本作は、アニメのBD特典だった6.25~6.75巻の体育祭の話を1冊にまとめたものに、9巻直後のクリスマスパーティーを書下しのぼーなすとらっく(ドラマCD)を付けてまとめたものです。
ぼーなすとらっくのクリパ部分は買った当日に読んだのですが、体育祭部分は休日出勤があったり、特典巻と読み比べたりしていて、読むのに時間がかかってしまいましたよ。
9巻の後に6.5巻が出るという状況がややこしいことになっていて、これから読む新規読者さんには優しくないですね(^^;
読むべき順番としては、やっぱり「発表された順」に、「7巻→6.5巻の体育祭部分→8巻→9巻→6.5巻のクリパ部分」で読むのが正解かなと思います。
体育祭は6巻(文化祭)と7巻(修学旅行)の間の時期、10月の話ですが、内容的に8~9巻の伏線が多く張られていますし、クリパの話は当然9巻の後に読むべきでしょうから。
それにしても、10月の体育祭と12月のクリスマスの話が入ってる本の表紙が(特装版では)夏祭りというのが実にカオスですな。表紙が本文と関係しないのはいつものこととは言え、…ねえ(^^;
そして、通常版の方の表紙は川崎さん姉妹。ホントに表紙と中身全く関係ねーーー!(笑)
まあ、7.5巻もあーしさん表紙だったし、「.5巻」の表紙がサブキャラになるのは納得です。次に「.5巻」が出るとしたら、今度はいろは表紙が見たいところ。
本編10巻以降だと、もうサブキャラ表紙の機会は無さそうな気がします。
仮に12巻完結だとすると、雪乃表紙と結衣表紙が1回づつと、最終巻は「八幡単独」「結衣と雪乃」「奉仕部3人」のどれかじゃないかなと。
ところで、特装版の表紙は結衣のはずなんですが(髪の長さ的に「実は相模」ってことはあるまい)、なんでこれまで付けてなかったピアスしてるんですかね。473ページもピアスっぽく見えなくもないし。
まあマグネットピアスかも知れませんが。
以下、体育祭部分とクリパ部分のそれぞれの感想です。
★体育祭部分★
このパートについては、BD特典巻時点で感想を書いていますので、ざっくりとだけ触れます。
ちなみに、BD特典当時に書いた感想はこちら↓
特典の6.50巻時点での感想
特典の6.75巻時点での感想
※6.25巻時点の感想は書いていませんでした。
今回6.5巻として1冊にまとめるにあたって、結構カットされた部分が多かったのが印象的でした。
とは言え削られた部分の多くは、少々勿体ない部分もあるものの、1冊にまとめた場合に冗長に感じそうな部分だとも思えましたので、カット自体は割と納得でしたし、テンポ向上にも効果的だったかと思います。
なにしろ、カットされた状態でも、あの分厚かった9巻より50ページも多いですからね。481ページって、過去最長ですよ。
以下、カットされた部分や変わった部分について簡単にまとめてみます。
1.『平塚先生と八幡の蜜月トークが色々カット』
平塚先生と八幡のギャグ多めの仲良し漫才がばっさりカットでした。静ちゃんかわいそー。
ただし、切られたことで平塚先生が割と真面目な教師に見えるようになりましたので、まあいいんじゃないかと。
先生の「OHP」トークが削られたことで、「結衣がパワポを扱える」事実が闇に葬られてしまいましたが、「USB」も言えない子だし、パワポを使いこなせるのは違和感があるかも知れず(笑)
2.『八幡ヘイトの状況を分かってない戸塚のシーンがカット』
八幡と戸塚の昼食シーンがカットされましたが、ここは「八幡が相模のせいでディスられている状況に全然気づいていない戸塚」が、正直浮世離れし過ぎで違和感があったので、カットも納得かなと。
3.『時事性の高いパロディネタが色々カット』
進撃の巨人とか変態王子とか魔王さまとか激おこぷんぷん丸とかのパロシーンが色々削られてましたが、時事ネタは風化するから打倒ですね。
4.『目玉競技のアイデア出し会議で、意見が却下される理由がちょっとまともに』
「パン食い競走はご飯派の不満がクレームにつながる」だの、「借り物競走は親御さんの借金で苦しんだ生徒への配慮」だのといった、不条理な理由がまともなクレーム内容になっていて軽く意表を突かれました。
まあ、奉仕部内でのほのぼのパートとかならともかく、後々シリアスになる体実会議であまりふざけられてもな、とは思いますし納得です。
あと、上記の「1」同様に、平塚先生のアドバイザーからガオガイガーまでのボケが削られていて可愛そうでした。
…でも、同じく不条理な 「大岡はチェリー」 は残ってるのな!
