ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章(映画)
(三池崇史監督)
ジョジョ第四部実写版映画を観てきました。
ネット上だとえらく評判が悪そうでしたけど、割と楽しめたかと思います。色々改変は多いですが2時間程度の映画にまとめるためと思えば許容範囲内かと。
期待値を下げて「第一部アニメ映画版や、実写版デビルマンほど酷い事にはなるまい」「スタンド描写が楽しめればいいや」くらいの気持ちで行ったおかげもあるかも知れませんが(^^;
なお、キャラクターやスタンドというものの説明はロクにされないので初見の人には全く向かないと思われます。ジョジョの原作もアニメも知らずにいきなりこの映画を観に行く人もあまりいないでしょうけど。
何故か杜王町がスペインロケだったりしますが、荒木作品を日本でロケしても違和感が強そうだし良かったんじゃないでしょうか。洋画でよくある怪しい日本描写よりも全然オッケーでした。
虹村邸とかほぼ廃墟でしたけど(^^;)、仗助の家もそうだけどあんなに照明を暗くしてよく住めるなあと思ったりして(野暮)
映画は全3章予定みたいですが、今回のストーリーは「アンジェロ戦から虹村兄弟戦まで」で、単行本全19巻のうち2巻くらいまでしか進んでいないですが、
レッド・ホット・チリ・ペッパーや小林玉美は今回の展開からして確実にカットでしょうし、主要な部分だけをピックアップして進めるんでしょうね。
無節操な枝葉末節話こそが第四部の魅力なので、(おそらく)大部分のスタンド使いが削られるのだろうと思うと残念ですが、(大体)原作準拠の再現はアニメでやったし、映画としては仕方ないのでしょう。
でも、チョイ役でもいいからトニオさんには出て欲しいかなあ。(店の名前はチラッと出てたけど)
露伴はさすがに削られないだろうけど、川尻早人がどうなるかはちょっと心配です。
まあ、ちゃんと続きが作られるかどうかも分からないのですけどね(^^;
今回の映画で話をアンジェロと虹村兄弟に絞ったことで映画としてのまとまりは良かったし、祖父の意思を継いで街を守ろうとする仗助の姿も(祖父の出番が多かった事もあり)よく描けていたかと思いますけど、
ただ、後半がちょっと冗長でテンポが悪くは感じました。あと3~5分くらい詰めても良かった気がしましたよ。
康一くんが矢で射られてから助けられるまでが凄く長いので、よく生きてたなあと思いました。…まあ、それはアニメ版でも思いましたけど(笑)
本作で一番期待していたのは「スタンドバトル描写」でしたが、そこは結構満足出来ました。特にバッド・カンパニーはちっこい兵士達の細かい動きが楽しくて映像映えしますね。
ザ・ハンドの右手の描写もなかなか格好良かったです。
キャスト達は割とコスプレ感が高いですが、仗助の髪の毛や、承太郎の帽子と髪の境界の表現が面白かったですよ。億泰はちょっと丸かった気もしますが。
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コメント
漫画の実写化は無条件に叩いていい、むしろ叩くのが漫画のため!みたいな風潮が一部にあるような気がしますね。
東京喰種とこれを立て続けに見てきたのですが今の技術ならやる気さえあれば漫画の実写化はそんなに悪くないクオリティで出来るんだなと思いました。
問題は、だからと言って原作やアニメより面白くなるかっていうとそうでもない事ですが……
雰囲気はいい感じだしなんとか三作目までたどり着いて欲しいんですけど、無理ですかねえ……
投稿: | 2017年8月21日 (月) 10時10分
漫画の実写化は実際残念な出来の物が多かったりはしますが、ノリで寄ってたかって叩く風潮みたいなのは感じますね。
本作も出来れば最後までちゃんとやって欲しいですけど、どうですかねえ(^^;
投稿: でんでん | 2017年8月21日 (月) 23時07分