« 今週のアニメ特撮感想・月~木分(6/25-28分) | トップページ | 今週のアニメ特撮感想・金~日分(6/29-7/1分) »

2012年7月 1日 (日)

アメイジング・スパイダーマン(映画)

(マーク・ウェブ監督)

サム・ライミ監督の3部作からスタッフ・キャストを一新してストーリーも最初からの仕切り直しでしたが、非常に面白かったです。

今作はピーター・パーカーの高校生時代からの仕切り直しということで前シリーズとは極力印象が被らないように気を配られていて、スパイダーマン誕生エピソードも流れは近いながらもピーターの心の動きが結構違っていたのが印象的でした。
復讐者として戦い始めたピーターが人を助けるヒーローになるまでが時間をかけて描かれたのがとても丁寧だったと思います。
今回のピーターはお調子者な面や、復讐に縛られる未熟さも印象的でしたが、スパイダーマンとしての能力も「糸」の使用に機械(ウェブシューター)が必要で前シリーズより超人度合いが下がっていたりして、より等身大な普通の人間の若者としての面を強く感じました。
そんな弱さを抱えたスパイダーマンが初めて人を助けるために力を使うシーンがとても良かったですよ。

ピーター以外の要素も前シリーズとは結構違っていて、ヒロインがMJではなくグェインだったり(原作での三人目の彼女だそうで)、ピーターの父の事が物語に深く関わっていたり、勿論敵役も違っていて(リザード)、新しい話として新鮮に楽しめました。

ヒロインのグウェンがとてもヒロインとして魅力的だったかと。察しが良くて気が利くわ、有能で事件の解決にも一役買うわで好感度が高かったです。
MJはちょっとヒドかったからなあ…(私見)

行方不明のピーター父や、ベンおじさん、ピーター父の友人のコナーズ博士、グウェン父と、ピーターと大人達との関わりもそれぞれ印象深かったです。
それにしても、ベンおじさんはスパイダーマンの原点として仕方ないけど、○○さんは何も死ななくてもなあ;
死ぬ間際にあのように言われたら従わざるを得ないとも思ったのですが、それでも希望あるラストにしてくれたのはピーターの逞しさも感じられて良かったですよ。

高校でのいじめっ子役のフラッシュがとてもジャイアンでした。
ガキ大将かと思ったら案外気遣いが出来るあたりがますますジャイアンです。
彼はもうちょっとパーカーと絡む場面があるのかと思ったらそうでもなかったのですが、カットされたんですかね?

終盤での「クレーン」のシーンは実に名シーンでした。
かつてスパイダーマンに助けられた人がスパイダーマンを救う展開がウルッときましたよ。やはり人々が分かってくれる展開は熱いなあ。

最後は明らかに続編がありそうな描写がありましたので、今後も楽しみです。
ところで、「エンディングの後」に大事なシーンを入れると気付かず出ていってしまう人がいるから、との配慮でこのシーンはエンディング曲の前に入れられたのかと思いましたが、それでもこの時点で出ていた人がいてせっかちだなあと思いました。

オズボーンは名前だけの登場でしたが、次回作以後で絡むんだろうなあ。案外シリーズを通しての黒幕的な役回りとか?

公式サイト

|

« 今週のアニメ特撮感想・月~木分(6/25-28分) | トップページ | 今週のアニメ特撮感想・金~日分(6/29-7/1分) »

コメント

前作までのピーターが典型的なのび太タイプだとすると
今回はイマどきの若者風なキテレツタイプって感じでしたね
敵に罠を張って待ち伏せしてるときにスマホでゲームしてるシーンが印象的でした
今回は500日のサマーと撮った監督だということもあり
恋愛色がわり強かったのでグウェンは非常に魅力的にみえました
それと比べて(個人的に)MJは物語のヒロインとしてうっとうしいなぁと思うことすべてやっていましたよね(笑)
アクションも前作よりも少ないにせよ非常に濃厚でCGぽさも軽減しててよかったです

投稿: ギーク | 2012年7月 1日 (日) 10時57分

どちらのピーターも頭の良さはキテレツ並ですが、前シリーズのピーターはたしかにのび太なキャラでした。
今回のピーターは考え方の幼さも目立って今時風でしたね。

MJは確かにヒロインとして嫌われそうな事をやりまくっていましたが、あれってワザとそういうキャラにしていたんですかねえ。
(或いは製作者がああいうタイプが好みなのか)

CGは前作時点でも十分凄いと思っていたのですが、まだまだ進歩するものですねえ。

投稿: でんでん | 2012年7月 1日 (日) 15時21分

前作までのスパイダーマンは人物描写がかなり極端でしたよね・・・

ウェブシューターは糸をだすというより発射するって感じでカッコよかったです

MJ役の女優さんも他の作品でみるとかわいいんだけどな・・・

でんでんさんは今年の夏のアメコミ他作品(バットマン、アベンジャーズ)は見に行くんですか?

もし行かれるのでしたら感想楽しみにしてます!!

投稿: ミステリオ | 2012年7月 1日 (日) 18時43分

オズボーン親子とかサンドマンとか極端でしたね。それも前シリーズの味ではありますが。

ウェブシューターは装置を壊されると使えなくなるという弱点がむしろいい感じかと思いました。
糸を吐き出す感じは良かったですね。

アベンジャーズは分かりませんが、バットマンは間違いなく行きます。

投稿: でんでん | 2012年7月 1日 (日) 18時49分

グエンは本来ピーターと結婚する予定だったのですがメインライターである
スタン・リーが旅行中に代理を務めたゲリー・コンウェイが彼女を殺してしまい
この件は現在でもスタンの心の傷になってるそうです
そのフォロー?のために金髪を赤毛にした以外瓜二つという設定なMJが用意されました

先日、実は隠し子がいたのだと明らかになりました
しかも父親はノーマン・オズボーン(初代グリーンゴブリン)
彼女の死はこの隠し子問題がこじれた結果なのだそうです
隠し子は男女の双子で名はサラとガブリエル
母の仇を打て、とばかりにピーターを憎むように教育されたらしいです

投稿: | 2012年7月 9日 (月) 12時55分

wikiでも読みましたが、メインライターの知らぬ間に主要キャラを殺してしまうのは凄い話ですね。アメコミは複数の脚本家で進めたりするとは聞きますが。
殺されるわ隠し子設定は付けられるわアメコミキャラの人生は波瀾万丈ですなあ。

投稿: でんでん | 2012年7月 9日 (月) 17時36分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 今週のアニメ特撮感想・月~木分(6/25-28分) | トップページ | 今週のアニメ特撮感想・金~日分(6/29-7/1分) »