ところで、「パン食い競走のアイデア(特典巻:雪乃→6.5巻:結衣)」「借り物競走のアイデア(特典巻:結衣→6.5巻:雪乃)」と、地味に2人のアイデアが入れ替わっていたのがちょっと謎です。キャライメージなの?
5.『八幡による相模の分析がばっさりカット』
これは別に残していても良かった気がしますけど、ページを減らすことを優先したんですかね。
6.初めて奉仕部室に来ためぐり先輩のセリフが「(メールの)返事来なかったから直接来ちゃった」、が「直接話した方が早いかと思って……、来ちゃった」に変更。
メールが届いてすぐの状態なのに返事が来ないとか、特典巻だとめぐり先輩が重い女みたいだったからなあ。
7.『奉仕部3人の人物描写や人間関係が体育祭時点として納得できるように調整』
個人的にはここが一番大きい変更ポイントだったかなと。具体的には、
・八幡の「プレイボーイみたいじゃねぇか」発言と、結衣・雪乃の微妙な反応がカット
体育祭の10月時点どころか、最新のクリパ時点でも、女子2人から八幡がプレイボーイに見えるというのは納得いかないので、カットも納得です。
2人から八幡がプレイボーイに見えそうな場面って、無理矢理こじつけても、せいぜい9巻の「いろはのコンビニ袋シーン」くらいじゃないですかね。
海老名さんへの嘘告白は11月の修学旅行だし、そもそも嘘だし。川崎さんへの「愛してる」発言なんて2人が知るわけもないし。
八幡が中学時代に何度も告白して降られた黒歴史話は聞いてたとしても、それで「プレイボーイ」とは認識しないだろうしなあ。
・めぐり先輩の「お疲れさま~」への雪乃の反応に対しての、結衣の「ただの挨拶だから大丈夫だよ」、が「ただの挨拶だから」に変更。
特典のセリフだと、結衣が雪乃の恋愛感情を理解しているように見えなくもなかったですが、そういうニュアンスが消えましたね。やっぱり分かってないんですかねえ。
・結衣が実際に男子にモテるシーンを見ての、「実際に目にしてみて、改めて実感する。」の後に 「やはり、違うのだ。」の文章追加。
「違うのだ」、のひとことの追加で、結衣がいる世界と自分がいる世界の違いを、八幡がより強く実感したニュアンスになっているかなと。面倒くさい男ですねえ…。
・八幡のバイトばっくれ独白がカット
まあ、あれは正直引いたし、無かったことになるならその方が良いかと。
…他にもあるけど、自分が気になったのはこんな感じでしょうか。
個人的には、八幡の下駄箱にゴミを入れたのが誰か明かされたりしないかと思ってのですが、その辺はそのまんまでしたね。
とりあえず、「実は生徒会役員が犯人だった!」 みたいな新事実が出てきたりしなくて良かったですよ。生徒会役員視点のSSなんかを書いた身としては(^^;
(→前に書いたSS 「ある生徒会役員の独白」)

以前書いた6.5巻ネタバレ絵↑
★ぼーなすとらっく クリスマスパーティー部分★
と言うわけで、時系列最新の新作部分です。
9巻終了後のクリスマスパーティーでパンパカパーンな話ですが、これまでのぼーなすとらっく同様に、始終ほのぼのな内容でホッとしました。以前書いた6.5巻ネタバレ絵↓
7巻ラストから8巻、9巻中盤までシリアスな展開が長く続いた後だけに、この明るさと心地よさは心に沁みましたよ。9巻で3人が仲直り出来て本当に良かった…。
今回の八幡は、結衣に対しても雪乃に対しても、随分と心を許していると言うか、ガードが下がっていると言うか、距離感が近づいていると感じられるところが多くて良かったですよ。
八幡の方からの2人への「また明日」が実に良かったです。
クリパを望む結衣に対して、文化祭打上げの時にはあれだけ抵抗していた八幡が、「クリスマスを許容出来る納得出来るライン」に拘りながらも、結衣がちょっと寂しそうにすると、「パーティーすること」自体は割とあっさり折れていたのが格段の進歩でした。この捻デレさんめ!
