今週のアニメ特撮感想・月~木分(7/2-5分)
■TARI TARI 1話
新番組。事前情報は音楽絡みらしいと言うことくらい。
とりあえずこのタイトルを見ると脳内で「タリタリランのコニャニャチワ」と流れて困ります。
いきなり「リフレクティア」でビックリでした。「true tears」はきっちりとは見ていないのですが、P.A.WORKS繋がりだったんですね。
今後「花咲くいろは」の曲とかも使われないかと期待します。
「Another」の曲とかは…毛色が違いすぎるか(笑)、洗面に顔を突っ込んだり、馬で登校したり、ベランダで猫を助けたりとか、Anotherなら死んでたところでした。
OP時点では誰が主役かよく分からなかったですが、元音楽科のポニテの子が主役なんでしょうか。
栗色の髪の子の方も主役っぽいですし、メイン5人(或いは女子3人)の群像劇なんですかね。
1話時点ではまだ面白くなりそうかどうか何とも言えませんでしたが、興味は持てたので続けて見ようかと思います。
こちらだと日深夜で他のアニメも無いですし。(月深夜がとんでもないですが)
栗髪さんは…凄いマイペースっぷりですな。音楽に挫折したのだろうと容易に想像出来そうなポニテさんを躊躇いなく無神経に誘う空気の読めなさが凄いです。
まあ、ポニテさんも栗髪さんの暴走キャラに巻き込まれてるうちに笑顔を取り戻していったりするんでしょうけど。多分。
栗髪さんの過去の1度の失敗で卒業までリベンジの機会を与えない教頭は教育者としてどうなのかと思いましたが、
「去年」に栗髪さんが何をやらかしたかが具体的に分からないので何とも言えないかなあ。
あのキャラだと相当とんでもない事をやらかしていてもおかしくない気がしてしまうのは偏見か(^^;
おさげの人はてっきり馬術部か弓道部で流鏑馬でもやるのかと思ったけど、wikiってみると馬で登校しているそうで、それが認められるとは凄い学校です。
はじあくの九条やクロ高のフレディを思い出しました。
今回ラストでの偶然5人勢揃いだとか、一見リアル寄りっぽい作風に見えて結構トンデモ系な作品なのかも知れません。
■氷菓 11話
愚者のエンドロール編完結。
ほろ苦いと言うか、ホータローの失敗も本郷さんの脚本の真実も合わせて実に“苦い”話でした。最後の千反田さんの微笑みだけが救いですよ。
ザイルが使われていない件、脚本家は叙述トリックなんて分かってない件、本郷自身を見ていなかった件と、古典部3人にツッコミまくられてフルボッコなホータローが痛いです。
3人もホータローを気遣ってくれているところがまた辛い(^^;
女帝に結論を伝える前に3人の誰かと話せれば良かったんでしょうけど、時間も無かったし、おだてられて舞い上がっちゃってたんですねえ。
いつものように3人がそばにいなかったのが実に間が悪かった。
なぜ結末を脚本家・本郷さん本人に尋ねないのかは最初からずっと気になっていましたが、やっぱりそこの事情に真相があったわけですね。
最初の手掛かりである「映画の前半」自体が本郷さんの意図から思いっきりズレていたわけで、そこから女帝のミスリードに乗せられてしまったわけだ。
女帝・入須先輩も最初から「映画が脚本とズレて破綻してしまったので辻褄の合う脚本を考えてくれ」と依頼していればまだフェアだったんでしょうけどね。
それでホータローが受けたかどうかは別として。
思い通りに周囲を操ろうとしてしまったあたりが女帝と呼ばれる所以なんだろうけど、最後には女帝自身もへコンだんですかね。
「本郷さんを傷つけずに脚本を却下したかった」と言うのは優しさ…と言うよりはやっぱり傲慢さだよなあ。
女帝自身も最初からは関わっていなかったらしいし、どうしようもなかったんだろうけど。
アンケートの意に沿わない脚本を書いた本郷さんも、ノリとアドリブで映画を破綻させてしまったクラスメイトも、状況を収めるために大鉈を振るわざるを得なかった女帝も、
(無茶を脚本家に押し付けたりとか問題ありまくりとはいえ)明確に誰かが「悪かった」とは言い難いですが、それぞれが身勝手で未熟で愚か者だったんですねえ。
作品が脚本家の意に沿わない形でどんどん改変されていくところは「ラヂオの時間」を思い出しました。
あっちはまだ脚本家本人が現場にいたのでまだマシ…と言えなくもなかったですけどね。
それにしてもこの映画、限られた休日でしか撮影出来ないなら後半の撮影日に天気が悪くなるだけでアウトになる可能性もあったわけだ。
後半部分が室内劇だけならいいけど、本来は後半に「窓の外をザイルで登り降りするシーン」を撮影しないといけなかったのだし。なんて綱渡りな撮影体制か(^^;
今回の件は、ホータローが途中で真相に気づいていたら、どうなったんでしょうねえ。映画の撮り直しが出来ないのであれば、やはり手を引く事になったんでしょうか。
