やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。8巻(小説)
★★★ネタバレ全開につき、以下「続きを読む」でお読みください★★★
【11/24 2回目を読み終わりましたので少し本文の末尾に追記しました】
遂に待ちに待った8巻が出ました。
アニメ終了後に7巻を読んで以来、あまりに続きが気になる終わり方で何ヶ月もモヤモヤしてきましたが、円盤特典の6.25巻、6.50巻、6.75巻、番外編の7.5巻を間に挟んでようやく続きが読める時が来ましたよ。
と言うか、自分は7月に読んで4ヶ月ちょっと待たされただけですが、アニメ化前からの原作ファンは3月から8ヶ月待たされたわけですね。きついわあ…(^^;
しかし、その7巻以後の期間で本巻を含めて5冊も本を出したのは恐るべき仕事量ではあります。(兼業作家のはずなのに)
特に今回は分厚いし。渡航先生は本当にお疲れ様でした! 次巻もよろしくです!(鬼)
ようやく続きが出たことで、自分としては「これでモヤモヤから解放されるのだ。全部終わりにできる。痛々しいイラスト描きも見当違いのSS書きも…」 などと思ったりもしましたが、
「1~3巻(結衣編?)」「4~6巻(雪乃編?)」で一区切りとなっていたように、「7~9巻(八幡編?)」で区切りになる可能性が高いとしたら、今回もモヤモヤエンドになるかも知れないなあ、とは思っていたのですが…
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本当にモヤモヤエンドだったよ!(^^;;;
ボリュームたっぷりで読み応えがありつつも実に重苦しい巻でした。面白かったけども。面白かったけども。
重すぎてまったくラブコメどころじゃないよ!(^^;;;
たしかに奉仕部崩壊は避けられて表面上は丸く収まったけれど、3人の、特に八幡・結衣の2人と、雪乃の心がこれまでで最大級に決定的にすれ違ってしまったのが、もう痛ましくて痛ましくてたまりません;;;
奉仕部という場所が無くなったとしても、形が変わっても3人の繋がりが残せればそれで良かったはずなのに、欺瞞で奉仕部の形「だけ」を守ることになってしまった結末が、葉山・三浦グループの現状とも重なってしまって本当に皮肉です。
八幡も結衣も良かれと思って行動したはずだったのになあ…。
今回の八幡は、奉仕部を守りたいと、自分に似たやり方をしようとした結衣に「ただ傷ついてほしくないと」と、これまでなら認めなかったであろう自分の気持ちをようやく認めたと言うのに、
そこから雪乃との信頼関係を壊してしまう結末に繋がってしまうとは、あまりにやりきれません。
八幡は確かに今回ようやく「一歩を踏み出した」と言えるでしょうが、2人に、特になかなか本音を表に晒せない雪乃に正面から向き合わなかった事が決定的な失敗だったのかと思いました。あと「もう一歩」が足りなかった。
「お兄ちゃんは理屈っぽいくせにいろんなことをすっ飛ばすから心配だよ…」の小町の心配が見事に的中してしまったのかなと。
「策」ではなく「思い」でぶつかるべきだった…、と言っても陽乃に「理性の化け物」とまで言われてしまった「感情」の問題に弱い八幡にそれが難しいのは確かなんですけどね。
せめて、プリントアウトを持っていろはと話すよりも先に雪乃・結衣と話をしていれば、まだ結末は変わったかも知れないんだろうけどなあ…。
2人に相談せずに「勝手に」決めて失敗する、7巻と同じ失敗を八幡は繰り返しちゃったわけですね。それで表面上は解決しちゃっているように見えるのが本当にタチが悪いです。
今回八幡は珍しく「皆」に相談して協力してもらいましたが、その「皆」の中から当事者の雪乃と結衣を外してしまったのが痛恨のミスだったかなと。
勿論八幡だけが悪いわけでは無く、「奉仕部という形」に拘ってしまった結衣も、小町も、雪乃の本音に対する読みを誤ったと言えますが、しかし彼らを責めることが出来ません。特に小町に関しては八幡からの伝聞だけでの判断だし。
何よりも、雪乃自身が難物すぎるんですよね。
八幡がまだ問題を抱えているのは言うまでも無いですが、雪乃ももっと一歩を踏み出せるようにならないと、周囲にはどうしようも無さそうですよ。
「わかるものだとばかり、思っていたのね…」
そう雪乃は言いましたが、もしも雪乃が「本当は生徒会長に挑戦することを望んでいた」のだとしても、そりゃあ、もっと言葉なり態度に出さなければ周りには分からないですよ。