雪乃のことを「雪乃(調教済)」だなんて言ってましたけど、八幡だってすっかり「八幡(調教済)」ですよ。まあ、まだ「雪乃(調教済)」に比べれば八幡には抵抗心が残っているので、「八幡(調教中)」といったところですかね。
冒頭のぼっちトークではまだクリスマスに対してうだうだ言っていたものの、2ページ目にして「クリスマスを楽しむことになる自分」に狼狽えているあたりも笑ってしまいました。
ところで、本文を読んだ後でドラマCDを聞くと、「呪うべき対象はウェイウェイ言っている連中なのだ」、とか凄いブーメラン発言で笑いましたよ。ウェーイ!
■
結衣スキーとしては、「ダメダメ! そんなの絶対ダメ!」だとか、雪乃の誕生プレゼントの買物の約束だとか、小町の「兄をダメにする奥さんが欲しい」発言の結衣の反応に対する死にたくなる八幡とか、よい八結でほっこりしました。
一方で、今回は雪乃のデレが強く出ていたのも印象的でした。戸部に誤解されたあたりとか、最後の「メリークリスマス」とか、デレてますねえ。「メリークリスマス」は「また明日」を思い出しました。
そして、八結、八雪に加えて、結雪のシーンも実に濃厚でした。百合ヶ浜さんと百合ノ下さんがナチュラルにゆりゆりすぎます。「百合ヶ浜さんのバカ……」がイイね!
プレゼントに関するやりとりで「(八幡にプレゼントが)当たるといいな。」と言ってる結衣ですが、実際に買ったものはバスソルトというのがちょっと不思議でした。
まあ誰に当たるか分からないし、男女誰に当たっても問題無いものではありますが。
ところで、八幡の誕生日の時って、やっぱり結衣はちゃんとお祝いは出来てなかったんですね。4巻で八幡が固辞したから出来なかったんでしょうけど。
プレゼントはともかくメールくらいはしてると思うんですけどね。
5巻の小町→八幡のメールのやり取りでの3時間19分の時間差攻撃が意味深なんですが、この辺が明かされることは無さそうですかねえ。
「終わらなくても、いいと思うけど……」のあたりは、大分向き合えるようにはなったものの、9巻を超えてもなお八幡は「長続きする関係」に懐疑的、もとい、自信が持てないのだなというのが分かりました。
八幡の友情や恋愛のトラウマも少しずつ改善はされてきてると思いますが、まだ時間がいりそうですね。当然そのあたりは10巻以降で書かれるところなのでしょうけど。
しかし、そんな、未だに自分に自信が持てていなそうな八幡が、4巻では「かけがえのない存在なんで怖いじゃないか」と言っていた、あの八幡が、
最後に2人にシュシュを送ったところは、「2人が大事な存在だと素直に認めて」「一歩踏み込んだ」と思える良いシーンでしたよ。
「身に着けるものは重い」と、小町に言われた上でのこのチョイスがまた効いてますね。八幡の愛は重いですよ。うん。
ところでこのシュシュって、小町の発言の前に買ったのか後に買ったのか、どちらなんでしょうね。
436ページで「交換用のプレゼントと、まぁ、そのほかにもちょっとしてものを買い終えた」とあるところからは、プレゼント交換用のダメクッションの後にシュシュを買ったのだろうかとも思えますけど、
425ページでの小町に「重い」と言われて頭をガシガシ掻いてるところからすると、その時点で買っていたようにも思えます。
シュシュの色が、結衣がブルーで雪乃がピンクなのは何か意味があるんですかね。当人達のイメージカラーと逆にした方が映えると思ったからとか?
とりあえず4巻で結衣のブルーの水着がよく映えるとか言ってたのを思い出しました。
あと、結衣の誕生日に送った(犬の)首輪も青くて「茶色の毛によく映えるはずだ」と言ってたなあと思ったのですが、3巻を読み返してみると首輪は「黒のレザーにシルバーのタグ」じゃないですか。青かったのはアニメ番だけでしたよ。トホホ…
ただ、イメージが逆と言うけど、結衣がピンクイメージなのは髪の色的に分かりやすいですが、雪乃はブルーと言う気はあまりしないかなと。雪乃ならむしろ白だと思います。ブルーは…川崎さんのイメージだよなあ。
プレゼント交換で、八馬のプレゼントが「八幡→材木座」&「材木座→八幡」で、まさかの材木座との相互交換になっていたのは笑いました。ナイスカップリング!
