ゾディアック(映画)
(デビッド・フィンチャー監督)
1969年以降にアメリカを騒がした現実の連続殺人事件を元に、
刑事や新聞記者、そして後にこの映画の原作本を書くことになる風刺漫画家(ロバート・グレイスミス)といった人々が事件を追っていく姿を描いた映画です。
監督は「セブン」や「ファイトクラブ」の人ですが、今作は(作品テーマ的に当然ですが)ドキュメンタリー色の強い、割と淡々とした映画になっていました。
事件については、正直名前と概略くらいしか知りませんでしたので、まさにドキュメンタリー番組を見ているような感覚で「なるほどー」と見ていました。
興味深かったですが、「サスペンス映画」を期待していった人には物足りないかも知れません。あと、経緯を描く為に仕方ない気もしますが157分の時間が少々長いかと。
後半に主人公的な風刺漫画家が動き出してからは話も“動く”ようになりますが、
ただ肝心の風刺漫画家が『何故そこまで事件にのめり込むのか』といった感情的な部分は伝わってこなかった気もします。
自分にマニア的な“こだわり”の気質が無いから理解出来ないのかも知れませんが。
映画と関係無いですが、漫画「HUNTER×HUNTER」の暗殺一家のゾルディック家の名前の元ネタがこれではという説があるっぽいですね。
ゾディアック事件は映画「ダーティーハリー」の元ネタにもなったと言うことで、この映画の中でも「ダーティーハリー」公開当時の情景が描かれていてニヤリとしました。
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