ももへの手紙(映画)
(沖浦啓之監督)
「ももへの手紙」を見ました。
父を亡くして瀬戸内の汐島に母と引っ越した娘の妖怪(的なもの)との交流と親子愛を描いた作品で、結構面白かったです。
以下ネタバレ有り。
家に住み着いた妖怪達3匹は人間的常識の通じなさは結構おかしいですが、盗みを繰り返しまくりで、おなじオバケの居候でもQちゃんとは比べ物にならない迷惑っぷりが困ったものでした。
最後には助けてくれますが、それも基本的に利己的な理由なあたりがホント困った連中です(^^;
この展開だとももに泥棒疑惑がかかるのだろうなと思ったら案の定でしたが、そこが最後まで解決してないはずなのですが、疑惑はちゃんと晴れたんですかね。
最後の母とのやり取りから見ると不思議な出来事があることも納得はしてもらえたようですが、母が妖怪の存在を納得する材料に乏しい気がして、そのあたりはどうもスッキリしません。
郵便局の人が不可思議現象の存在を伝えたのかも知れないけど、あの人も気絶してたしなあ。
そのクライマックスの橋のシーンはカタルシスがありました。大した特殊能力があるわけでもないと言う妖怪達が協力して活躍する方法は意外性もあって絵的にも面白い、いいシーンだったと思います。
ただ、ここもあの後どうやって医者を連れ帰ったのかが気にはなります。
まさかバイクで3人乗りしたわけでも無いだろうけど、車を使ったんですかね。そもそもあの台風の中で医者を説得するのも相当難しそうではあるので、そういう部分の描写がばっさりカットなのはやはりどうも据わりは悪いです。
ももの、母親の気持ちになかなか気付かなかったり、島の人になかなか打ち解けられないあたりは子供らしい自分本位さがよく描かれていたかなと。
島の描写も結構魅力的だったかと思います。
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