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2007年4月10日 (火)

サン・ジャックへの道(映画)

(コリーヌ・セロー監督)

会社社長ながら家庭には問題を抱え、ストレスで薬を手放せない長男、
夫が失業中で家計が肩に掛かった、好戦的な頑固オバサン教師の長女、
飲んだくれの無職で妻からも離縁された次男という3兄弟の母親が亡くなった。
極めて仲の悪い3人だったが、母の遺言により、遺産を相続する為にはフランスからスペインの聖地サンティアゴ(サン・ジャック)までの1500kmの道程を徒歩で約3ヶ月かけて旅する巡礼ツアーに3人揃って参加しなければならない。
そうして宗教心も無ければ美しい風景を楽しむ余裕も無い彼らは総勢9人のツアーとして出発する。
ツアーには、何故か目的地を「メッカ」と思いこんだアラブ系少年や、お気楽なハイキングと勘違いしていた女学生達といった面々が参加していた…


というロードムービーです。
仲の悪い自分勝手な人々や個々の事情を抱えた人々が、旅を通して心を通わせていくという話で、予想を超える展開はないものの、緩やかなユーモアの効いたいい作品でした。
強く印象が残るものでは無いですが気持ちのいい話だったかと。
フランスからスペインにかけての風景が美しいです。あれは行ってみたくなりますねえ。3ヶ月どころか1日の臨時休暇ですらなかなか取れない身が「所詮は映画序盤の長男と変わらない」部分を感じて悲しいですが(^^;
宗教に対してちょっと皮肉とユーモアの効いた視点が印象的で、
また、随所で挟まれる“夢”の描写が独創的で面白かったです。何を象徴しているのか解りかねる箇所もありましたが(^^;

公式サイト

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