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2015年6月24日 (水)

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 11巻/やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 a 感想

■やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 11巻
遂に11巻まで来ました。
あとがきで書かれているようにストーリーも奉仕部3人の関係もいよいよ佳境に入りましたが、やっぱり12巻で完結するんですかね。

あとがきで「次巻で完結」と書いていないのが気になりますが、間に番外編とかが入る可能性もあるから…とか?(^^;
どのみち、これから12月まではBD特典小説が続きますし、それが終わるまでは本編は出そうにないですけどね(^^;;

この11巻を読む直前にアニメ12話を先に見てしまっていましたが、そのアニメ12話で「本編319ページの内224ページまで」=「約7割」を消化していたのには驚きました。
アニメ最終回は残りの95ページ(約3割)の部分をじっくりやってエンドということでしょうか。

さて、11巻の話はまだ十分に咀嚼出来ていなかったりもしますが、とりあえず一読した時点での感想を書いていきます。


アニメ12話でやった部分については感想が被るので、ざっくりとだけ触れます。
なお、12話感想はこちら→ 続アニメ12話感想

・アニメに比べて、八幡が「違和感」を抱いていく仮定の描写が印象的でした。「楽しいなぁ」は読みながらも何とも不穏感を感じましたよ。
・P79で、「信頼に似たもとひどい何か」のことを八幡が引き摺っていたことが分かったのは「やっぱりな」と思えました。10.5巻では全然気にして無さそうでしたから、忘れてるんじゃないかとちょっと不安でしたよ(^^;
・序盤から中盤の「今が一番」とか「こうして三人でまったりしてるの~すっごい好きだし」とかは、最後の展開を思うと何とも言えない切ない気分になりますね。

・冒頭、結衣にシーデートの誘いをかけようとするところのモノローグが気になっていましたが、10巻で雪乃に進路を聞いた時のように、こちらもやはり八幡が自覚的に「踏み込もう」としていたのがよく分かりました。それは八幡の明確な成長なのでしょうけど、せっかくの長く引っ張った上でのデートの誘いなのに、既に単純にそれが叶わない状況になってしまっているのが切ないですよ。
・結衣の「ヒッキーちゃんと貰えるもん。……ね?」のところもモノローグがどうなっているか気になっていましたが、こっちはギャグで流していて、ちょっと残念だよ!

・いろはの「年下の女の子は、……嫌い、ですか?」に対しての「いくつかの理由で今の俺にはあまり効果が上がらない」の「いくつかの理由」が気になりますな。ラブコメ的に。
・「お世話焼かれるの結構好きなのかも」ないろはを羨ましがる結衣に対して、八幡の「そのままのほうが良いのではないでしょうかというかですね」がイイね!

・生徒会は副部長と書記ちゃん以外にも男女関係でややこしい状況があるようで、男女が集まったグループではどこにでもある話なんですねえ。ホント、どこにでも。(奉仕部を見ながら)
・葉山の言う「みんな自然に振る舞える」の「みんな」は、やっぱり奉仕部も含まれてるんですねえ。

・玉縄を評しての「そのろくろを高速回転させる黄金の左腕」に笑いました。原作ではそんなにろくろを回してる印象は無かったので、アニメの表現の逆輸入か?、とか思ったのですが、9巻を見返すと「まるでろくろでも回すかのようなややオーバーな手振り」って書いてましたね。
・玉縄は原作でもやっぱり折本に気がある様子で、まあがんばれ(笑)
・ざいもくざ、もとい材木座はやっぱりイベントに来てたんですね。アニメじゃいなかったけど(笑)

・けーちゃんは9巻の書かれてないところで結衣や雪乃とも面識があったんですね。ホッコリしました。
・いろはが三浦を評しての「あの人性格も悪くないですし!」がホッコリしました。ディスティニィーでもオカンっぷりを発揮してましたしね>あーしさん

・いろはの「結衣先輩らしい」は、やっぱり後々まで引っ張ってますね。終盤の結衣の「あたし、ヒッキーが思ってるほど優しくないんだけどな」が切ないです。
・冒頭や中盤で、最初の結衣のクッキーの依頼を思い出すシーンが重なっていたのが印象的でしたが、やはりこれも最後に繋がっていたわけですね。ラストを前に最初の依頼に立ち返るというのは原点回帰ですね。結衣の作ったチョコもチョコクッキーですし。

