今週のアニメ特撮感想・水~金分(3/27~29分)
■THE UNLIMITED 兵部京介 12話
最終回。
始まる前はそれほど注目していなかったですが面白かったです。ラストもスタンダードな展開ではありますが楽しんで見られたかと。
兵部やパンドラメンバーが本作で死ぬ事はあるまいと分かってましたが、ヒノミヤもユウギリも無事に生き延びてくれて良かったですよ。特にユウギリはあんな過去を見せられたら幸せになってくれと思わざるを得ません。
兵部の暴走を止めてヒノミヤがぶっ倒れた時は死んだんじゃあるまいなと心配しましたよ。
ヒノミヤは旅立ってしまいましたが、ヒノミヤ・ユウギリともにまた原作にも登場して欲しいものです。
カタストロフィ号も新しい船を手に入れる予定のようで、原作との齟齬も問題無さそうですし(笑)
変態眼鏡老人の処遇は記憶抹消で対応ですか。さすがに今後原作に出てこられても困りそうだし妥当な対処かと思います。
アニメオリジナルのアンリミテッド設定が何だったのかは謎ですが、まあいいか(笑)
コメリカでの協力者として一瞬出たのはグリシャム大佐ですかね。この人はシリアスでも違和感が少ないかなと。まあマッスルの違和感のでかさに比べれば誰でも大概問題無いんですけどね(笑)
■琴浦さん 11話
副部長の子供時代がイケメンです。今のほうが縮んでるじゃないか(笑)
事件は普通に女刑事さんが犯人で終わりですか。きれいな改変だったかと思います。
次回の最終回は、さすがに新たな欝展開は無しでほのぼの回で終わりですかね。母親も出そうですけど。
■PSYCHO-PASS サイコパス 22話
最終回。
結局システム自体は否定しきれず大勢は変わらない、落ち着くべきところに落ち着いたエンドでしたが、見応えのある作品だったかと思います。ビターで無常感のある終わり方でした。
朱は結局「魔女化システムをぶち壊したまどかにはなれなかったのだなあ」とか思いましたが、考えてみればまどかも「魔法少女システムそれ自体」を否定したわけでは無かったわけで、それほど大違いでは無いんですかね。
まあ「システム最大の問題点を改善した」まどかに対して、朱の方は何も出来ずに現実に対応する事しか出来なかったとも言えるので、後味の苦さはやはりこちらの方が強いですが。
とは言え、朱は作中で大きく成長したキャラだったのは間違いないと思います。1話でペーペーの甘ちゃんだった朱が監視官の責任者として新人を迎えるラストはなかなかグッと来ました。
(ところで最後に加わった新人って、王陵璃華子事件で友達を殺されたポニテの娘なのね)
槙島の乗ったトラックにしがみついてタイヤを射撃とか、すっかり頼もしくなった(と言うより頼もしくなりすぎた)朱でしたが、よく生きてたなと思える行動でした。
あの時の槙島の「そうか、君は…」は朱に何を言おうとしたんですかね。
結局否定されなかったシビュラシステムについては、既にシステムが無ければ成り立たない社会になっているとしての消極的肯定となりましたが、
これまでもっぱらシステムの功罪の「罪」の部分ばかりが描かれてきて「功」の部分が納得できる形で描かれていないのはちょっと惜しかった気もします。
システムと対峙する茜を見ても「どうなってもいいからキリコみたいに全部あの脳味噌を引っこ抜いちゃえよ」とか思ってしまうんですよね。
宜野座さんはやっぱり執行官になっちゃいましたか。まあ今の方がサッパリした表情になってるのはいいんじゃないでしょうか。伊達眼鏡は予想外で笑いました。
麦畑での追いかけっこは物悲しくも美しかったです。
ラストの狡噛さんは微妙に不穏な感じですが、第二の槙島にならなければいいですけどね。
結局狡噛さんはシビュラの真相を知らないままで終わってしまったはずですが、知ればどう動くかが気になるところです。このままだと朱と対峙する未来図が見える気がするなあ。
■ROBOTICS;NOTES 22話
最終回。
シュタゲほどハマらなかったし、今一物足りなさを感じますし、ガンヴァレルの評判はその後どうなったのかとか、昴の怪我や親との確執は特に話の展開上意味はなかったのかよとか、君島コウは結局何がしたかったんだよとか、
色々な要素がイマイチ噛み合わずに終わった気がするとか、ロボ部メンバーが生かしきれてないとか、色々気になるところはありますが、それなりにはまとまったかラストだったかとは思います。「強引にまとめた」とも言えますが。
それでも「第二第三の僕が…」は安っぽすぎですけどね。君島コウは安い悪役になりたかったんですかね。(この後に見た「新世界より」のスクイーラの恨み節が重すぎたので尚更軽く感じてしまったり>君島コウ)
モニター越しのARだと「ごんぶとガンツク1」が「格好良いガンヴァレル」に見えてるのは面白かったです。あれってARよりもガンツクの方が太い部分でも綺麗に背景処理が出来てるのが凄いですね。
強制スローモーボタンでカイの意識を加速出来るのはともかく、あの鈍重そうなロボがよく操縦に追従出来るものですよ。さすがマグネットコー…、いやモノポールモーターということなのか。…凄く無理がある気がするけど!