タロットでホータローが「力」だったのは「女性にコントロールさせるから」と言うのには笑いました。千反田さんも入須先輩もそうだけど、根本的には姉がラスボスなんでしょうね。
その姉は地球の裏側にいるのにどこまでもお見通しだったようで、どれだけ千里眼なのやら。
人の亡くなる話は嫌いと言うのが千反田さんが推理小説を読まない理由だったようで。千反田さんは日常ミステリーを読めばいいですよ。そもそも古典部シリーズが日常ミステリーなんですけど。
北村薫さんの「円紫さんと私」シリーズや加納朋子さんの「駒子シリーズ」は好きでした。
■LUPIN the Third ~峰不二子という女~ 1話
新番組。こちらでもやっとスタート。
と言っても1話だけはネット配信で見て以前に感想を書いたので省略。
前の感想
ちゃんとした(?)感想は次から書きます。
ところでネット配信版の小さい画面ではよく分からなかったけど、大きな画面で見ると実にロイヤルデモンローズですフラフラ様。
■さんかれあ 12話
最終回。
…て、ここで終わり?
2期の可能性が有るにしても無いにしても、もうちょっとキリのいい形で終わるかと思ったら、凄く唐突かつ不穏に終わって唖然としてしまいました。うーむ。
れあも野生のゾンビ化が進行している感じで、これは学校どころじゃないんじゃないですかね。
続きは気になるけどアニメで見れるのかどうか。…と言うかDVD/BDで最終回なんですか?
わんこはいい娘だな。
■銀河へキックオフ!! 14話
コーチが昔の恩師や教え子に会う話。
三つ子のオウンゴールについて、恩師には自分が審判ならイエローと言わせつつ、コーチとしてはそれも個性だとする結論がかなり意外でした。
まあ危険なプレイというわけでもないし戦術としては有りなんですかね?
これが最後の結論になるかは不明だし、サッカーは知らないのでよく分かりませんが、
普通の少年サッカー物だと単純に否定されそうなプレイを異なる意見を見せつつ一つの在り方として扱う切り口は面白いです。
それにしても丘の上からカメラ固定で撮影していたはずなのに、三つ子父はいったいどういうカメラワークなんだぜ(笑)
あの多彩過ぎる撮影技術を氷菓の映画のカメラマンに伝授してやって欲しいものです。
オウンゴール問題はともかく、三つ子に寄りかかりすぎとの問題も示されて、それをコーチとチームがどう乗り越えていくかが楽しみです。
それにしても実にコーチが主役だなあ。
コーチと元教え子との再会は、様々な複雑な感情に晒されたであろうコーチの心情が興味深かったです。
視力をほぼ失った教え子がサッカーを続けていてくれて、単純に救われただけというわけでも無いのでしょうけど穏やかになれたなら良かったですよ。
最後の素直な竜持は普段の生意気さが鳴りを潜めてなかなか珍しかったです。
意外に練習に真面目で面倒見のいい虎太と合わせて三つ子の個性も大分把握出来てきたかなと。(凰壮のキャラがまだちょっとよく分かってませんが)
■坂道のアポロン 12話
最終回。
本当にいい作品でした。
8年も会えずにいた寂しさも苛立ちもわだかまりも、音楽一つでまた“あの頃”の気持ちや友情を取り戻して通じ合える無言のセッションが素晴らしかったです。
千太郎を失った前半の高校生活や、一気に時間が流れての研修医としての描写はこちらも喪失感を感じて辛かったですが、全ての辛さが最後に解かされていく様が実にカタルシスがありました。
最後に3人が揃ってりっちゃんの笑顔で締める流れが「ああ、良かった」とホッとしました。
教会でのセッションは見応えがあって聞き入ってしまいました。
オルガンは早い音やハッキリした音は出しにくいイメージがあったのですが、ちゃんとジャズを成立させているのが凄いなと。
いや、よく知りませんでしたがオルガンジャズってちゃんとあるらしいんですけどね。
りっちゃんへのハガキは、最初は薫が送ったのか?と一瞬思ったのですが、見返して一時停止してみると百合香さんだったんですね。グッジョブ百合香さん。
薫はそんな気の効いた事は出来ないか(^^;
前半は、千太郎が行方不明になって、りっちゃんとも疎遠になっていく薫が辛かったです。本当に不器用で生きにくい奴だなあ…。
りっちゃんの事も放りっぱなしだったのかと思うと実にヘタレですが、上手く生きられないから薫なのだなあ。
レコード店の外や駅での別れのシーンは切なかったです。盗み聞きしてる親父さんにはちょっと笑ったけど。
駅員になって鉄オタの本懐を遂げた丸尾くんや、アイドルになった星児には笑いました。人生を謳歌してるなあ。
百合香さんは大分変わっていて一瞬誰か分かりませんでした。髪型や髪色的に、出てきた時はてっきり薫が住んでいた家の娘かと(笑)
ところでりっちゃんへのハガキでの百合香さんの名前は何故旧姓だったんでしょう。淳兄さんと別れたわけでもないだろうけど、単にりっちゃんに分かりやすいように?
