ダークナイト(映画)
(クリストファー・ノーラン監督)
2005年の「バットマンビギンズ」の続編ですが、最初にタイトルを聞いた時にはバットマンシリーズとは思わなかったです。
映画を見て(バットマンのタイトルを付けずに)このタイトルになった理由に何となく納得。
(ビギンズ時点で既に現れていましたが)これは決してヒーロー物では無いのですね。
ひたすらシビアに、善悪の境界もバットマンの存在意義自体も揺さぶられる大人のドラマでした。
はっきり言って、無茶苦茶面白かったです。
「バットマン」のタイトルを冠して、小さいお子さんが見に来てしまっても、ちょっと辛そうな気がしました。
そしてタイトルについては、最初はてっきり「夜」かと思っていたので最後にその意味が分かって更に納得。
昨今はアメコミ原作映画もヒーローの苦悩を扱ったものは多いですが(例えばスパイダーマンシリーズ)、しかし、それらはあくまでもヒーロー物として、エンターテインメント作品として着地する作品が殆どだと思うのですが、本作は従来のヒーロー物の枠を超えてしまった作品でした。
ボスキャラを倒したわ(捕まえたら)、大概のヒーロー映画はそれで決着なのですが、
本作は「そこから」が長かった。もとい、「そこからこそが本番」でした。
バットマンも含めて主要人物ばかりか一般大衆までもが状況の中で揺さぶられて、善にも悪にも触れてしまう多くの“人々”の行動の現れ方がズシリと重かったです。
傑作でした。
本作が遺作となったジョーカー役のヒース・レジャーの演技は凄かったです。
また、モーガン・フリーマンが重傷とのことで、お早い回復を願います。
ところで、バットモービルの隠し機能が超燃えます。まさかコアファイター付きだとは!(違)
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