人型になった敵ロボがありえない大ジャンプをかましたりと、リアリティレベルが今一ピンとこなかったですが、とりあえずパイルバンカーが活躍した点は良かったです。
■たまこまーけっと 12話
最終回。
お妃話が勘違いで脱力オチなのはいいとして、お妃騒動に対する周囲やたまこ自身の反応はもうちょっと踏み込んで描いて欲しかった気がします。
いや一応描かれてはいたのだけど、どうにも物足りなく感じるのはやっぱり積み重ねが足りないんですかね。こういう作品ならせめて2クールは欲しかったかも知れません。
ところでチョイの首輪の下には結局ほくろがあるのか無いのかどっちなんだぜ。
デラがなかなかに男前でしたが、その分もち蔵がほぼ最後までヘタレのままで割りを食ったようにも思えました。最後の最後にちょっと頑張ったけど、もうちょっと頑張れよ。
お妃話は花の香りが勘違いの原因だったわけですが、「花屋さんが真のお妃候補だった」というオチを期待したけど違っていて残念でした。ところで花屋さんは結局男女どっちなのやら?
花束にデラが混じっても気付かない力持ちっぷり的にはやっぱり男なんでしょうか。
正直本作はけいおんや氷菓ほどにはハマりませんでしたし、踏み込みの足りなさを感じたりもしましたが、素直に楽しくはありましたし、気楽にまったり見るにはいい作品だったとは思います。
しかしまあ本作の感想を一言で言うなら、やっぱり「惜しい作品だった」かなと。2クールあればもっと思い入れも出来ただろうけど。
ところで中二病のアレは「2期」なんですかね?
(再放送という話もあるけど)もし2期なら、原作2巻の七宮の話でもやるんでしょうか。
■新世界より 25話
最終回。
人の業の深さや悪意になかなか精神を削られましたが、面白く深みのある終わり方でした。やはり最終回が楽しめる作品はいいですね。正直ここまでそれほどハマっていたわけでは無いのですが最終回で一気に掴まれました。
今回序盤では奇狼丸の犠牲に泣けましたが、最後はスクイーラがあれこれ持っていったかと思いました。
スクイーラのしたことは確かに人間側からは許せる事ではないですが、スクイーラの「私達は人間だ」を嘲笑い、無限地獄の刑を与える人間もまた滅入ること滅入ること。
異なる知性体が片方を一方的に支配してればそりゃあ反乱も起こるよなあと思いながら見ていましたが、バケネズミが元々「呪力の無い人間」だったというのがまたエグイですよ。
この「千年後」でも人間が変われているかは怪しいものだなあと、やるせないながらも考えさせられる作品でした。
■ガールズ&パンツァー 11・12話
やっとこちらでも最終回。ネタバレ回避に気を使ったですよ。
2話丸々余分な要素はほとんど無しで決勝戦を描き切って、実に見応えがありました。あー面白かった!