千太郎の神父見習いは案外しっくり来ました。てっきり炭鉱とか工事現場とかで働いてるものかと思ってましたけど。
OP曲とともに2人で駆け下りていくシーンがOPのラストシーンとも重なって良かったです。あのままED曲はなしで終わったほうがキレイだった気もしますが、それは出来なかったんですかね。
1クールきっちり楽しませてくれたいいアニメでした。
原作は先日大人買いしたのでこれから読みますが、アニメはかなり駆け足で端折られていたらしいので読むのが楽しみです。
■つり球 12話
最終回。
実に素直に気持ちいいラストでした。
ハルが犠牲になるしか道は無いのか、というところでユキの逆転ホームランの発想が爽快です。
「伝説のルアーはハル」とは、まさに言葉通りの友達協力プレイで、予想外にして見事な大技でした。
つーか首が絞まるけど!(^^;
ターゲットの魚(ウララ)の意外なキャラも面白かったです。
ミサイル発射指令に対してのダック上司の人の対応もナイスで、ホントに悪役がいない作品ですよ。
あっけらかんと明るいお別れのシーンもジーンと出来て良かったです。
特にハルの姿も見えていないだろうに、ちゃんと「さようなら」が言えているばーちゃんがいいです。
船長のその後は笑ってしまいました。海咲さんがどれだけ変貌したか分かりませんが、まあ幸せになって下さい(笑)
タピオカも恋人が出来たり、夏樹父も再婚したりと、意外とカップル率が高い作品でしたよ。メイン4人には色恋の影も形もないけどな!(笑)
クラスメートで巫女のえりかさんは、ヒロインと言っていいかどうか分からないしなあ。
最後はまさかの転校オチて…、
どっかの邪神かお前ら(笑)
しかし大変に今更だけど、魚の人に釣りをさせるのは当人(魚)達的にオッケーなのか(^^;
■しろくまカフェ 14話
しろくまさんとパンダくんが入れ替わり。
しろくま→偽パンダの違和感がものすごい破壊力(笑)
あんなのが人生初パンダなお客さんが可哀想過ぎる。
しかし、この世界のパンダなら普通にゴルフの真似事くらい出来るだろうし、この世界の人間は動物をどんな目で見てるのが実に謎です。
ナマの目が出てるパンダくん→偽しろくまがまた、可愛いんだか何だかよく分からない。
笹子さんだけで店は大丈夫なのかと思ったら、Bパートも普通に店長サボってやがった。
あの店って笹子さんだけいれば回るのね。(前も店長サボってたしなあ)
エンディングは誰かと思ったら常勤パンダさんか。
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コメント
チタンダエル。「本郷の脚本がつまんなかったから」とは、盲点でした。なるほど! クラス内に使える脚本家がいないとなれば、外注せねばなりますまい。
人の(ほとんど)死なないミステリーというと、アシモフの『黒後家蜘蛛の会』とかもありますね。アシモフはSFでもミステリーにしてしまう人だけど、ロボットものミステリーSFであんまり人死なないなぁ。なにしろロボット工学の三原則があるので。その代わりロボットはよく死ぬ。
投稿: ふよん | 2012年7月 7日 (土) 09時08分
>TARITARI
主人公は誰?、というくらいに個性が無いし・・・・
作品的にも今ひとつ、パンチに欠けるというか・・・・
結構、期待してたんですけどねぇ。
このところの、所謂ご当地アニメ乱造の中に含まれてしまう危機があります。
まぁ、ちょっと様子見ですかね。
(前季も、感想イマイチだった「夏色キセキ」も完走したし・・・)
>氷菓
皮肉なことに、出来が良すぎた切断された腕というのが致命的だったんだろうなぁ・・・、と思え。
ホータローは省エネを気取っていながら、結局、女性の掌で転がされるタイプなんですね。
