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2011年2月18日 (金)

今週のアニメ特撮感想(2/14-18分)

■君に届け2 5話
爽子も風早も意識しすぎて互いに会話も出来ない状態。次回はやっと進展しそうでしょうか?

あやねは爽子に対しても千鶴に対しても、本当に面倒見がいいなあ。なおかつ出しゃばり過ぎない、実にいい子だ。
風早をうまく挑発したピンは、グッジョブだったけど、こっちは全然いい奴じゃないな!(笑)
でも、風早を動かすにはこれくらい強引な方が正解なのかも知れません。
健人の方は、いい奴だけど風早の気持ちは本当に分かってないのだなあ。

爽子と健人の会話中には、早く風早来いと思えてなりませんでした。エンディングが始まる前に来てくれて良かった;

■GOSICK 6話
久城はヴィクトリカへの説明の中で「シスターの座り方」まで話してたのか。凄いな。

痛がっているところを小突いたり、ヴィクトリアが歯医者に行くのだと思ってボケ倒したり、今回はいつにも増して久城がボケボケでした。
次回予告で本人も言っていた通り、久城の流されっぷりが半端ないですよ。いいのかそんな人生で。

■魔法少女まどか☆マギカ 7話
★以下、ネタバレにつき「続きを見る」で

あああ…、さやかが壊れていく…;
よくもここまでと言うくらい、毎回毎回心を抉ってくれます。ホント心臓に悪い作品だ。
展開自体は予想(妄想)の範疇を決して大きく外れている訳ではないのですが、予想の斜め上を行ってくれます。
今回なんて誰かが死んだ訳でも無いのに、下手すれば3話以上に精神ダメージがキツイ回だったかも知れません。
あ、回想で杏子父が死んでるか。(そういう問題ではない)


というわけで、さやかが真っ逆さまに堕ちていく回でした。
ラストの影絵だけで構成されたバトルと血涙が怖すぎ&痛々しすぎです。
仁美も上條も、あと杏子も、(少なくとも現時点で分かる範囲では)誰も悪くは無いのに、さやかがどんどん追い詰められていく展開が本当にえげつない。

まあ“悪い”と言うならキュゥべえこそが最悪の諸悪の根源なのですが、
「価値観が根本的に人間と違う」だけで、キュゥべえ自身にはどうも“悪意”は無さそうなのが、またタチが悪いです。

ただまあ、今回も契約時の説明責任を果たさなかった事に対して「聞かれなかったから」とか言ってますけど、
6話では「ソウルジェムを濁らせない事はそんなに大事なのか」との質問に対して「杏子は強かっただろう」とか話を逸らしたりしてるし、
最初にきちんと説明を求めていてもマトモに答えたとは限らないですわな。やっぱり邪悪か。

上條は、あんなに心配して見舞ってくれていたさやかに退院を知らせなかったのは酷いと思いますが、
彼がさやかの事を特別に意識していないなら、(さやかには悲劇だけど)単に気が効かないボンクラなだけで悪い奴では無いのかも知れません。まだ分からないけど。

その上條を好きだと言う仁美の真意は、どうなんでしょうね。
本心だったとすれば、友達(さやか)に対しては誠意ある対応をしたと言えるし、
もしかしたら、積極的になれないさやかの背中を押すために一芝居打ったとも考えられるし、
どちらだとしても全然悪い子じゃありません。

それなのに、さやかが自身が「もう自分は人間じゃないから上條に近づけない」と自らを縛ってしまう展開が本当に悲劇です。
「既に上條は仁美と付き合っていた」とか「友達と幼馴染みに裏切られた」みたいな展開よりも、相手を悪役に出来ない分、精神的にはこちらの方が余程キツイですよ。
よりにもよってソウルジェムの真実を知って大ショックを受けた直後にコレなのだから、タイミングが悪すぎます。

もし仁美の行動がさやかを後押しする為の芝居だったとしたら、前回のまどかに続いて“善意”でさやかが追い詰められた事になるわけで、実に意地悪な脚本という事に。
今回上條を「取られなかった」としても、自分は上條と結ばれないのだと強烈に自覚させられてしまった訳だからなあ。
仮に「仁美の芝居説」が正しかった場合、次回でそれを明かされたさやかが仁美を刺してしまったりしないかと心配です。


冒頭で、怒りを露わにするさやかに対してスラスラ理屈を並べ立て、さらに痛みまで味合わせて魔法少女の身体の利便性を強調してみせるキュゥべえがホントえげつない。

マミさんはやっぱりソウルジェムの真実までは知らなかったそうで。ベテラン具合ではマミさんと同等っぽい杏子も知らなかったくらいだしなあ。
そして、ほむらはやっぱり知っていた、と。
まどかに「ほむらちゃんは何でも知ってるね」とか言わせてみたいものです。「何でもは知らないわよ。知ってることだけ」とは答えないでしょうが。

