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2008年12月23日 (火)

地球が静止する日(映画)

(スコット・デリクソン監督)

1951年のSF古典映画『地球の静止する日』のリメイクですが旧作は未見です。
旧作とは“が”と“の”が違います。区別し易くて良いかと。
ちなみに旧作は『ジャイアントロボ THE ANIMATION』の副題の元ネタだったりするのね。

宇宙人が地球人に警鐘を鳴らす話ですが、
旧作のテーマが“冷戦と核廃絶”だったらしいのに対して、今回は“環境問題”になっています。

本編の感想としては、悪くは無かったのですが、正直ちょっと印象が薄くて物足りなかった気がします。
以下ネタバレ注意。

キアヌ・リーブス演じる宇宙人クラトゥが、序盤では人間と感覚の違う宇宙人らしさを感じるのですが、
最後には中途半端に(特に納得出来るきっかけも無しに)人間的になってしまったのが残念でした。
宇宙人ともあろうものが簡単に人間の情だか愛だかに絆されないで欲しいものです。
クラトゥの変心がイマイチ納得出来ないので、ラストの展開が非常に安直に思えてしまいました。

…日本の漫画やアニメや特撮など、コメディ的な作品で宇宙人や異世界人が“地球人の常識的価値観”しか持っていなくても何とも思わないのですが、
一応リアル志向っぽく見える作品でこの辺りの描写が甘いと白けてしまうんですよね;

しかし、映像的には面白いシーンもありました。
巨大ロボとか、CMでもよく出ているナノマシンの嵐のシーンは面白かったです。
…見所がCMでほぼ使われちゃってるのは宣伝の姿勢の問題ですが;

ナノマシン嵐については、ぶっちゃけ“ターンエーガンダムの月光蝶”ってこんな感じなのかなあと思いました。
本作を見た時には、もしかして旧作がターンエーの月光蝶の元ネタになったのだろうかと考えてしまいましたが、
旧作ではそんな描写は無かったようなので違いますか。

ところで、ヒロインの息子キャラが素晴らしくクソガキだったのが良くも悪くも印象的でした。
設定的にクソガキであるべくしてクソガキなんでしょうけどねえ。

公式サイト

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コメント

>宇宙人ともあろうものが簡単に人間の情だか愛だかに絆されないで欲しいものです。
ですよね〜。しかも、母と子のひと組だけですからね(笑)

>ところで、ヒロインの息子キャラが素晴らしくクソガキだった...
ウィル・スミスの息子さんですよね。地、なんでしょうか。
子役の成長は難しいですが、健やかに育ってほしいもんですね(笑)
TBさせていただきました。

投稿: あん | 2009年1月 1日 (木) 23時45分

どもです~。
あの判断は、あまりにサンプルが少なすぎると思いました。あれだけで人類の命運を決められても…(^^;

投稿: でんでん | 2009年1月 2日 (金) 22時54分

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