。

主人公があまりに無防備すぎて、あれでは痴漢に間違えられても仕方ないとも思ったのですが、人間一度は痛い目に合わないと学習しないものかも知れないですね。
冤罪を無くそうと思えば、究極的には「男性専用車両」でも作ってもらうしかないのではと思えてきます;

見る前には「見ながら怒り心頭になってしまうかも」と思っていましたが、その点は大丈夫でした。
映画の描写がドライだったこともあり、落ち着いて見られました。
143分という長時間も苦にならずに引き込まれる、いい映画です。

男性は誰でも簡単に覚えのない罪で破滅する可能性があり、
女性は勘違いでも簡単に無実の人間の人生を破壊することが出来る訳で、
勿論、一番悪いのは痴漢を働く犯罪者に間違いないのですが、
女性の方はくれぐれも犯人を適当に選ばずに、慎重に犯人が誰かを見定めてから痴漢を吊し上げていただきたい。
犯人が「男」であるとは限りませんから。実体験から大マジで。

公式サイト

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2007年2月 5日 (月)

週刊少年ジャンプ10号感想

■D.Gray-man
着々と死にフラグ構築中という感じ。
クロウリーとジャスデビの力は「対等といったところ」だそうですが、「千年伯爵の想像」の方が強そうだった気もしないでもなく。

最後の「この手は…どっちだ!?」は
指の形とか袖のデザインとかトーンからすればクロウリーだと思いますが、
もうちょっと判別し難く描いた方が良かった気もします。

■ONE PIECE
表紙連載は殺伐としてるなあ。エネルだから仕方ないけど。

本編は、ブルックさんが実にステキなキャラで、読者として「仲間に入って欲しい欲求」が高まりっぱなしです。
しかし、食ったものはどこに入るんでしょう。まあうんこも出るらしいしなあ。
「ホネホネの実」じゃなくて「ヨミヨミの実」だったそうですが、ホント“呪い”ですね、そんな能力;
散々な人生なのに人に逢えたと陽気に騒ぐブルックさんが泣かせます。幸せになって欲しいなあ。ガイコツだけど。

ブルックさんはルフィ待望の“音楽家”とのことで、本当に仲間入りする可能性は高そうです。しかし、航海でもバトルでも何の役に立つかは全く分かりませんが(笑)
ゲームでのバードのように歌で戦うなんてことは無いでしょうけどね。

■BLEACH
虚って元々は死んだ人間なんでしたっけ?
なんでアフロが残ってるんだろう。やっぱり毛根が強かったんですかねえ。

せっかくパワーアップしたチャドですが、もしかして“また”京楽隊長と戦った時のように噛ませ犬にされるんでしょうか?
同じような展開ばかりをそう見たくも無いのでそろそろ予想を裏切って欲しいところ。

■NARUTO-ナルト-
ホピュー

中距離攻撃と見せかけて接近戦でしか使えない。
なんて意味のないフェイントだ!(苦笑)
確かに意表は付かれました。そろそろ決着は付けて欲しいですが。

■アイシールド21
進の完璧っぷりに阿含まで悔しそうなのが印象的です。
ホントどうやって勝つんでしょ、こんなの。「セナが新記録を出して勝つ」とかで無ければ、何らかの作戦とチームメイトとの協力で勝つのかも知れませんが、さて?
ヒル魔とまもりによる作戦も今回だけで終わりではないようですしね。

全プレー「走」で、と言いますが、
桜庭&高見とのパス対決の決着を付けないままの訳はないのですけどね。
ホントどーするんだろ。

■To LOVEる−とらぶる−
やっぱりレギュラー化するんですね。
しかも百合展開かい。

■BLUE DRAGON ラルΩグラド
カフカを加えて4人+1匹パーティー結成。本当にゲームっぽくなってきました。
カフカのイケメン似顔絵に笑ってしまいましたが、後頭部がどのように描かれているかも見せて欲しかったところ。

最後にミオ先生がさらわれてしまいつつあるようですが、
「眼鏡もかけずに!?」って、そこは重要なところなのか?
名前を「乳」と呼び間違えられたりと、ラルにとってミオは「乳と眼鏡」でしかないのでしょうか。不憫です。

■家庭教師ヒットマンREBORN!
ツナ側も守護者側もそろそろ決着が近そうです。
スクアーロはやっぱり生きてましたか。XANXUSが零地点突破のことを知ってる理由とかを語ってくれるんでしょうね。

■太臓もて王サーガ
ウソップからメローネへのコラボが美しい。

■魔人探偵脳噛ネウロ
座ってないのかーーー!!!???
次回は久々にイカれた犯人の暴走が見られそうです。楽しみ。
池谷の机を利用しての殺人を見れば、大塚には「家具への愛情」が無いように見えますが、自分自身が家具として活躍したい人なんでしょうか。
池谷は女しか「家具にしない」ので、自分が池谷に「座ってもらえない」為に恨みを持っていたとか何とか?(どーだろ)

■テニスの王子様
人気投票で10位内に入ってる人のうち、4人までが誰だか覚えてません。この漫画まともに読んでなくてすみません。
ダブルスなのに、乾がすでにラケットを持ってさえいないところに笑いました。

■銀魂
ひ、ひでえ。あらゆる面でひでえ(笑)

■エム×ゼロ
マンドレイクネットワーク。九澄はすっかりマンドレイクと仲良くなってますな。
将来普通に魔法が使えるようになっても、もうマンドレイクはすり潰せないでしょうね(^^;

三国の巨大化魔法は使い出がいいですね。漫画的にも画面が栄えるし。

■こちら葛飾区亀有公園前派出所
今週は完全に学習漫画というか説明漫画ですな。
はさみ将棋や回り将棋は懐かしかったです。
うちでのルールでも「おんぶ」はあったかと思います。
「埋める」ルールの事がよく覚えてないですが。

■ムヒョとロージーの魔法律相談事務所
やっぱりロージーは墓穴男なのか?
これでもしも結果的に自体がいい方向に向かったとしても、ロージーの行動は褒められないような。

■重機人間ユンボル
ショベリウス格好いいじゃないですか。
意外とやる男だったニッパー。いや、ビックリした。やるじゃないか。
と、思った途端に死亡なのか??
普通ならこういうキャラは簡単に死なないけど、武井先生は案外読めないからなあ;

位置が下がってきて心配です。面白いのになあ。

■P2!−Let’s Play Pingpong!−
あ、やっと位置が上がった(一つだけ)
単にM&Yが落ちてきただけだけど。

「卓球がいかに残酷なスポーツか」
今回の話ではそれがどういう事か分かりませんでしたが、描かれるまで持つのでしょうか。連載が;
頑張ってほしいんですが。

■ピューと吹く!ジャガー
こういう話があるとジャガーさんも人間なんだなあと思います。

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