何も言わずに理解してもらおうだなんて、それこそ八幡と小町みたいにずっと一緒で分かり合った家族でもなければ無理ゲーです。いや、その八幡と小町でさえ、今回はちゃんと言葉を使わなければ1週間も仲直り出来なかったのですから。
人と人との関係を続けるには大なり小なり努力は必要だし、その努力の全てを欺瞞だなんて決め付けることは出来ないですよ。
修学旅行の嘘告白直前までの奉仕部の良好な関係は決して「うわべだけの慣れ合い」では無かったはずだし、その関係を維持するために3巻や6巻で雪乃も結衣も八幡もきっちり努力をしてきたのですから。
問題から目を背けるなら欺瞞でしょうけど、今回の雪乃は欺瞞以前の「真っ当に成すべき努力」を怠ってしまっていたように思えました。
まあ、それもおそらく嘘告白でギクシャクしてメンタルが弱っていたが故で、普段の雪乃と八幡ならあそこまでひどい結末にはならなかったんでしょうけどね。
雪乃は会長選挙参戦について確かに「これは私の意思よ」「やっても構わないもの」と言葉にはしていましたが、あの流れではそこに本音が含まれているとは、雪乃を知る近しい人間だからこそ素直に受け取れなかったかと思います。
これまでの、人前に出たがらず、文実でも委員長役を断っていた雪乃の姿を見てきていれば、そりゃあ生徒会長も嫌々なのだろうと思ってしまいますよ。陽乃に挑発される姿を見ていれば尚更です。
雪乃が会長になりたかったのではという八幡の読みが正解かどうかも不確定なのですが、
ただ、雪乃としては、「人前に出るのが苦手だからこそ」、今回あえて挑戦しようとしたのかも知れないとは思います。それを言えるのはあくまで「8巻を最後まで読んだから」なんですけどね。
自分も最後までは、何か間違って進行しているような感触は持ちながらも、雪乃の本音には思い至らなかったですし。
「理由を見つけることができなければ、動き出せない人間がいる。未だに不確かではあるけれど、それでも確かに想いがあって、だがその不確かさゆえに動き出せない人間がいる。」
これは雪乃だけではなく八幡のことでもあるのですが、これからラストに向けて、八幡も雪乃もまだまだ課題が多いのだと突き付けられたのが今回の話だったのかと思いました。
特に雪乃については、家庭の事情も、母や、姉や、葉山との確執も、掘り下げて描かれるのはこれからが本番でしょうしね。
雪乃がラストでああなってしまったのは、自分を真に理解してくれなかった八幡・結衣への失望もあるかも知れませんが、
かつて八幡が雪乃にしていたように、「勝手に無茶な理想を2人に押し付けていた」という、自分への失望も大きいのかも知れません。
だからこそ、2人に文句も言えずに、「ひどい微笑み方」で表面を取り繕うことしか出来ないのかな、と。
雪乃の家庭絡みの問題が本格的に書かれるのは多分10巻以後だと思いますが、奉仕部内の関係だけはせめて9巻で解決して欲しいものです。と言うかお願いだから解決してください(^^;;;
八幡も雪乃も結衣も「あと一歩」を踏み込んで、9巻最後では「ぼーなすとらっく」でどうにか楽しいクリスマスパーティーを迎えて、明るいドラマCDを付けて欲しいものです。いやホント。
めぐり先輩が期待した「生徒会に入った3人」と言う未来図が実現していたら、どれだけ心穏やかに読み終われたのだろうと思いました。最後にあんな夢想を語られてしまうと、…ホント、切ないなあ…。
八幡がプリントアウトを雪乃に見せた後であっても、雪乃がそこで「本当に会長に挑戦したい」のだと表明出来ていれば、まだ間に合ったかも知れないんですよね。
結衣が副会長に、八幡が庶務…もしくは候補者がいなかった書記あたりに立候補していれば、あり得たかも知れないんですよね。
ただ、その場合、雪乃と結衣は当選しても、八幡は落選の可能性がありますが!(台無し)
それにしても、今回は本当に全くもって「ラブコメどころじゃない」巻でした。
最後の結衣の「頭なでなで」も「ヒッキーは頑張った!」も、普通なら微笑ましいシーンだろうに、痛々しくてたまらないのが哀しいですよ。
ここやラスト6ページで、結衣も欺瞞を飲み込んじゃってるのだなあ…。葉山や海老名達の欺瞞に「…何考えてんのかよくわかんなくなっちゃった」と言った結衣だったのに。
結衣も八幡のやったこと(ツイッター作戦)は察しているようで、八幡を理解してくれている良いシーンと言えなくもない…はず、なんですけどね。
