300(スリーハンドレッド)(映画)
(ザック・スナイダー監督)
紀元前480年、ペルシアとギリシアの戦いにて、レオニダス王率いる僅か300人のスパルタ兵が、クセルクセス1世の1000000人のペルシア大軍を迎え撃つと言う、
史実のペルシア戦争の「テルモピュライの戦い」をベースにした、フランク・ミラー氏のアメコミの映画化作品です。
なお、史実は詳しくなかったですし(概略に何となく覚えがあった程度)、アメコミ原作も未読でしたが、映画を楽しむには(多分)問題無かったのではないかと。
細かい時代背景やストーリーよりも、ひたすらにアーティスティックなビジュアルと圧倒的なアクションを楽しめばよい作品かと思います。
映画の大部分の時間を費やした、CGを駆使したド迫力の戦闘シーンがもう凄い、問答無用で凄い。筋肉隆々の男達の肉体美の美しいこと。
血湧き肉躍り、手足や首が飛びまくる、暴力のカタルシスがもの凄い作品でした。
ストレス解消でテンションを上げるにはもってこいですよ。ぷっはー(笑)
良いも悪いも細かいことはどうでもよくなる、観ていて『男汁』の出まくる快作でした。
アメコミチックなビジュアルが美しく、スタイリッシュに暴力的で実に心地よかったです。
満足―
血がドバドバ出まくるのにむしろ「美しさ」を感じさせる映像がアート的です。
ストーリー自体は単調なので観る人によって好みは別れるでしょうし、
子供にもオススメしないですけどね(笑)(てーかR15か)
史実ベースとのことですが、アメコミ原作というだけあって極めて荒唐無稽な“漫画的”な映画になっています。
カニ男やサイやらゾウやら、どこのファンタジー映画の住人かと思いました。ゾウなどはロード・オブ・ザ・リングに出ても似合いそうかと(笑)
ただ、荒唐無稽でありながらも決して「バカ映画」ではない、男の熱さを描いた映画なのが良かったです。
映画での背景描写は、現代の世界情勢を考えると少々焦臭い物も感じましたが、
個人的には(先にも書きましたが)この映画はあくまで「おはなし」として映像美を楽しんでしまえばいい作品ではないかと思います。
そして、史実に興味を持てば調べればよいのではないかと。
(とりあえず史実に関するwikiの記述はこちら、ペルシア部隊の実数なども諸説あるようです)
ともあれ、数百から数千倍の敵を相手に勝ち目のない戦いを戦い抜いたレオニダス王の生き様は、ぬるま湯に浸かった現代人の身としては良いも悪いも通り越して、とにかく凄絶としか言えません。“英雄”と呼ばれる訳だなあ。
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