28週後...(映画)
(ファン・カルロス・フレスナディージョ監督)
「走るゾンビ」映画の走りだった(おぃ)「28日後...」の続編です。
実際はゾンビじゃなくて感染者ですが。
ウイルスによりイギリスが壊滅した前作の時点から28週が経って、感染者が餓死したことで事態が終息し、今作では街の復興が始まっています。
でも、当然災厄が再発しちゃう訳で、一度沈静化した後に再び事態が悪化していくまでの展開はなかなか面白く見られました。
ただ、展開の“無理”や“作劇の為の嘘”は前作よりもかなり目立ってしまった気もしました。ツッコミ所は多いです(^^;
以下ネタバレですが、
何故、保菌者の奥さんを収容した部屋に見張りも監視カメラも置かないのかとか、
何故、人々を“安全の為”に隔離した部屋に簡単に「父親」が入ってこられるのかとか、
何故、そこに護衛(見張り)の軍人を置かないのかとか、
やたらと「父親」に会う遭遇率の異常な高さは何でやねんとか、
それでいて家族ドラマを深く描写するわけでもなかったりとか、
ヘリで迎えに来た軍人仲間に何故「子供等がウイルスの抗体を持っている可能性がある」というほんの一言が伝えられないのかとかとか等々…
…多いなあ(^^;;
また、前作は見た後に不思議な清々しさが残りましたが、今回はそういうものは無いですね。かなり印象の違う作品になっています。
人々の思惑が悉く裏目に出る皮肉なブラックさが最も印象に残りました。
そして、良くも悪くも「大作」になってしまったなと感じました。
ドラマという意味では“家族ドラマ”も“軍隊ドラマ”も中途半端にブツ切りになってしまって、少し残念でした。
“絵作り”という意味では、草原の果てから走ってくる感染者や、暗視スコープでの場面、空から写した作戦状況など、
場面場面に面白い絵は多かったかと思いますけどね。
最期に「ああいうことに」なるのは、やはり彼等が「自分達の状態」を何も聞いていないままだった為なんですかねえ。
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