「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。e」感想
俺ガイル続BD特典6冊目です。
以下ネタバレ注意。
10巻本編とは大分話も変わってきていたので葉山とのマラソン問答は無くなるかも…、とも思っていたのですが、きっちり入れてきましたね。会話の内容は全然違ってますが。
何というか、今回もとても「はやはち」でした。
ラストは「八幡と結衣」との関係性描写になったものの、途中までは完全に「八幡と葉山」の話でしたよ。
「彼女たちのことはまだわからない」とか言いつつ、「彼女たち」より葉山と話すことを優先するのは一種の逃げと言うか迂回という気がしないでもないですが、
まあ、葉山は八幡の対比役だし、八幡が自分の事を考えるなら「鏡」のように葉山の事も考えざるを得なくなるんでしょうね。
今回で「10巻」に当たる部分は最後までいったので(打ち上げはやってないけど)、特典最終巻は完全に未知の領域になりますが、最後は八幡の抱える恋愛トラウマ問題にもうちょっと踏み込んで終わりな感じでしょうか。
残り100ページ足らずで「決着」まで行くかはまだ懐疑的ですが。
普通の主人公なら今回の話の後は結衣と引っ付いてエンドとなりそうなものですが、恋愛に対して亀の歩み過ぎる八幡が残り100ページ足らずでそこまで行けるとはとても思えないですしねえ。
さて、ここまでは「年末から新学期にかけて」の話で、基本的には「10巻」の展開をなぞりながら話が進んできましたが、本編との差異を大雑把に以下にまとめると…
1.八幡が本編より早く自分の恋愛問題に向き合いつつある。(まだ向き合ったとまでは言えない)
2.雪ノ下母と会わなかったので雪乃の家庭問題が浮上せず、「保健室」が無かったので八幡と雪乃の関係性が大きくは変わっていない。
3.「噂」に結衣が加わったことで八幡の結衣への意識のウェイトが大きくなり、「保健室」が無かったので、結衣が三角関係をあまり意識していない。
…というところでしょうか。
主人公である八幡の恋愛トラウマに対する描写としては、9巻までの流れからするとこちらの方が9巻までの流れからよりストレートに繋がってる気もしますが、
雪乃の問題が消し飛んでいるあたりは、やっぱりあくまで「特典」だなあとは思います。
とまあ、特典で別ルートをやることに「なんだかなあ」な感情があるのは置いておいて、
とりあえず結衣スキーとしては、ラストのイチャイチャ治療や「優しくない女の子は、もう嫌いではないけれど」はよいニヤニヤではありました。
不器用な包帯でも「俺にお似合いの勲章だ」とか思っちゃうあたりはいいですね。
傷口を救急箱で攻撃するガハマさんがヒドくて素敵だ(笑)
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コメント
ガハマさんの強引がよかったです。
もとから「こっちからいくの」って事でしたもんね
あと、戸塚の出番がないんですけど
次、こそはでますよね…
材木座や戸部や川崎弟まで出てんだから
投稿: 通りすがり | 2016年1月 3日 (日) 01時24分
あれくらい強引にいっちゃってくれると嬉しいですね。文化祭以後は状況的になかなかそう出来なかったでしょうし。
戸塚は、一応ころんだ時に助けてくれたらしいけど出番は無いままですね。多分最終巻では出番がある…んじゃないかとは思いますがー
投稿: でんでん | 2016年1月 3日 (日) 09時17分
主観ですが、エンディングが分岐する様なAnotherでは無い気がします。
ヒロイン別ルートと感じる人が多い様ですが、好きな人が変わるほど大きな出来事かと言われると、微妙な気がします。
つまり、八巻最後の八幡の独白に準ずるかなと、選択肢が無いからではなく核心を持って選んだからに変化して。
投稿: 君ガイル | 2016年1月12日 (火) 22時02分
前にも書きましたが、この程度の差異で八幡の気持ちが変わると言うのも納得行かないですし、紆余曲折はあっても結末自体は変わらないという方が納得は出来る気はします。
とまれ、これまでずっと自分の問題に受け身だった八幡には自分から踏み出して欲しいものですよ。
延期になって読めるのは大分先になっちゃいますが(^^;
投稿: でんでん | 2016年1月12日 (火) 22時43分
こんにちは
「e」まで読みましたが、このシリーズは本編とはどういう関係に立つんでしょうかね
(なお、結衣エンドがanother、雪乃エンドが本編というのは違うと思います。)
本編を読み解く上でのヒント、という位置づけなのでしょうか。
ところで、僕は、俺ガイルの「9巻」「10巻」との間には何か断絶があるような気がするんです。
突然はじまった結衣の遠慮、気がつかないうちに生じていた雪乃の八幡への依存。
唐突に始まった10巻での転調がなぜ起こったのか、というヒントが
この「a」シリーズのどこかにあるかもしれないと思うんです。
「a」巻のプロローグとしてかかれた結衣のモノローグはアニメ13話の予告で使われたもので、それが、
クリスマスパーティ「後」、冬休みのエピソードの「前」つまり9巻と10巻の間におかれている意味は何なのか。
物語がここから始まる意味はどこにあるんだろう、と考えてしまいます。
最終巻では、9巻と10巻の間に何が起こったのか、それがメタフィクショナル的な手法で
明らかにされるのではないか、と考えるのは、
妄想がすぎるでしょうか(笑)
僕としては、本編で結衣が幸せになって欲しいので、
この「another」で示される「何か」が
本編において友情と恋の狭間で行き詰った結衣を幸せにする解決策であって欲しいと思います。
投稿: shom | 2016年1月16日 (土) 02時02分
こんにちわ。
anotherシリーズが本編とどういう関係になるのかは気になりますね。
今のところは特に深刻な展開は置きずにあまり間違ってないラブコメとして終わりそうな感じなのですが、単純にヒロイン別エンドなのかというと自分も疑問です。
10巻以降の違和感は感想でも書きましたが同感ですねえ。
「a」冒頭の結衣と雪乃のプロローグの意味合いも確かに気になります。アニメ予告でもあったアレは「本編11巻時点」での独白としてはしっくり来ますが、anotherシリーズの現状にはイマイチ合っていない気もするんですね。
本シリーズと本編の結末が出来れば納得出来る形であって欲しいものです。
投稿: でんでん | 2016年1月16日 (土) 10時22分