・ボスキャラっぽい陽乃ですが、平塚先生の前では印象の違う面も見せるようで、先生の「もし君に、……本当に積もる話があるなら、いつでも付き合ってやる」が印象的でした。雪乃を空っぽ扱いする陽乃ですが、陽乃本人も結局やっぱり問題を抱えてるんですかね。(まあ、あの人としての壊れっぷりは問題があっても当然ですが)
・平塚先生の「三月までもうあまり時間がないし、今のうちに片付けておきたいんだ」が、凄くフラグっぽいです。春からは別の学校に異動になって、奉仕部も互いの最後の依頼を果たして解散という線が本当にありそうですよ;

・バレンタインイベントの後で、「ご飯、食べてかない?」となったところは、アニメとは展開が違うのだろうかと思いました。そんなことは無かったですが。



以下、アニメ12話より後の部分について書きます。まあ上でも少し触れちゃってますけど。

イベント終了後の95ページは、凄く濃密で、穏やかなシーンでも緊張感のある展開でした。
結衣が凄く頑張っていましたよ。全体的に、結衣のいじらしさ、雪乃の儚さが凄くよく出ていました。当初は雪乃が結衣を引っ張っていたはずなのに、すっかり立場が逆転しちゃっています。

雪乃の問題は、一言で言えば「自分が無い」ってことなんでしょうか。確たる自分を持っていなくて、寄る辺がなければ自分の居場所も見つけられなくて、憧れの対象の真似ばかりしてきたと。
序盤の「強い雪乃」の姿は陽乃の姿の後追いの模倣だったわけですかね。それが最近ではその対象が陽乃から八幡に移っていた、と。
5巻で八幡が評した「寄る辺がなくともその足で立ち続ける」は、見たままの姿では無かったわけですね。

子供が誰かのモノマネをしながら育っていくとか、誰か尊敬する人物の影響を受けるなんていうのは、そんな責めるほどのことでもない、それだけなら普通の事という気もしますけど。
別に育ての親に憧れてヒーローを目指しても、それ自体は別にいいじゃないですか。(誰の話だ)
雪乃のそれは、度が過ぎちゃってるのでしょうか。ともあれ、最後は雪乃自身が母や姉に立ち向かえるようにならないといけないんでしょうね。多分。
結衣が言う、雪乃の問題の「答え」は、正直どういうことなのかよく分かりません。

今回の結衣は、いつも以上に献身的で雪乃や八幡を大事に思っていることが伝わってきて、切なくて泣けました。
単に八幡が好きなだけならイベントの後日に雪乃に菓子をもらった時に「あたしのだけ?」「ヒッキーのは?」と聞く必要もないだろうになあ。

大事なデートの約束を「3人で」使ってしまうところも泣かせました。
「3人で見れて、良かった」や観覧車での「……もうすぐ、終わりだね」が切なすぎますよ。
なかなか自分からは一歩を踏み出せない八幡や雪乃に対して、「これからどうしよっか?」と、踏み込むことが出来るのが強い子ですよ。

結衣は八幡も雪乃のことも大事で、「全部欲しい」と言いながらも、失恋することも覚悟があるように思えますが、ここまで頑張ってきた結衣にはどうにか報われて欲しいです。
シーデートの約束も、これで形を変えて消化済み、ということにはならないで欲しいものですよ。
八幡の恋愛トラウマ克服を書くなら、「約束だから」との縛り無しで、結衣に誘われ助かられているばかりではなくて、「自分から」誘えるようにならないといけないわけで、期待したいんですけどね。

ところで、結衣は「身を引く」行動をするのでは、とも思っていたのですが、別に雪乃に譲る気満々というわけでも無いみたいですかね。フェアでありたいとは思っているようだけど。
結衣から八幡に「友達になってほしい」とか言い出すんじゃないかと思ってましたよ。

由比ヶ浜マの登場はいいサプライズでした。「ヒッキーくん」呼びがいいですね。

ただ、個人的には夏コミで「俺ガイル本」を出そうかと考えていたりして、以前書いた八結相合傘SSの漫画化なぞを考えていたのですが、本編で八幡が結衣ママと出会ってしまったので、どうしようかと困っています(^^;
まだ2ページほどネームを作ったところまででしたけど、本を作ることを諦めるか、オチを変えるかとか考えないといかんなあ;

■やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 a
続アニメのBD特典小説です。
タイトルの「a」は色々な含みがあるようですが、2巻目が「n」らしいし、普通に考えると7文字で「another」ですかね。
「原作小説の本編とは若干異なる流れで進む」なんて書いてありますし、本編とは展開が違うパラレルな話になるってことなんでしょうか。

以下、ネタバレ注意。


「本編とは若干異なる流れ」と言いつつ、今回の「a」時点では原作とあまり大きな齟齬は無かった気がします。
今回の話の時期は、9巻のクリスマスイベントおよび6.5巻のクリパの後で、10巻冒頭の正月の前の「年末」のタイミングで、
年末の街に繰り出した八幡が結衣と雪乃と出会って映画デートして、さらに折本と遭遇するという話でしたが、
本編との齟齬は、11巻P129で折本と奉仕部女子2人が会った時に「この三人、ちゃんと話す機会もなく、ただなんとなくお互いの存在を知っているだけ」と書いていたのに対して、
「a」では折本相手に女子2人が自己紹介してる辺りが、若干矛盾と言えなくも無い?、という程度でしたが、
次巻以降で本編の流れとは変わっていくってことなんですかね?

最後の折本の「どっちが好きなの?」が大変にストレートなラブコメ爆弾でしたけど、
明確な言葉を使わずに少々分かり難い青春禅問答展開をやっている原作本編よりも、ラブコメらしいラブコメをやっていこうとしている…、のでしょうか?

それだと、なんだかファンのSSみたいな展開だなあとも思ってしまいますけども。
本編で「サイゼ」を笑った折本達に対して、サイゼでも全く気にしない結衣だとか、折本と遭遇しての結衣雪乃の自己紹介だとか、とてもファンSS的な内容だなあと思いました。
ぶっちゃけ自分もそういうSS書きましたし(笑) → 以前に書いたSS「比企谷八幡の正月の買物

ところで、P35で八幡が結衣に対して「こいつサイゼ知らんのと違うか」とかモノローグしてますけど、原作2巻ラストで職場見学後に結衣からサイゼに誘われたことを忘れてるんですかね。
もしやここも 「本編とは若干異なる流れ」 と言うことなのか?(苦笑)

P50での、雪乃が八幡を「ヒッキー」と呼ぶくだりは笑いました。凄いインパクトですよ。

折本が八幡をバイトに誘うあたりは、受けていたらここからWORKING!!展開が始まりそうだと思いました。3期が始まるのが楽しみですね。
それにしてもバイトをバックレてばかりとは、八幡はマジでヒドいですな。学校の仕事ではあれだけ働いてるのに他の場所ではそんなにクズなのか問いも作中で触れられていて、その理由は明確に語られませんでしたけど、
10.5巻での 「意地があんだよ、男の子にはな……」 ってことなんですかね。
だとすると、八幡は格好つけたい女子とか守るべき家族のためならちゃんと働くと。…そうだといいなあ。

P72での、結衣がバイトをするのに否定的な八幡の「知らないことが増えてしまうのが嫌」は、ラブコメ的には悪くないのかもですけど、ヘタしたら恋人の携帯をチェックする男になりそうでヤバイと思いました。


「a」冒頭での「日記」と「手記」が意味深でした。
「日記」の方は、続アニメ12話最後の次回予告で結衣が独白していた内容でしたけど、これってどういうことなんでしょう?
アニメ最終回が11巻本編ではなく「a」にリンクしてくる、…とも思い難いんですけど。

「本当は、嘘でもいいのに」な「日記」の方は内容的にもアニメでの予告的にも、結衣の日記だと思えますが、
もうひとつの「本当は、縋っているだけ」な「手記」が誰のものかと言えば、やっぱり依存体質が想定されてる雪乃でしょうか。


最後の「なかがき」の終わりが95ページ(約100ページ)で、アニメ1期の特典小説「6.●●巻」シリーズが約150ページだったのに比べれば約2/3のボリュームですが、
1期特典が2巻おきで計450ページ程度のものだったのに対して、今回2期では毎巻特典小説が付くということで、毎巻約100ページなら計700ページになるという。月刊わたりんが大変そうですよ(^^;
毎巻特典小説が付くのは嬉しいですけども、それって残り期間の間は本編12巻が出せないだろうとも思われるわけで、12巻はやっぱり来年かなと思えて、ちょっと遠い目になりそうです。

