ONE PIECE FILM STRONG WORLD(ワンピース劇場版)(映画)
(境宗久監督)
先日ジャンプ本誌で第0話を読んでいた事もあって、素直に面白かったです。
また、現在の連載では麦わら一味と離れ離れになっていることもあって、仲間が揃っている事が感慨深かったかと。
最近の原作本編では話がかなり大きく拡大していますが、
今回の映画は「仲間や故郷を守るための戦い」という本編の初期~中期に見られたベーシックなテーマで、
2時間程度の映画で描くにはしっくり来るいいテーマだったかと思います。
「空に浮かぶ島(空島ではない)」という舞台も海軍に介入させずにルフィ達を活躍させるよくできた設定だったかと。
それでいて、今回の敵である「金獅子のシキ」の野望もスケール感と脅威はちゃんと出せていましたし。
冒頭の動物達の連続バトルはアイデアに満ちて見ごたえがありました。動物達のデザインがいいなあ。
本編はとても任侠映画っぽかったかと。ルフィ達の殴り込みシーンはテンションが上がります。
ゾロまでが銃を使っているのはちょっと違和感でしたが、雰囲気重視と見るべきか。
シキ自身は流石に伝説の大海賊と言える強大さでしたが、手下の海賊達は弱めですね(^^;
まあ、長々と戦わせるよりいいですが。
手下にあまり強力なコマが無いあたり、シキ自身は伝説級の海賊でもその辺りは白ひげに劣ると言えるでしょうか。
現在の連載での白ひげの強さを見ていると、白ひげと同格の相手にルフィが勝てるのだろうかと思いましたが、
その辺はどうにかなりましたね。
いくら相手が強くてもロギアでなければ(攻撃が効くなら)どうにかなるんでしょうか。
対シキ戦はもうちょっとガッツリ描いて欲しかった気もしますが尺的に仕方ないか。
シキの異名「空を飛ぶ海賊」の呼び名を連載本編で最初に見た時は「トリトリ」系の能力者かと思いましたが、そう単純では無かったのね。
あれはほとんど念動力みたいなものかなあ。(一度浮かせたものは意識しないでも浮かせてられるようだけど)
シキが「東の海」にこだわるのは、第0話を見ているとよく分かりました。
シキがナミを欲しがる理由は納得がいくものでした。ナミってグランドライン級の航海士と比べても相当優秀だなあ。
「シキの仲間になる」ことになるナミですが、アーロン編の時のような裏切りの不安感を感じないあたりは流石に信頼関係が出来ているなと。
以下、原作に絡みそうなネタバレ度が微妙に高いので注意。
今回の映画が原作の「いつの時点」かはよく分かりませんでした。
ブルック参入後(スリラーバーク後)からシャボンディ諸島到着までの間の部分になら綺麗に入りそうなんだけど、
シャボンディでのトビウオライダーズ戦でブルックが「“麦わらの一味”における初陣」なんて言ってるので、厳密にはこの間にも入りそうも無い。
現在の原作展開の後、と考えるべきかどうかは、海軍がどうなるかが分からないからなんとも言えないなあ。
この手の映画だとこういう「どこのタイミングの話なんだよ」問題は発生しがちなものだけど、
今回は尾田先生原作だからその辺りはちゃんと考えていそうだし、「ルフィの“17歳最後の冒険”」とも尾田先生自身が書いてるしなあ。
→追記:ラストを考えればやっぱりインペルダウン前ではありえないか。と言うことは海軍 は…。
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コメント
かための盃を交わしに来た海賊の中に白ヒゲ傘下のおばさんがいました
額にLOVEって書いた女海賊が
てことは白ヒゲ海賊団は(少なくとも傘下の海賊団は)瓦解したってことなんでしょうか・・・?
投稿: | 2009年12月14日 (月) 17時39分
ありゃ、頭にLOVE(Oに×マーク)の人って白ひげ傘下にいましたっけ?(56巻での白ひげ傘下海賊団登場シーンにはいないと思いますが)
第0話でのシキの海賊団VSロジャー海賊団のシーンにはおりますが。
日記本文ではネタバレ的かと思って書きませんでしたが、
「ルフィ17歳最後の冒険」との尾田氏の言葉や、シキが再びインペルダウンに捕まったと思われる辺りから(ルフィのインペル突入時にはいなかったと思われる)、
やっぱり映画は今の原作の時点より後では無いかと思います。
その上でセンゴクやガープが映画で出ていることを思うと、白ひげとの決戦で海軍が滅ぶとか、センゴク・ガープが死んだりすることは無いのではと思えたりして。(断言は出来ませんが)
また、ルフィが白ひげ級とも言えるだろうシキを倒せたのも、原作現時点のルフィよりも実はパワーアップしているからなんて考えることも出来るかも知れず?
投稿: でんでん | 2009年12月14日 (月) 18時03分
あ、ごめんなさい;
勘違いしてたようです
投稿: | 2009年12月15日 (火) 13時31分