ザ・ムーン(映画)
(デイビッド・シントン監督)
子供達がロボに…(略)
…じゃなくて(ジョージ秋山の漫画に非ず)、
実際に月に行った(月に降りた人、司令船パイロット人を含めて)宇宙飛行士達の証言と米国資料保管所に保存されていた蔵出し映像で綴られたドキュメンタリーです。
そういう作品なので“映画的なストーリー”というものはありませんが、飛行士達の自分自身の体験に基づいた言葉が当時の空気を力強く伝えてくれる見応えある作品でした。
自分はアポロ11号の頃には生まれる直前というところだったので、その時代そのものは未体験ですが、
両親が月着陸を見る為にテレビを買ったと言うような話を聞いていましたので、アポロには妙に憧憬を感じる物がありました。
当時を知る30代後半~40代以上の人には感慨深い映画ではないかと思います。
登場している宇宙飛行士は次の10人↓(正直1度見ただけでは把握仕切れませんでしたが公式サイトによるとこのメンバーのはず)
・バズ(エドウィン)・オルドリン(アポロ11号着陸船パイロット)
(ニール・アームストロングに続いて人類で2番目に月に降りた人。月に降りたった際のエピソードにニヤリとしました)
・マイク(マイケル)・コリンズ(アポロ11号司令船パイロット)
(司令船に乗っていて月に降りなかった者としての言葉が印象的)
・アラン・ビーン(アポロ12号着陸船パイロット)
・ジム・ラヴェル(アポロ13号船長/アポロ8号司令船パイロット)(13号の事故で生還した人)
・エドガー・ミッチェル(アポロ14号着陸船パイロット)
・デイヴ(デイヴィッド)・スコット(アポロ15号船長/アポロ9号司令船パイロット)
(月面でローバーを乗り回す映像がありましたが、この人だったかジョン・ヤングだったかが記憶が曖昧です;)
・ジョン・ヤング(アポロ16号船長/アポロ10号司令船パイロット)
・チャーリー(チャールズ)・デューク(アポロ16号着陸船パイロット)(11号の時は地上通信士を務めていたとか)
・ハリソン・シュミット(アポロ17号着陸船パイロット)
・ジーン(ユージン)・サーナン(アポロ17号船長/アポロ10号着陸船パイロット)
(月面に足跡を残した最後の人。公式サイトで11号パイロットと書かれてますけど間違いですね)
出てくる飛行士達はみなお爺さんになっていますが、皆格好良かったですよ。
月に行った人間は帰ってきてからもそれに相応しい振る舞いをせねばならなかったという話も印象的でした。
蔵出し映像は、個人的には期待したよりもちょっと少なめだった気もしましたが、
ミッションコントロールセンターの様子や月からの離陸や着陸船と司令船の合体やローバーを乗り回す様子など興味深かったです。
実のところ自分の知識ではどの映像が初公開でどれが公開済みのものか明確には言い切れないんですけど;(おい)
本格的にアポロ計画が始まるまでの発射事故の映像もありましたが、よく月着陸までこぎつけたものだと思えました。
どちらかと言うとお爺さん(飛行士)の顔のアップの場面の多さが印象に残ったりして(笑)、
あくまで私の体感的な印象の話なので、実際の映像比率は分かりません(^^;)。しかしまあ、それはそれで良いかと。
子供の頃は大人になったらもっと手軽に月に行けるようになっているものと思っていましたが、
月を歩いた人はこれまで12人だけなんですねえ。まだまだ月は遠い世界ですよ。
「我々は月を知ることで実は地球について知った」の言葉が心に残りました。
この月着陸が、当時の米ソの宇宙開発競争の末のことだったとしても、“地球人の”成功だと当時の人々が思えたのなら、それは意義の大きいことだったと思えます。
ラストの飛行士達の月着陸捏造論を笑い飛ばす言葉も力強く感じました。
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