ザ・マジックアワー(映画)
(三谷幸喜監督)
古めかしい港町で、街を牛耳るギャングボスの愛人と懇ろの仲になったことがバレた備後(びんご)(妻夫木聡)は、
命を助けてもらうために、伝説の殺し屋“デラ富樫”を探し出してボスの元に連れてこなければならない羽目になる。
当然デラ富樫は見つからず、追い詰められた備後は売れないアクション役者・村田(佐藤浩市)を映画の撮影だと言って雇い、村田に殺し屋・デラ富樫を演じさせることを思い付くのだった…
という話。
無茶な状況を積み上げて登場人物を追い詰めていく三谷監督得意のシチュエーションで、話の無茶っぷりと役者の演技が上手くマッチして面白かったです。いやあ、笑った笑った。
素晴らしく無理のあるお話ですが、嘘くさい舞台セットに演技くさい演技を重ねてうまく“嘘くさいけど楽しい映画”に仕上げていたと思います。
映画の撮影だと信じている村田が“デラ富樫”としてボスの信頼を得ていく様子が実におかしいです。
村田が登場するまでの序盤は少し冗長にも感じましたが、村田登場後の中盤以降は笑いっぱなしでした。
映画としてツッコミ所は多すぎですが、ツッコミ所事態が楽しい映画です。
エンディングで流れる映像が興味深いです。ベニヤ最強。
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