ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(映画)
(庵野秀明監督)
2日(日)に観ました。
初日の1日が無茶苦茶混んでいたらしいですが(多分映画の日ということもあって)、
2日は「かなり混んでいた」くらいでした。(分かりにくい例え)
劇場版Zガンダム1作目の初日くらい。(分からんって)
■まずはネタバレ度少なめ(のつもり)の感想で。
1995年から1998年にかけて、TV放送及び映画公開されたアニメの新作劇場版です。
昔の本放送時にはかなりハマって見ていたものでした(最終回を見たときは放心しましたが)が、流石に自分自身に当時の熱量は無いし、何で今更とも思ったし、(経験上も)あまり期待しないで見に行ったのですが…、
いや、結構順当に楽しめました。
アップグレードされた映像は見応えがあり、クライマックスも劇場版に相応しく盛り上がって、とても普通に楽しめました。
まあ、元がTV版の1~6話で、1本の映画として元々まとめやすく盛り上げやすい部分ですから、『予定通り・予想範囲内の面白さ』であったとも言えますが。
ともあれ、大画面で見るべき価値はある映像だったと思います。
ただ、充実感はありましたが、旧作を知ってる人にとっては“新作映画としての驚き”は(変わってるところも多いし結構あるのはあるんですが)少なめかと思えました。
… … … 最後まで観るまでは。(ボソ)
そして、『少年成長ロボット物』として、普通に今後が楽しみに思える作品に見えました。
何しろ「TV版6話まで」ですからそうも見えてしまうわけです。
TV版も旧劇場版も知らずに観た人なら騙されるかも知れません(笑)
まあ、どちらにせよ、本番は「次作・2本目以降」なのでしょう。
旧作を知る人にせよ知らない人にせよ、“今後”を(良くも悪くも)期待させてくれる出来にはなっていたかと思います。
あと、TV版との違いで印象的だったことについて。
今回はストーリー自体はほぼTV版を準拠しているのですが、
ぶっちゃけ 『大人のいやらしさ』 がとても強調されていたかなとか。(笑)
策略と欺瞞が増量されていて、TV版以上に“年少者にはあまり見せたくない”作品になっていたかと思います(苦笑)
★以下はネタバレ感想を「続きを読む」にて。
■と、言うわけでネタバレ感想編。
・この映画の印象をひとことで語れと言われれば 『赤い』 と答えますね。
やたらめったら「血の赤」が強調されていて、
見ていて目が、というより精神がおかしくなりそうです(^^;
・「こんなに赤いのに…LCLは美味しいと言う…」
・口臭が獣臭そうで「歯磨けよ」って感じでした。
・親父どもの「大人の会話」の腐れっぷりが良い感じにとても嫌すぎ。
「レイを近づける」ってどんなプレイヤー様だ。
・ミサトのシンジに対するセリフも、「大人の欺瞞」に充ち満ちているのが
TV版以上によく分かります。
こちらが歳をとったのもそう感じる原因か?
・ラスト&予告は超衝撃的。2作目からはTV版からは大きく離れそうですね。
同じ事をやられても意味が無いので歓迎です。
これから先で『あえて新作を作った理由』が見えてくるのでしょう。
(それでも「“物語”を期待していいのだろうか」と不安には思えてしまうのは、
経験上仕方ないと思います(苦笑))
■以下、さらに直球ネタバレ注意↓
・カヲルが1作目から登場するのはともかく、
“出て来た場所”はなかなかのインパクトでした。
・そして「また3番目なんだね(ウロ覚え)」とか、何を言ってるのだこいつは!?
・まさかと思うんですがー
… … … 「実はTV版+旧劇場版の“続編”なのである」とか言わないだろうな?
ひ、ひぐ●しなのかーーー!!!???
冒頭の「赤」とかもやっぱりそうなんですかねえ。
・まあ、期待して次を待とう。
・パンフレットに『2作目のスタッフ募集中』とかあるのが大変不安ですが(^^;;;
・しかし、1~3本目で『序破急』と来るとして、最後の4本目のタイトルはどーするんだ?
『大団円』とかは … … …、絶対無いな。
・貞本漫画版、この新劇場版より先に終われるといいですねえ。
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コメント
細かいことで恐縮なのですが、
s/大円団/大団円/
それはともかく…
自分としては「ヱヴァ」がループモノ・円環モノ…役者の記憶と舞台だけリセットして同じことを繰り返す…ようなチープな作品になってしまうのであればガッカリしてしまいます。それなんてエロゲ、というわけでもないですが、あまりに安直ではないかと感じますから。
冒頭の「赤」ですが、多分第3使徒の残したものなんじゃないでしょうか。月からみた地球の海全部が赤でしたっけ?違うように記憶してるんですが…。
投稿: やちもん | 2007年9月 4日 (火) 09時50分
うわ、恥ずかし>大団円
直しました。ありがとうございます~。
口に出して言うときは「だいだんえん」と言ってるのに…;
しかしなんで素直に「だいえんだん」で一発変換されてるのやら。
ループ物や再構築物は漫画でも小説でも過去から色々ありますが、
アニメ界においてはまさに今「ひ■らし」をやってたりするところなので非常にタイミングが悪いかと。
本当に、今それをそのまんまやるのなら確かにガッカリですね。
裏切って欲しいところですが。
「赤」はどうなんでしょうね。セカンドインパクト後に全部「赤」になっちゃってる設定なのか?、とも思いましたが、確かに月から見た地球は赤くは無かった気もします。(うろ覚えですが)
しかし、ヱヴァと戦う以前に軍隊がサキエルに「血」を流させられるとも思えないので、サキエルの血説もちょっと疑問です。
ちなみにサキエルは映画では「第4使徒」に変わってましたね。(カヲルが第3使徒だという噂ですが)
予告からするとトウジが乗るのも参号機ではなく5号機なのか?、この辺の変更はどういう意図なのやら。
投稿: でんでん | 2007年9月 4日 (火) 12時24分
> (カヲルが第3使徒だという噂ですが)
そうでした。そういう噂でした。
ええと私の中では「第3使徒」=「サキエル戦前の既に巨大な何かを倒したかのような白線」というイメージでした。
http://d.hatena.ne.jp/lastline/20070901/1188636263
あの巨大な人型白線はサキエル以前に現れた使徒のものだと思ってたのですが実は花屋のジャンボさんなんでしょうか…ってそんなわけないですね。すみません。
白線が引かれているということは死体?が残っていたということですよね。そうすると「倒されると消滅する」今作の使徒ではない…じゃあいったい何?
謎が深まりました。
投稿: やちもん | 2007年9月 4日 (火) 13時24分
白線は忘れてました;
しかし、確かに今回の使徒はみな血溜まりになって爆散しちゃってるんですね。うううむ。
リンク先は細かいセリフや描写等が確認出来て参考になりました。
月に赤い線は気づかなかったですねえ。これはやっぱりループか再構築なのか。
トウジの参号機が5号機になるのかと思いましたが、リンク先の予告文章からすると勘違いしていたようで、参号機も5号機も別々に出るんですね。
もしや謎の眼鏡娘が5号機なのか?
予告の文章を見ていると、果たして「破」の一本内に収まる内容なのだろうかと思えてしまいます(^^;
投稿: でんでん | 2007年9月 4日 (火) 17時14分