シャーロック・ホームズはシャーロキアンであるとは絶対言えないほどしか読んでませんが(ジェレミー・ブレッドのドラマは見てましたが)、トリック的には古臭い感は否めませんねぇ。結構、無理あるし・・・・
想像でしかなかったが、ホータローの本郷脚本のトリックの解説は稚拙すぎて泣ける。
気になったのは、本郷は結局、どのあたりまで脚本を上げて、入須に見せたんだろうか。
本郷は漫研にいて脚本を任されるくらいなのだから、ストーリー作家で縦軸横軸が噛みあうような話を書いたと推察できるのだが、それで入須NGというのはあまりに酷過ぎるなぁ。
>さんかれあ
これもコレで終わりか・・・・
なんかTBS/MBSの深夜アニメは二期期待という感じの締め方ばかりで、このうち、何本が二期にたどり着くのだろうか、と思わざるえませんねぇ。
「灼眼のシャナ」のようにキー局・ローカル局取り混ぜての放送でも出来ればいいんですが・・・
「乃木坂春香~」のように三期発表していながら、結局OVAで終了というケースも増えるかもしれませんね。
(「乃木坂春香~」に至ってはアニメ製作に突っつかれたのか、実質の最終巻が薄っぺらく、不完全燃焼っぽくなってしまったのに・・・)
>坂道のアポロン
終局の展開は速すぎるような嫌いもするんですが、締め方としては良かったかな。
決して派手な作品では無いし、今後も大きな動きは望めませんが、かなりの良作でしたね。
NHKもこの作品見たいのを考えれば、「大人女子のアニメタイム」も番組エッグで終らなかったのになぁ。
投稿: 通りすがりの・・・ | 2012年7月 7日 (土) 10時34分
>氷菓
仕事ならともかく高校生の文化祭の出し物でそこまでレベルを求めなくてもとも思いますが、
能力が足りなかったからというのも切ない話ですな。
ロボットなら死んでいいというのも切ない話です(苦笑)
本郷がどのあたりまで脚本を上げていたかは不明ですが、撮影班には実際「最初に撮影されたシーンまで」しか渡せてなかったんでしょうね。
いくら撮影班・小道具班が悪乗りしていても、さすがに死んでないと明確に分かるキャラを殺してしまいはしないでしょうし。
入須さんが入ってきたのは少なくとも前半の撮影が済んだ後なので、脚本が完成していたにせよ、構想止まりだったにせよ、
本郷さんが入須さんにオチを伝えたのは確かなんでしょうね。(そしてその時点で映画と脚本が剥離してしまっていたと)
自分はホームズはあまり読んだ覚えが無かったです。
中学生頃に最初にまともに読んだ推理小説がアクロイド殺しだったかなと。いきなりそれかと言う感じです。
>TARITARI
まあこの先次第かなと。
女子2人のデザインはもうちょっとパッと見で区別が付くようにして欲しかったですね。
>さんかれあ
何本が二期にたどり着けるか…、なんだか鮭の放流みたいですね。どれだけ戻ってこれるのやら…。
>アポロン
実に高速展開でしたがアニメ初見で見ている分には特に問題なく最後まで楽しめました。(原作はまだ読み始められていません)
この先別の展開というのは無さそうだし、綺麗に終わっているので必要ないとも思いますが、いい作品でしたよー。
投稿: でんでん | 2012年7月 7日 (土) 11時52分
>銀河へキックオフ
ええ話やー
審判と監督コーチでは立場が違うので答えが違うのも当然なんですな。
突出した才能があるならそれを伸ばすべき。
ちゃんとした大人の理解者がいるのはいいですよ。
やっぱり三つ子はプレイより性格の方が問題だよね。
お父さんはコーチにどーこー言ってる場合じゃないですよ。
投稿: くらげマギカ | 2012年7月 7日 (土) 22時41分
>キックオフ
見応えのあるいい話でしたよ。
三つ子もですが、父に問題があるように思えてなりません。
玲華ママのように「サッカーはやめて数学者になりなさい」なんて事はさすがに言い出さないでしょうけど。
投稿: でんでん | 2012年7月 7日 (土) 23時04分