スパイダーマン:ホームカミング(映画)
(ジョン・ワッツ監督)
スパイダーマンの新シリーズ。
スパイダーマン映画は過去に2シリーズありましたが(サム・ライミ版、アメイジング版)、今作はアベンジャーズシリーズとしての仕切り直し版でした。
自分はアベンジャーズシリーズは見たり見なかったりで、スパイダーマンが登場したシビル・ウォーを未見だったので少し分からないところもありましたが、話自体は分かりやすくて概ね問題は無かったんじゃないかと。
これまでのスパイダーマン映画とは大分設定も印象も違いましたが、明るめの学生ノリながら少年の成長を描いた映画になっていて楽しめました。
以下はネタバレ注意で。
今回のスパイダーマンは、アベンジャーズ…、と言うよりアイアンマン社長と絡む事で、ピーター・パーカーの未熟な子供っぽさが強調されていたり、スパイダーマンのスーツが物凄くハイテク化されていたのが印象的でした。
良くも悪くも“大人”な社長との対比で、ピーターの高校生らしい独りよがりな子供っぽさが強調されていたことで、後半での“挫折と成長”がきっちり描かれていたのが良かったですよ。
あと、社長がパトロン化しているおかげでスパイダーマンの貧乏そうなイメージが無くなっていたのも印象深かったかと。
スーツはパラシュートだの多機能な糸だのドローンだの声が低くなるモード(笑)だのと、想定外のハイテクっぷりが楽しかったです。ナビAIのカレンがアイアンマンのジャーヴィスのようで漫才的で面白かったですよ。
特に便利な機能というわけでは無さそうだけど、目の表情が変わるのも面白かったかと。
そして、そんなハイテクスーツを見せた上で、決着はあえてお手製スーツでという辺りがヒーローとしての原点に立ち返ったと思えて良いですね。
最後の“敵”をも助けるとことがまた良かったですよ。やはりスパイダーマンには「助けるヒーロー」であって欲しいですし。
クモの糸で敵を必要以上に傷付けないところがスパイダーマンの魅力かと思いますが、カレンが必要以上に瞬殺モードを勧めてくるのがヒドくて笑いました。
ところで「ピーターがどうやってスパイダーマンになったか」の下りはほぼ描かれていなかったのですが、てっきりその辺はシビル・ウォーで描かれたのかと思ったけど、調べてみるとそういうわけでも無いんですかね。
友人・ネッドとの会話からして「クモに噛まれた」のがキッカケではありそうだし、おじさんはどうやら亡くなっているようだし、スパイダーマンになった敬意自体はこれまでの作品と似た感じではあるんでしょうか。
あと、肉体の能力としては糸はシューターによるとして、「怪力」と「壁や天井に貼り付く」能力は本作でもスーツに頼らない肉体準拠ということで良さそうでしょうか。
アメコミの原作は未読で今回のヒロインのリズの事は知らなかったですが、ラストでのMJ登場(と言うか判明)はビックリしました。こちらが正式なヒロインなんですかねえ。
友達のネッドは、口の軽さがヒドくて笑いました。有能で頼れるところもあるけど、アホっぽさの方が印象深くて困ります。てか、本作のキャラって割とみんなアホっぽいんですけどね(笑)
ラストの指輪オチはヒドかったです。いいのかアレで(笑)
そして最後の最後のオチは、あれは正体バレしちゃった…んですかねえ?
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