ほむらを冷たいというまどかだったけど、態度はクールでも相当優しいと思いますよ。


杏子の「願い」も元々は他者(父)のためだったわけですね。やっぱりみんなキュゥべえの被害者なのだなあ。
やたら食べ物にこだわる事にもバックボーンがあったわけだ。
さやかは杏子の事を認めたわけでは無いにせよ、一応の和解は出来たので、もう魔法少女同士の争いは無さそうでしょうか。

杏子にも事情があったことを知ったさやかには、ほむらに対しても頑なさを解いてやって欲しいものです。
今のさやかなら、1話でほむらがキュゥべえを襲ったことにも共感出来るんじゃないかと思いますし。

魔法で好き勝手が出来るという杏子ですが、本作の魔法少女の力って基本的に戦闘向きの能力ばかりだし、日常で好き勝手やれるほど便利なんですかね。
今回のリンゴなんかも盗んだもののようですが、おおっぴらに事件を起こせばさすがに指名手配されるだろうしなあ。
まあ、あまり出ていないだけで戦闘向き以外の魔法も使えるのかも知れませんが。
魔法で紅茶を出せるマミさんのように。
と言うか、杏子も魔法でタイ焼きを出せばいいのに。

なってしまった以上は魔法少女の力を利用して楽しんでしまえ、という考えをさやかに拒否された杏子でしたが、
杏子にとってはさやかの考え方の綺麗さは腹が立つのだろうなあ。
それでいて、ラストの戦いではさやかを見守ってピンチには介入までしようとするあたり、杏子はやさぐれてはいても悪い子では無いと示された回でした。
さやかが綺麗事を言えたのは、家族が絶望的な状況になった杏子に対して、あの時点でのさやかはまだ「絶望」しきっていなかっただけだからとも言えるのだし。
杏子の言うとおり、さやかの通っている道はかつて自分が通った道ということで、放っておけなかったのでしょう。
そのさやかも、結局今回最後でぶっ壊れちゃいましたけどね;


OPは、前回青かった変身シーンの色が戻ってますね。何故?

教室の机は収納式なのか?

まどかは、あれだけほむらに忠告されて叱られて、まだ魔女退治に付いていくのか。
せめて結界の外で待とうよ。
ほむらじゃなくてもこれは「愚か者」呼ばわりしたくなるよ。

ウルトラマンのハヤタなんかも「人間止めてる」のは違いないけど、ここまで悲壮感は無かったなあ。設定の禍々しさ具合の差か。
昭和ライダーとかは人間を止めたことで割と悩んでいたっけ?(超ウロ覚えですが)

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コメント

(制作陣にそういう考えの有無はさておいて)
ハヤタはウルトラマンと同化する前から真面目な仕事人間で、自分の危険を顧みない人物だったと思われる描写が多く有ります、
正義の為に戦う事が生き甲斐の無私の人物、またはバトルジャンキーだったとしたら、
ウルトラマンになった事はまさに本望で、ハヤタの生き方は何も変わって無いのかも知れません(笑。

仮面ライダーはそれなりしか見ていないので何ですが、「怪人に変身する」「中身は怪人」
という事に、最低引け目は感じているように記憶しております。

投稿: K.T | 2011年2月19日 (土) 13時28分

自分の大雑把な記憶でもウルトラマンの方はやっぱりあまりそういう葛藤は無いですよねえ。

ライダーの方は確かに割と自分を化物的に認識していたような気がします。

投稿: でんでん | 2011年2月19日 (土) 20時48分

さやかは杏子との対戦での後に引かないところからもバーサーカーの素質があった感じ。
バーサヤカー

どのような決着になろうとも上條問題が解決した時が…

投稿: くらげうんたん | 2011年2月19日 (土) 23時27分

上條問題はこのまま悪い方に転んでも、いい方に転んでもどっちでも死亡フラグですねえ…;

投稿: でんでん | 2011年2月20日 (日) 01時38分

 ほむほむは、本当にまどか大好きなんですねぇ。

 ウルトラセブンだと、最初から人間じゃないので、正体を告白されたアンヌの方が逆光でショック受けてましたね。

投稿: ふよん | 2011年2月21日 (月) 18時45分

「アンヌ…僕は…僕はね、人間じゃ無いんだよ。キュゥべえと契約した魔法少女なんだ!」
ガガーン!!
そりゃあアンヌも影絵でビックリで笑うしか無いですよ(おぃ)

ほむほむは好き好き光線を出してるようにしか見えないですなあ。

投稿: でんでん | 2011年2月21日 (月) 20時42分

諸☆マギカ 「魔法少女は血を吐きながら続ける悲しいマラソンですよ」

投稿: ふよん | 2011年2月21日 (月) 22時22分

帰ってきた☆マギカ
「魔法少女五つの誓い!
 一つ、食い物を粗末にしない事。
 一つ、寝坊助な母親の布団を剥ぐ事。
 一つ、道を歩く時には勧誘に気を付ける事。
 一つ、他人の為に力を使わない事。
 一つ、キュゥべえの上を走り回って遊ぶ事。」

投稿: でんでん | 2011年2月21日 (月) 23時19分

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