圧倒的不利な状況でスモークやら地形やら伏兵やらと、あの手この手を駆使しまくって戦う姿が実に面白いですよ。西住殿の軍神っぷりが素晴らしすぎです。
学校絡みの云々とかストーリーの枝葉末節の要素はかなりカットされてるわけですが、戦いの描写だけでこれほど「魅せる」映像を作れるのが凄いです。
最終決戦も、ひとつの戦いの中で山、川、橋、市街地、閉鎖空間と次々舞台を変え、集団戦、巨大ボス戦、そして隊長同士の一騎打ちと様相を変えてと、よくここまでと言うほどに飽きさせない見応えのある戦いでした。
最後にはきっと勝つのだろうとは思っていましたが、丁寧に過程を描いてくれるため御都合感も少なく本当に楽しめました。
真っ先に散ったアリクイさんは可哀想でしたが(フラッグ車を守ったので無駄死では無いですが)、他のチームもそれぞれ見せ場があって良かったですよ。
生徒会は今回も伏兵として狙い撃ちしたり、撹乱したり、更には巨大ボス・マウス相手に正に「身を呈して」動きを止めてと大活躍でした。乱戦シーンではヘッツァーが黒森峰戦車と色が近いだけにかなり有効だったかと。
一騎打ちを成立させるために最後まで盾になった自動車部や、最初は逃げ出したのに大きく成長した1年生や、マウスを抑えたバレー部などなどそれぞれいい見せ場でした。
巨大ボスのマウス戦は、歴女砲すら効かない「ザク以下のザコメカVSサイコガンダム」というほどの戦力差で、こんなのどうやって倒すんだよと思いましたが、生徒会・バレー部で足止めしたところで急所を一点突破するあたりはゾクゾクしました。
仲間が1台1台減っていく辺りは実に緊張感があったかと。そして最後の一騎打ちの燃えることですよ。まさしく西部劇の決闘でした。
上からの視点での戦況描写も面白かったかと。黒森峰と大洗の戦車のサイズ差がよく分かって、大洗側が本当に豆戦車に見えました。ホントこれでよく渡り合えたものです。
戦闘以外の要素は少なめと言いつつ、川でエンストした1年を助けてあらためてみほのやり方を肯定したり(八艘飛びがすげえ)、言葉は少なくてもみほまほ姉妹の絆を感じさせたりと、ドラマ面もちゃんと押えてくれているのがさすがでした。
各キャラの描写もそれぞれ短い場面ながらいい感じだったかと。みほの決断に目を輝かせる秋山殿やら、優勝後延々泣いてる桃ちゃんとか良かったですよ。桃ちゃんは最初はなんてウザい片眼鏡だと思ったけど愛すべきダメキャラになってくれました。
これまで戦った相手チームが揃ってる中でやっぱりいないアンツィオも美味しいですな(笑)
ラスト2話は待たされたとは言え、十分以上に満足出来る出来でした。
始まる前は全く注目してなかったのですが、本当に面白かったです。
■しろくまカフェ 50話
最終回。
最終回だというのにペンギンさんのウザさ爆発(笑)、…いや最終回だからこそと言うべきか。
そんなペンギンさんもしろくまさんにとっては大事な友達なのだなとほっこりしました。
ところで30分まるまるペンギンさんメインだったらどうしようかと思いましたよ。
ラマさんの椅子の座り方はダイナミックで吹きました。
後半は全員集合の花見でいい大団円でした。常勤さんまで来てくれたのが嬉しいですな。
いい癒しアニメでした。
■ビビッドレッド・オペレーション 12話
最終回。
誰にも倒せないかと思われた巨大カラスさんでしたが、特に策も決め手も無しで普通に勝てました。終わり。
いや、黒との友情が決め手だったのだと言いたいのかも知れないけど、全然納得出来ないなあ。
あれで倒せるなら4人が冒頭ですぐに出撃していたら軍の人達って誰も死なずに済んだんじゃないですかね。あれは数百人単位で死者が出ていてもおかしくないような。
これまで人死が出ているのかどうかは曖昧だった(と思う)けど、戦闘機とかきっちり爆発してたしなあ。
それでいて何の問題もなくハッピーエンドみたいに明るく終わられてもと、何とも言えない気持ちになりました。こいつらホントに目の前のことしか見えてねえ。
もしかして最後の「彼等」はれいの世界だけでなくこっちの世界の死者も全員生き返らせてくれたって事なんですかね。もしそうならドラゴンボール並の命の軽さですよ。
あまり批判的なことを書くのは好きじゃないですが、正直酷い作品になったかと思います。特にラスト3話。
今更だけど、世界中のエネルギーを示現エンジン1基だけでまかなってるってホント無理があり過ぎるよなあ。
「彼等を凌駕した存在」て、カラスが結局ただの権力欲の権化だったようでかなり萎えました。君島コウといい今期はガッカリボスが続きますよ。
カラス上司の「彼等」は結局ただの管理不届きだったわけですかね。ヒドいオチでヒドい世界観ですよ。理不尽なままだった「ぼくらの」の世界観の方がマシという気になります。
エピローグでは何故か爺が元の身体に戻れていましたが、これも「彼等」が戻してくれたんでしょうか。あるいは冷蔵庫の保存力が超テクノロジーだったのか?
最後は脈絡無くれい再登場で締め。本当にノリだけの話だったなあと。
思い返してみれば面白かったのはあかねが倒れた回くらいだった気がします。
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