河童のクゥと夏休み(映画)
(原恵一監督)
少年と河童が出会った一夏のお話。
正直予告を見ていた時点ではそれほど惹かれませんでした。予告だけで大体のストーリーが読めそうな映画に思えてしまったので。
で、実際の映画を見てみると、確かに“予想を超えるような展開”は無く、割と予想通りに進展はするのですが(と言いつつカラスやおっさんはビックリしましたが)、その描写が丁寧で面白く見られました。
かなりシビアでもありますが、良質な夏休み映画だったと思います。
中盤から後半の展開などは正直かなり忍耐を強いられたりしましたが(ぶっちゃけマスコミや大衆がウザくてウザくてウザくて;)、そのあたりは計算通りなんでしょうねえ。
その上での最後の結末の描き方はシビアながらも幸福感を感じられて、良い物であったかと思います。
子供の“成長”の描き方も自然で良いのではないかと。
ちょっと時間は長すぎる気はしますけど。
ちなみに、中盤あたりは
『そしてピー助はつれていかれるね』(C のび太の恐竜)
のセリフが頭をよぎったりしました。解剖されたりはしませんが;
監督は「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツオトナ帝国の逆襲」の人で、一家の描写には「リアル寄りになった野原家」という印象を感じたりしました。狙ってのことでしょうけど。
クレしんはあまり詳しくは無いんですけどねー。
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