ブラインドネス(映画)
(フェルナンド・メイレレス監督)
世界中の人が失明するという話。
設定だけ聞くとパニック映画と思えそうですが、あまりオーバーな盛り上げはせずに状況を淡々と見せる映画でした。
ヒロインの行動も、よくある映画のようにいきなり英雄的になったりしない辺りがリアルです。
派手な展開は無いですが、『自分がこんな状況下にいたらどうなるか』と思わずにはいられなくなる、重苦しくジワジワと恐さを感じました。
実際いきなりこんな状態になったら、社会なんて無茶苦茶になってしまうでしょうねえ。
自分も五感のうちどれに一番頼っているかと言えばやはり『視覚』でしょうし。
登場人物の“目が見えない”事を“目に見える映像”として表現する為に細やかに工夫された映像表現が面白かったです。
例えば、何もないと思った空間にいきなり人物がぶつかったと思ったら机が現れたりという風に。
こうした映像表現のリアルさもあって、強く作中内に引き込んでくれたと思います。
ただ、作中で日本語が出てくると急に現実に引き戻されちゃうんですけどね;
こういう状況下での人間関係を良い形でも悪い形でも描いているのが印象的でした。
| 固定リンク
コメント
日本人俳優たちはどうかな?と思い観たんですが、
思ったより重苦しくてビックリしました。
最後、少し "希望"があるのでホッとしました。
TB、させていただきました。
投稿: あん | 2008年12月 9日 (火) 19時44分
重いだけではないですが、やっぱり重かったですねえ。
最後は希望が見えましたが、原作がどうなのだろうと気になったので読んでみたいと思います。
肌は荒れてましたねえ(^^;
投稿: でんでん | 2008年12月 9日 (火) 23時21分