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コメント

長文失礼します
特典小説はまだ前振りなところですかね
女子二人の甘々な姿を見続けてるところに折本の問いは刺激的でした
あと八幡が送ったシュシュはここで使われましたね
特典は今後ページが増えるらしいのでわたりん大丈夫かなと…

11巻は前半のバレンタインイベントは色んなキャラクターが出てきて総決算みたいだなと思いました
ただたのしいはずのイベントも八幡と同じく違和感抱えて読み進めて
三人のデートもやはり寂しげな雰囲気で辛いところがありました
手作りクッキーをただのお礼と定義しないといけない関係を八幡は否定した上で
どこかでつながれるかもしれないと考えてくれて良かったです

海老名さんとほんのちょっびり進展した戸部なんとかくんは髪の毛爆発しろ

投稿: 観客 | 2015年6月25日 (木) 02時47分

>a
触れ忘れてましたが、シュシュ使ってましたね。そのあたりもラブコメ度が高いです。
この先ページが増えていくとは、どこまで増えるのか恐ろしい…;

>11
バレンタインイベントは、最後の大集合って感じでしたね。12巻ではこういう全員集合みたいな展開は無さそうな気がします。
学校関連のイベントがあるとすればめぐりん卒業くらいでしょうか。あと小町の受験結果と。

3人デートは、読んでいて切なさ満点でした。これが最後のデートかも、と結衣が覚悟してそうなあたりがまた切ない……
八幡が「またいつか。約束を果たせる日は来るのかもしれない」と考えているのが救いですが。

戸部君の頭は割と見た目的にも中身的にも爆発してる気がします(笑)

とりあえず、ラストに向けての各人の残った課題を考えてみると
・八幡 … 雪乃を助けること(ただし魚の取り方を教える方向で)、三角関係の解決、恋愛トラウマの克服、ボッチ体質改善(これはほぼ解決してる気も)
・雪乃 … 母や姉や八幡からの精神的自立
・結衣 … 雪乃を助けること、三角関係の解決
というところでしょうか。


アニメで11巻まで急ぎ足でやっちゃった理由を考えたりしましたが、
放送前は、読者的には「9巻やクリパまででいいだろう」と思っていた人が多かっただろうと思うのですが、
11巻まで読むと、9巻ラストもやはり必ずしも美しいものとは言い切れなかったから、というような事情もあったのかもと考えたりします。
まあ、ただの商業的事情なのかも知れないですけど(^^;

投稿: でんでん | 2015年6月25日 (木) 19時44分

こんにちは、10・5巻の感想にコメントした者です。
結衣、本当に健気というか、なんというか、頑張りすぎですね。
デートのお誘いに乗れば、ほぼ確実に思いを成就させることができる、そんな場面でも、雪乃のことが気になってしまう。
結衣にとっては、恋が実っても友人に辛い思いをさせてしまっては意味がない、ということなんでしょうね。
…でも、そんな結衣だからこそ、報われて欲しいですね。

雪乃が八幡への依存?から脱却して自立したときに、自然と三角関係も解消されていたならば、
大団円でお話が終わると思うのですが、どうなのでしょうか。

八幡の想い人は、その語りや行動から見れば、素直に読めば結衣なのでしょうが、
そこは、この作者、断定させない描き方しますから、まだまだわかりませんね。

12巻、そんなに先なんですか。
その間、ブルーレイを買いつつ待つか、なんて、思うのですが、完全に作者の商売上手にノセられてますね。

投稿: shom | 2015年6月26日 (金) 00時20分

結衣が、全部欲しいと言ったのは雪乃との友情、八幡への恋心が「本物」だから
どちらもなくしたくない…そんな気持ちがあるようにみえました。

3巻で
「始め方が正しくなくても、中途半端でも、でも嘘でも偽物でもなくて……、
好きって気持ちに間違いなんてない……」
って言ってましたから、彼女は自分の二人に対する好きという気持ちにも間違いはないと信じているからこそ
あそこまで言えて、行動もできるんじゃないかなとそんな気がします。