9巻も多分ハニトーデートどころじゃないでしょうけど、その辺りはもう10巻以後でいいと思います。と言うか、この状況下でハニトーデートを決行されてもロクな事にならなさそうで怖いですし(^^;;;
結衣については、カラー口絵にもなっている、会長に立候補することを告げた一連のシーンが、名シーンなのだけど、本当に切なかったです。
これまで八幡に頼ってしまっていたことを悔やみつつ、取ろうとする手段は八幡同様に、他者の目線から見れば自己犠牲と思わざるを得ない方法であるあたり、痛い、本当に痛いですよ。
ラブコメと言えば、修学旅行の嘘告白の時の「雪乃の怒り」が結局何に対しての怒りだったのかは、8巻を読んでも決定的にはハッキリしませんでした。
嫉妬が含まれているのだろうかとか、八幡の自己犠牲体質を目の当たりにして嫌悪したのだろうかとも思ったけど、今巻を見る限り「欺瞞を受け入れてしまった」これまでとはその点が違った八幡への失望がやっぱり大きかったんですかね。
まあ単純な理由ではなく、複合的な理由じゃないかと思いますが。
嘘告白と言えば、噂が広がらなかった事自体はホッとしました。八幡は戸部、海老名、葉山とも言い触らすことはしないだろうと納得してましたが、大岡と大和は怪しいと思っていただけに無事ですんで良かったですよ。やっぱり葉山が口止めしたんですかね。
小町は今回かなり重要な役どころでした。シリーズ初の兄妹喧嘩・冷戦は心が痛かったですが、ちゃんと言葉を使えばすぐに仲直り出来るあたりはホッとしました。本当にいい理解者ですよ。
そんな小町でも、兄妹じゃなかったら互いに近づくことも無かっただろうと赤裸々にいう辺りは苦笑しましたが、遠慮の無いいい関係かなと。
八幡と小町の関係は、雪乃・陽乃の関係とは対比的なんでしょうねえ。あちらが分かり合えている姿はちょっと想像が出来ません。
平塚先生はさすがに修学旅行の件までは把握してなかったようで、雪乃が説明していなければ、そりゃあそうだよなあ。
ここで「勝負」の話が出てきたのはちょっと驚きました。既に奉仕部にとって「勝負」の存在なんてどうでもいいことかと思っていましたので。まあ雪乃が勝負の話を持ちだしたのも、ただの口実って感じでしたけどね。
とりあえず、平塚先生による「勝負」の現時点の判定は、普通に納得出来る内容でした。よく見てますよ、先生。
陽乃は、これまで以上に底知れなさを感じました。この人こそ、簡単に理解したなんて思ったら大怪我しそうですね。
「好きなものをかまいすぎて殺すか、嫌いなものを徹底的につぶすことしかしない」との葉山評が剣呑です。雪乃や八幡は一応前者なんでしょうけど。葉山は…関心を持ってもらえてないようで;
葉山は八幡への罪悪感ゆえか、今回かなり大きく動きましたが、八幡とはまだまだすれ違っちゃってますねえ。
頑張ってるとは思うけど、決定的に考え方が合わなくて八幡を理解出来ないのかなと。まあ八幡を理解出来る人なんてそういないとも思いますけどね。(読者の自分にしても)
しかし、はやはちとは言いませんが、この2人のぶつかり合いは面白いので今後も本音でぶつかってほしいものです。葉山は雪乃の本質的な問題を書く上でのキーキャラなのでしょうし。
八幡のトラウマ女子、折本かおりは、今の葉山の考えと、既に折本に何の「勘違い」もしなくなっている恋愛方面での八幡のトラウマへの決着を示すためのキャラだったのかなと。
八幡と小町、材木座、戸塚、川崎姉弟との協力シーンは、普通なら熱いシーンなのでしょうが、八幡が今一歩雪乃に向かい合えていなかった為か、どうにも先走り感と言うか、暴走感と言うか、不安感を感じるシーンでした。
ツイッター作戦もキナ臭かったですしね。あのやり方はかなりギリギリ…と言うか、アウトな作戦だったと思います。後を引かなければいいですが。
まあ、あれは対いろは、対雪乃用に使っただけだし、大丈夫だとは思うんですけどね。いろはも「敢えて八幡に乗せられてあげた」ようだし。
大志とのやり取りは8巻の中でも数少ない馬鹿っぽいノリで癒やされました。
相模は川崎との会話や八幡のモノローグでちょろっと名前が出た程度でしたが、3巻で八幡が言った「リセットできている」は、むしろ相模に対してこそ使うべき言葉かと思いました。6.75巻でちゃんとリセット出来たわけですね。