ただ、八幡が買った「人をダメにするクッション」は、材木座以外のところに行っていても面白かったかも知れません。とりあえず、「ダメになった雪乃」は見てみたい気がしないでも無く。
ダメクッションが先生のところに行っていたら… … …、先生が本格的にダメな人になって、なんだか泣けることになりそうですな( ノД`)
パーティー前日に家で八幡が小町にプレゼントを送ったところでは、小町が八幡のディスティニィー行きを知らなかった様子だったのはちょっと意外でした。
八幡自信は勿論そんな話はしないでしょうけど、よく小町とメールしていそうな結衣からは漏れてるかと思っていましたよ。
まあ結衣としては、八幡が小町にプレゼントを渡す前に余計なことは言うまいと思ったのかも知れません。
とりあえず、小町が雪乃にディスティニィープレゼントのお礼を言った場面では、小町が雪乃からパンさん道に誘われないかとドキドキしました(笑)
■
謎のガンプラパートがやけに長かったのが笑いました。なぜそんなにガンプラ推し…(^^;
ところで、声優さんにあまり詳しくないので把握してませんでしたが、中の人って八幡=アセム&ルワン・ダラーラ、戸塚=セイ、在木材=シローだったんですね。
加えて小町がキララで、雪乃がアイラ&ユリンで、先生がジラード・スプリガンで、川崎がアリーサで、海老名さんがビギナ・ギナでと(違)、なにこのガンダムだらけ。
ザらスにいた面子の中では結衣の中の人だけがガンダムに参加してないようで、結衣がガンプラに冷たかったのはそのせいか?、と思いました(笑)
それにしても、ガンプラ談義する八幡・戸塚・材木座が仲良しすぎて和みます。八幡はまだ言葉にして認めないかも知れませんが、もう完全に友達じゃないですか。
ところで、ドラマCDの方で、ミニ四駆とかガンプラとかのセリフに入っているピー音があまりに意味が無くて笑いました。
銀魂ではパロにいちいち許可をもらっているという話がありましたけど、こういうドラマCDでも許可はもらった上でやってるんですかねえ。
友達と言えば、ドラマCD初登場の戸部の登場も楽しかったかと。戸部も最後には友達と言える存在になればいいんですけどねえ。
2人でいる八幡と雪乃を見てカップルと誤解し、更に結衣も一緒にいるところを見てリア谷くん呼ばわりする戸部の言動には凄く納得しました。
そりゃまあ、結衣、雪乃としょっちゅう一緒にいる八幡を見てしまえば、傍から見ればリア充としか思えないですわな。
大岡や大和あたりからそう思われていても不思議は無い…と思いますけど、そもそも大岡・大和はイベント時には漏れ無くハブられてるから、八幡の現状なんて知らないですかね。
ともあれ、八幡をリア谷くん、マジ谷くん呼ばわりしつつも、なんのわだかまりの無くフレンドリーに接してくれる戸部が本当にいい奴ですよ。
と言うか、戸部って八幡が海老名さんに(嘘)告白したことをもう忘れてるんじゃないでしょうね(^^;
あるいは八幡がやったことの意味を理解してるのかも知れませんけど、その辺りは判断出来ないですねえ。(前にそんなSSを書きましたけど→「戸部と八幡と結衣」)
ところで、(記憶違いでなければ)戸部と材木座はほぼ初接触じゃないかと思うのですが、戸部はよく材木座の名前を知ってましたね。「ザイモクザキ」と間違えてはいるものの。
一応、体育祭で材木座の重量アタックに戸部、大和、大岡でスクラムを組んでブロックしたりはしてますけどね。
ドラマCDはいろはが出るんじゃないかと期待したけど無くて残念でした。まあ戸部にしてもスポット参戦でしたけど。
どのみち、あのメンツの中にいろはを放り込むのは、空気が変わりそうで難しそうではありますね。戸塚はともかく、材木座と会わせたらめんどくさそうだし。(主に材木座が)
「消費税が上がった」のセリフは、作中の年代はどうなってるんだよとツッコんでしまいました。時事的パロネタを読んでいても思うことだけど、実にいまさらのどうでもいい話ですけどね。
「ザワールドとかスタンドとかよく知らない」とか言いつつそんな名前が出る結衣には笑ってしまいました。何故そんな名前を知ってたかと真面目にこじつければ、葉山グループの男共がそんな話でもしてたのを聞いていたとか?
