X-MEN:フューチャー&パスト(映画)
(ブライアン・シンガー監督)
X-MENシリーズの新作です。
ミュータントVS人類の戦いが元で悲惨な状況になってる未来の世界(2023年くらい?)から、50年前の過去(1973年)にウルやんの精神を飛ばして過去を変えようとする話で、X-MEN版ターミネーターと言うかシュタインズ・ゲートな話でした。
未来と過去を同時に描いていて、映画1~3(ファイナル ディシジョン)までの流れと、過去編だった前作「ファースト・ジェネレーション」からの流れが上手く噛み合った面白い作品になっていたかと思います。
★★★以下ネタバレ★★★
未来と過去でそれぞれ出てくるチャールズ(プロフェッサーX)とエリック(マグニートー)のそれぞれの時代での関係性も見どころでした。
クライマックスで、未来で仲間達の為に先頭に立って戦っている老マグニートーと、過去でほとんどボスキャラな悪役として暴れている若エリックの戦いが同時に展開しているあたりが面白かったですよ。
過去では結局エリックとチャールズは和解し切れなかったわけですが、未来で過去を振り返って「無駄な戦いだった」と言ってる老マグニートーが感慨深かったです。ここまで来るのに時間がかかったものですよ。
それにしても、今回の話を見ると、事態の混乱や悪化の原因は「大体マグニートーが悪い」という感じでした(苦笑)
あまり簡単にまとめるのも何なんですが、やっぱり好戦派よりは平和を目指そうという流れでしょうか。
3作目であっさりミスティークを切り捨てたマグニートーにはショックを受けたものでしたが、今回も「ミュータントの未来のために」との理想の為に、あっさりミスティークに手を下そうとするエリックに、それはそれで筋が通ったものを感じました。
結局この人は、情よりも理想とロジックに生きる人ってわけですね。当人的には裏切りというわけでも無いのだろうなあ。
映画の最後で、結局歴史は変わって、映画1~3で描かれた歴史は「無かったこと」になったわけですが、
まさかのジーン&スコット復活は嬉しかったですよ。特に3作目で物凄く理不尽な消え方をしてたスコット!
ここから続編が作られるのかは知りませんが(ラストシーン的にありそう)、スコットにもまた出番があるといいですな。
でも、続編が出来る=あの平和そうな状態が壊れるということなので、複雑ではあります。
ところで、あの世界が書き換わってしまったラストは、ジョジョ6部の感覚も思い出しました。「ぼくの名前はローガンです」
あの未来だと、ローガンの骨はアダマンチウムにはなってないかも知れませんね。今後シリーズが続くなら、骨ウルヴァリンとして登場するのかも知れません。
ミスティークも今回の話の重要人物でしたが、結果的には、これまでの映画で見てきたミスティークとはかなり違う道を進むことになりそうですかね。あの後でマグニートーと組むとも思い難いし。
最後にローガンを助けたミスティークは、あれはミュータント仲間としての善意……と考えていいんですかね???
あのあとミスティーク自らローガンを改造……、なんてことにはならないと思いますけど。
前作「ファースト・ジェネレーション」で出たミュータントの面々の大部分が既に死んじゃってた展開はなかなかショックでした。切ないなあ…。ミスティークがグレるのも分かります。
若いチャールズはだいぶヘタレでしたが、一時挫折するのも仕方ないかなという気はします。
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