7.5巻で登場して、どんなトラブルメーカーになるのかと思った一色いろはは、欲望に忠実で図々しいながらもなかなか割り切れたキャラで、結構好印象でした。
最初にいろはを警戒していた八幡としても、こういう「勘違いする必要のない」素のいろはとの関係性は決して悪いものでは無さそうに思えますし。
今後も出るとしたらトラブルメーカーなのは変わらなそうですけどね。ともあれ、葉山や三浦絡みでも、生徒会絡みでも、今後も出しやすそうなキャラではあります。
それにしても、いろはを勝手に推薦した連中は屑ですなあ。文化祭といい体育祭といい、ナチュラルに屑生徒が多すぎですよ、この学校(^^;
めぐり先輩は、3年生なのに11~12月まで会長をやっているのが不思議でしたが、受験は推薦で合格済みだったわけですね。納得でした。
卒業式は多分描写があるでしょうが、さすがに今後は出番が減りそうですかね。
ところで、円盤特典の6.◯◯巻シリーズを読んでいない読者は八幡と親しげなめぐり会長に驚きそう…、と一瞬思ったけど、アニメ13話でも八幡と仲良くしてたし特に問題は無いか。
フィクションで出てくる生徒会は、やたらと強大な権力を持っていたりすることがよくありますが、本作での「一般生徒には何をやってるかよく分からない」生徒会と言うのはリアルでした。
実際自分も、学生時代の生徒会長が誰だったかとか、生徒会が何をやっていたのかとか、全く印象に残ってないですし。
【追記】…小学校での選挙では、ひたすらギャグで受けを取ってばかりの候補者が当選していたというのは思い出しました。
戸部は、嘘告白を経ても八幡への態度が全然変わってないあたり、実際いい奴だと思いました。深く考えてないだけかも知れませんが。
ところでいろはにいいようにコキ使われる戸部にはちょっと和みました。案外戸部は海老名さんよりいろはの方が相性がいいかも知れません(笑)
葉山のデート現場を見てしまった三浦は今回災難でしたが、そろそろ葉山と三浦の関係も掘り下げられていく…んじゃないかなあと思います。クリスマスも近いし、多分。
7.5巻で修学旅行が11月だったことが分かって、大体1冊ごとに1ヶ月進行というペースが崩れたかと思ってましたが、9巻は12月の話になりそうな気がするし、やっぱり12巻が3月で完結なのかなと。(単なる憶測ですが)
修学旅行が11/15までで、土日を挟んでの8巻のスタート時点が11/18、立候補最終締切りの「再来週の月曜日」が12/2で、いろは、雪乃、結衣との選挙に関する決着がその直前の金曜日で11/29、ラストシーンはその一週間後だから12/6ですかね。約三週間の話だったわけだ。
今後大きなイベントとしては、「9巻:クリスマス、10巻:正月+雪乃の誕生日、11巻:バレンタイン、12巻:ホワイトデーor終業式」といったところでしょうか。
ともあれ、今はこう言いたいところです。
「9巻ーっ! 早く出てくれーっ!」と。
7巻→8巻は出るのに8ヶ月かかりましたが、その間に6.◯◯シリーズと7.5巻が出たり、アニメの仕事をされたりしたわけで、ここからはペースが戻りますかね。
1巻~7巻の時は各巻きれいに4ヶ月間隔で出ていたようだし、同じペースなら9巻が出るのは来年3月でしょうか。待ち遠しいなあ。
■追記というかおまけ
京都・嵐山の竹林に行ってきました。
天竜寺の北門では紅葉と竹林が混じっていたり、道が結構坂になっていて魅力のある場所でしたが、
人が写ってるものは載せられないので見上げ写真だけ。
「ここだ! ここがいいよ、たぶん!」
■再読しましたので、ちょこっとだけ追記。
・38ページでの「お互いを知っていたとしても、理解できるかはまた別の問題だもの」との雪乃の言葉が、6巻での「…でも、今はあなたを知っている」の後だというのが重いですよ。
今回の言葉は葉山・三浦グループに対してだけど、ウソ告白を通しての八幡への言葉とも取れるしなあ。
・40ページで、ウソ告白後の怒りの言葉の続きを言おうとした(かもしれない)雪乃の言葉を結衣が止めたのは何故だったのか、「その先を言わせてはいけないと」の「その先」とはどういう事だったのか気になります。
ただ大喧嘩に繋がると考えたのか、自分か雪乃の恋愛感情絡みと考えたのか、色々予想はしてしまうけど決定打は無いなあ。
・折本は初回時には印象悪く感じましたが、再読してみるとそれも薄まりました。葉山にはきつく咎められたけど、八幡にも特に悪印象は向けていないし、気遣いの足りなさはあってもそこまで悪い子では無いかもなと。…いやまあ、告白を即クラスにバラしてたあたりはやっぱり酷いんですけどね。
