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2016年11月22日 (火)

機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV 運命の前夜

(監督:今西 隆志 総監督:安彦 良和)

オリジンの4作目を観てきました。
「シャア・セイラ編完結」とのことでしたが、シャア個人のドラマ色は薄まっていて、戦争ドラマとして群集劇の側面が強まった内容になっていました。テム・レイやアムロメインの場面も多かったですし。
セイラは出番も無いですし、既に「シャア・セイラ編」では無かったような気もします。
まあ、それ自体は文句は全く無いのですが、変わっていく状況を俯瞰的に淡々と描写していた印象で、人間ドラマとしてはやや物足りなかったかも知れません。

シャアのドラマとしては、ララァとの出会いは大きかったですね。「マザコンでシスコンでロリコン」と言われたりするシャアですが、実態はともあれロリコンと呼ばれる下地がここで出来たのだなと感慨深いです。(ひどい言い草だ)
それにしてもあの時代でチャクラムを武器に使うのが凄いですね。これまでにもクラシックなプレートメイルと剣で武装した刺客が襲ってきたりしてるし、そもそも最終決戦もフェンシング対決だし、時代は一巡すると言うか、時が未来に進むと誰が決めたんだという感じです。

シャアは士官学校を除隊になって地球でララァに出会って、次に出る時にはもうザクIに乗っているのですが、ジオンに戻る際の顛末はもうちょっと具体的に見てみたかった気はします。
あとシャアとランバ・ラルの直接的な絡みももうちょっと見たいですねえ。シャアとしては「キャスバル」を知ってるランバ・ラルに積極的に絡みはしないでしょうけども。

今回の戦闘シーンのメインは何といってもザクI&ブグVSガンキャノン最初期型の「史上初のMS戦」でした。(TVシリーズと設定が違うのは今更なので置いときます)
相手が黒い三連星+ランバ・ラル+シャアということで仕方なくはありますが、この場面でのガンキャノンの弱さは泣けますね。そもそもMSとしての性能が低すぎてテム・レイにも「コレデハナイロボ」とか呼ばれてますし(違)
今回のガンキャノンは最初期型で、今後改良されていくとは言え、ガンキャノンでア・バオア・クーまで生き延びたカイとハヤトは何気に凄いですよ。

テム・レイの口からガンダムの名前が出るシーンは燃えました。
オリジンアニメで「TVシリーズ本編」の部分まで進むのかどうかよく分かりませんが、動くオリジン版ガンダムは見てみたくはありますね。
一方でTVシリーズ直前までの部分をやれば十分という気もしてますけど。本編部分を全部やるといつまでかかるか分からないですし。

ミノフスキー博士の最後は哀れでした。ガンキャノンに潰される死に方は嫌ですなあ。
もしミノフスキー博士が生きて連邦側に来ていたらどうなっていたのかと考えると興味深いところです。普通に連邦がより強くなるだけで歴史はあまり変わらないかもですが。

ドズルさんのラブコメ劇場はほっこりしました。

公式サイト

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コメント

>ミノフスキー博士が生きていたら
1年戦争後の人類文明が衰退していく歴史は連邦の分裂内紛弱体化の歴史なので、
連邦が強い力を持ったままだったら歴史はまた違う姿を見せたかもしれません。
まあ、そもそも宇宙蔑視の市政が問題なので、その強い力そのままに分裂する可能性もありますし、
さらに言えばミノフスキー博士に何ができたか、という話でもありますが(すごい武器を作るくらい?)

投稿: 通りすがり | 2016年11月24日 (木) 08時40分

>ミノフスキー
1年戦争自体は(多少時期が早まったりするかもですが)連邦勝利で揺るがないでしょうけど、戦後も博士が生きて連邦に協力していたら、その後の展開は多少変化はあるかもですね。
まあ、博士が出来ることと言えば実際兵器開発くらいでしょうから、あまり劇的な差では無いかも知れませんが。

…生きていてもテム・レイと一緒に酸素欠乏症になるエンドも有りえるかも知れませんが。その場合「ミノフスキーの回路」とかが出てきます。

投稿: でんでん | 2016年11月24日 (木) 19時34分

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