しゃべれども しゃべれども(映画)
(平山秀幸監督)
スランプ気味の若手落語家が“話すことが苦手な無愛想女性”“転校でクラスに馴染めないやんちゃ小学生”“口下手な野球解説者”の3人を相手に「話し方教室」ならぬ「落語教室」を始めることになる話。
主人公を含めて、「話す」事に問題を抱えた人達が触れあっていく人情話です。人とのコミュニケーションがテーマと言えば良いか?
傑作とは言いませんが、見ていて微笑ましくなれる、笑えて気持ちのいい作品でした。
正直予想を超える要素なんかは無いんですが、地に足のついた演技と演出で安っぽくならずに楽しめました。
肝心の落語の場面も「下手さ」「上手さ」に説得力があって良かったかと思います。
まあ、落語に詳しい人から見たらどうなのかは分からないんですが;
「事態の解決方法」に“説得力”があるのかどうか曖昧な気持ちにもなるんですが、あまりハッキリしてないところもこの映画にとっては魅力なのかも知れません。
多少気になったところを挙げると、
まず、“恋愛要素”は正直しっくり来ない気もしました。映画としては入れないといけないのかも知れませんが。
あと、“無愛想な女性”が最後に落語をやるシーンで、彼女が“あのネタ”をあっさりやってしまうと主人公の立つ瀬がないような気もしたりして…;
と、多少のスッキリしなかった点はあるんですが、いい映画だったと思います。
“小学生”の演技が上手くてなかなか引き込まれました。
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