投稿: | 2015年6月26日 (金) 10時27分

結衣は滅茶苦茶頑張ってますねえ。
結衣の提案は、誰も恋を得ない代わりに誰も決定的に相手を失うことも無い現状維持で、正に欺瞞な提案だと思いますが、
八幡がそれに乗らないのは分かってるし、結衣のこの行動こそが大きく時計の針を進めてるんですねえ。
色々と、覚悟の上での行動なのだと思いました。3人の中で誰よりも勇気のある子だと思いますよ。

12巻がいつ出るかは、実のところ全然分かりませんが、特典巻が続くうちはさすがに出せる余裕は無いんじゃないか…、なんて思うのですけど、
12月に特典巻ラストと同じタイミングで完結とかやると綺麗かも知れません。

そういえば「a」の冒頭の文章を読み直しましたが、これって結衣と雪乃の「本物」に対する考えなんですかね。
それだけでも無いでしょうけど。

投稿: でんでん | 2015年6月26日 (金) 22時05分

はじめまして

どうも、結衣と八幡との間には、認識のずれがあるように思われました。

まず、結衣は「八幡と雪乃が想い合っている」と誤解していると思います。
調理室のボウルを拾い上げるシーン、結衣の表情を「今までにも見たことがあった」というのは3巻の誤解のときのことかと
結衣が自分を「ずるい」「卑怯な子」というのも、そういう誤解の下現状を維持して自分の居場所を守ろうとしたからでは、と

一方の八幡は、もちろん結衣のことを想っている。
ご指摘のとおり、デートにも誘っているし、約束がいつか果たされることを意識しています。
雪乃と接近したシーンでも、結衣に対し罪悪感を抱いてます。
10巻の保健室のシーンで「どこかの傷口がちくちく痛んだ」
ボウルを拾うシーンで、結衣が一見笑顔で気にしていないそぶりだったことで、「安堵」し「胸につかえていた何か」が落ちた
というのは罪悪感の表れかと。

10.5巻の2話で、いろはすの「『ずるい』くらいのほうが女の子らしい」という言葉に対し、 八幡は「女の子は、砂糖とスパイスと『素敵』な何かでできてる」と連想し、
当のいろはすに対して、砂糖とスパイスは効いてても、『素敵』な何かがないので成立しないと述べていますが
3話で、結衣に対しては「その言い方は『ずるい』だろ」 『素敵』な女の子にそんなこと言われて~、と対比させてます(結衣には『素敵』な何かを感じている)。

二人の認識のずれは、ラストのシーンで「思い描く事実がまったく同じものだなんて保証はどこにもない」
「その形はほんの少しずれていて、ぴったり重なり合いはしない」が「一つのものにならないとは限らない」という点に示唆されていると思われました。

原作者が脚本レベルから関わっているアニメの2期で、不自然なまでに八幡の結衣に対する描写がカットされているのも、
11巻と合わせた、意図的な演出に思われます。
八幡とすれば、結衣を特別意識しているからこそ、他の女性キャラへの反応と違い表情に出ないよう警戒しているのでしょう。
しかし、結衣(および視聴者)からみれば、脈がないように見え、雪乃への反応が自分のときと違うと感じられ、後々の誤解に・・・
つまり結衣と視聴者に対する二重のミスリーディングだったのではと。

勝手な愚考を長々書きましたが、結衣推しフィルターがかかっていることも否定できませんw
ともかく綺麗な形で完結することを願ってやみません。

投稿: JUDD | 2016年10月10日 (月) 03時38分

Twitterではご挨拶させていただきましたが、はじめまして。
自分でもどう感想を書いたか忘れていましたが、昨年の6月なんですね、これ。1年以上経っても続きが出ていないとは思っていませんでした(^^;

結衣と八幡に認識のズレがあるのは確かでしょうね。
アニメでの演出も実際意図的に「結衣への感情」を見せないようにしているとは思います。2期アニメ開始前のPV時点では結衣に対して頬を染めていたところをわざわざ放送時に直したりしていますし。
ただ、アニメが11巻ラスト時点で終わって、アニメとしての続き(完結編?)があるかどうかも分からない状況なので、その演出の真意が納得いく形で今後示されるかどうかは怪しいのですけども(^^;
ともあれ、きっちり完結させて欲しいですねえ。

投稿: でんでん | 2016年10月10日 (月) 22時33分

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