ダブルデートについては、八幡的には過去の事が初夏や夏休みとは違うということを再認識出来たわけだし、「今になってちゃんと終わらせることができた気がした」のは悪い事では無かったかと思います。
・別れ際に折本が結衣や雪ノ下を見て言った「そっか」で、折本が何を思ったのかが気になるところです。
折本に再登場の機会があるかどうかは謎ですが、もしあるのなら、八幡ともうちょっと個人的な会話をしてみて欲しいところ。出来れば陽乃の邪魔が入らないシチュエーションで。
・どうでもいいのだけど、折木(奉太郎)が脳裏に浮かんで困ります。>折本
・146ページでの「俺に話しかけてくれるから、構ってくれるから、だからこっちもなんとなく気になって、自分が好かれてると思い込んで、その結果勘違いしてたにすぎない」は、まさに当初結衣に対して抱いていた警戒そのままですね。
これまで八幡の失恋話はややギャグ調で語られては来たけど、本当に八幡には傷になっていたのだなあとあらためて思える話でした。
・奉仕部を守ろうとして方法に悩む八幡に向けた「今までどれだけ我が貴様に与太話をしてきたと思っている」との材木座さんの言葉がかっこいい!
材木座って、しょーもない奴ではあるけど、きっちり八幡の友達だよなあと思いました。いい奴ですよ。
・なぜ川崎の前では八幡はジゴロ風になってしまうのか(笑)、八幡当人にそんな気は一切無いはずなのになあ。
ともあれ、今回のサイゼ会議で川崎姉弟もあらためて八幡の仲間になったなと思えました。
もしも9巻後あたりでクリスマスパーティーでドラマCDが実現するなら、奉仕部+小町、戸塚、材木座、先生といったいつもの面々に加えて川崎姉弟も参加してみて欲しいものです。
・6巻で結衣は「あたしね、ゆきのんのことは待つことにしたの」と言いましたが、もし9巻で奉仕部3人がきっちり仲直り出来るなら、そろそろ雪乃が事故の話をするタイミングも来そうな気もします。
雪乃が結衣・八幡に対して踏み出すことが出来たなら、次は八幡も懸案としていたハニトーの件で踏み出すことが出来るきっかけになるかも知れないとか思ったりして。
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コメント
頭を恋愛脳に切り替えると「未だ不確かではあるけれど、それでも確かに想いがあって、だがその不確かさゆえに動き出せない人間(八幡)がいる」
という文が仮に恋愛的な意味を持つのであればそれがハニトーデートのことを指してるといいなと。
折本の件含め今までのは本物のデートではないとしていたので、自分から誘うであろうそれは間違いなく本物のデートになるため動き出せない、踏み出せないという線を・・・
過去を清算できたので、今の件が解決したらようやく誘えるようになるといいなと・・・今は本当にそれどころじゃないですが
投稿: NaCl | 2013年11月23日 (土) 18時40分
ぶっちゃけ自分も恋愛脳ですが、
「~理由を見つけることができなければ、動き出せない人間がいる」
「~だがその不確かさゆえに動き出せない人間がいる」
は、普通に考えて八幡自身の事ですよね。
1つ目は、普通に今回雪乃・結衣の立候補という決定的事態に小町の後押しが無ければ動けなかったようなことを指すとして、
2つ目の方は、結衣の想いを感じながらも、その不確かさで動けないでいることかと思えますね。ハニトーデートだけを表しているかは分かりませんが。
ともあれ、ハニトーデートは結衣からではなく「八幡から」踏み出さないといけない課題ですし、花火や折本らとのデートもどきと違って、今度こそ八幡が「デート」という意識をもって挑んでくれる展開になってくれればいいなあと思います。
雪乃との買い物は、八幡の意識的には普通に買い物だったし、雪乃側からしても八幡との行動を楽しんではいてもさすがにデートとは定義してなさそう。
結衣との花火は、結衣的にはデートだとしても、八幡からすれば「デートでは無い誤解するな」と自分に言い聞かせていた状態だからデートとは定義出来ない、それ以前の段階と。
ダブルデートがデートなんかじゃないのは言うまでもなし、というわけですね。
ともあれ、ホントに9巻こそは円満に終わって欲しいですよ(^^;
投稿: でんでん | 2013年11月23日 (土) 22時01分