鉄人28号 白昼の残月(映画)
(今川泰宏監督)
横山光輝氏の「鉄人28号」のアニメ映画化作品にして、
「ジャイアントロボ THE ANIMATION 地球が静止する日」や「Gガンダム」の今川監督が
2004年にTVで展開したアニメ版「鉄人28号」のコンセプトを生かして製作した映画ですが、
大阪では初日なのに「テアトル梅田」1館のみで、しかも朝1回上映のみ、
更には2週後以降の上映予定は不明という、かなり不遇な上映状況でした。
しかしまあ、見たところそれも無理もないのかなあ、とも(^^;
戦後の昭和30年代を舞台に「戦争の負の遺産」「戦中と戦後」「破壊と復興」という
2004年のTVアニメ版でも語られていたテーマをあらためて再濃縮して煮詰めたような映画で、
ひたすらに鉄のように重く、“白昼の空に浮かぶ残月”のように切ない映画でした。
今川TV版を見ていた身としてはそれなりに楽しめましたが、正直娯楽性や爽快感はかなり薄く、
少なくとも一般向けは難しいだろうなあ、とも思えました。
『玄人好みのあつかいにくすぎる映画(C斬)』とでも言いましょうか(笑)
戦中・戦後どちらの世代をも対象としている作品だとは思いますが、いずれにせよ完全に大人向けの内容なので、
親に連れられて劇場に来ていた子供が果たして楽しめたのかどうかは分かりません(^^;
ちなみに、今川TV版とは世界観は近いですが繋がってはいません。村雨竜作も生きていますし高見沢の役どころも違うのでパラレルワールドと考えれば良いようです。
それにしてもデビルガンダムと言いますか、TV版でも今作でも金田博士はロクなものを残してないな(苦笑)
村雨健次は今回かなりお馬鹿なキャラでちょっと悲しい(笑)、その分兄貴が渋いですが。
映画版でもやっぱり過去を嘆いてくれる敷島博士は期待通りの人でした。GJ!
かわいくないですねえ。反省してます(・e・;)
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