■
特典巻の体育祭部分では、後の8~9巻の奉仕部崩壊展開に繋がる伏線が含まれていたり、八幡が「感情の問題に弱い」ところが示されていたわけですが、
このクリパ話にも、10巻以降に繋がる伏線が仕込まれていると考えるべきでしょうね。
八幡が雪乃の誕生日を知ったこととか、結衣と買物の約束をしたこととかは、そのままストレートに10巻の展開に繋がるとして、
最後の「いつか、見落としてるしまっているものにも気づくのだろうか」は、やっぱり先の展開を暗示した大事な伏線なのかなと思えます。
八幡が「見落としているもの」が何かと言うと、普通に考えれば「雪乃の八幡への恋心」でしょうか。
9巻や今回の話で、雪乃はやはり八幡に恋愛感情を持っているのかなと思えましたが、やっぱり10巻以降は三角関係の表面化展開が来ちゃうんですかね。
仲良しすぎる百合ヶ浜さんと百合ノ下さんが争うような展開は正直勘弁して欲しいのですけど、さてどうなるのやら。あまりギスギスしてほしくは無いんですけどね。
実際問題、恋愛問題についての3人それぞれの認識はどうなってるんでしょうね。
八幡は、結衣の想いについては、長期間かけてじっくり関係を進めてきて、もう勘違いだとも言わなくなりましたけど、雪乃の想いには気付いていないようだし、三角関係とかは想定していないように思えます。
体育祭話で奉仕部崩壊を危惧していた時も、別に「女子2人が自分を取り合って崩壊!」なんて事は考えてなかったでしょうし。
結衣が雪乃の想いに気付いているかどうかは、正直微妙で、分かっていなさそうな気がします。雪乃のデレって基本的には八幡と2人の時しか発動してないですし。
先にも書いたように、特典巻時点では、「ゆきのん、今のはただの挨拶だから大丈夫だよ」だとか、結衣は雪乃の恋愛感情を分かっているのだろうか、と取れなくもないセリフがありましたけど、今回6.5巻でセリフが変わっちゃってますしね。
特典巻より今回の6.5巻の方が正史の扱いでしょうし、この2人にはよくあるラブコメのような「女子2人の恋愛協定」みたいなものは無さそうに思えます。勿論ただの憶測ですが、どちらも自分の恋愛話を語るタイプでも無さそうですし。
もちろん、3巻時点で八幡と雪乃の関係を誤解した時のこともあるし、結衣がそういう可能性を考えたり危惧したりとかはあると思いますけどね。
9巻での「ゆきのんに勝つよ」だとか、今回の「ダメダメ!」のセリフとかを見ていると、三角関係が表面化しちゃった場合に結衣が引く展開は無いんじゃないかなと思えます。
雪乃が結衣の想いに気付いているかどうかは、いくら雪乃が恋愛方面に鈍いとしても、気付かない方が難しいと思います。何しろ材木座ですら気付くレベルの公衆面前デレデレですし。
あの「ダメダメ!」の時の雪乃の反応が書かれてないのが意味深ですが、どう考えてたんでしょうねえ。こういう八結シーンになると大概雪乃の描写がされないのでとても気になります。
結衣は3巻でも直接的な発言をしているし、ハニトー直前シーンでの反応を見ても、雪乃は結衣の気持ちを分かっていると思いますが、
結衣の気持ちを知っている場合、雪乃がこれからどうするつもりなのかが非常に気になるところです。
このまま行くと一番大事な友達と、男を取り合う修羅場時空発生は避け難そうなんですけど;
普通なら、「八幡への想いを自覚している」として、「結衣の想いも知っている」となれば、修羅場の可能性に思い当たらないわけはない…、はずなのですが、
そっち方面については雪乃もポンコツだし、案外「思い当たっていない」可能性がありそうで怖いですよ。
ともあれ、10巻以降は
「雪ノ下家問題+葉山問題」
「八幡、結衣、雪乃の関係+八幡の意識の問題」
がストーリーの2本の軸だと思いますので、あまり間を置かずに10巻を出して欲しいところです。
読者としては、新作は俺ガイルが完結してからにして欲しいと思ってしまいますけど、まあ色々あるんでしょうけどね(^^;
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