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2017年9月24日 (日)

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 12巻 感想

遂にというか、やっと出ました12巻。
11巻が出た2015年6月からまさか2年以上待たされることになるとは思いませんでしたし、少し前まで12巻で完結かと思っていたのでそうならなかったのも予想外でした。話を畳むために苦しんだんだろうなあとは思いますが(^^;
ネットでは13・14巻の2冊同時発売で完結予定なんて情報も上がってますけど、次はあまり待たされないといいんですけどね。本当に(^^;
あと、今回は発売日がえらく地域差が出ちゃってましたけど(自分は21日に入手)、それだけ進行がギリギリだったってことですかね。次は勘弁して欲しいです(^^;
おかげで有給を1日無駄にしてしまったですよ(ボソリ)

つい愚痴ってしまいましたが(いかんいかん)以下感想。ネタバレ注意です。
まだ1回読んだだけなので、再読すれば感想が変わるところもあるかもですが。


最終章ということで重い展開を覚悟していたものの、終盤近くまでは(最終章にしては話が全然進まないと思えるほどに)穏やかな雰囲気で進んでいましたが、
これまででも緩やかに進めて最後の最後にショッキングな展開を入れてきたのが俺ガイルでしたので(2巻、7巻、10巻とか、終盤ではないけど11巻もか)油断すまいと思っていたら、やっぱり最後の最後で来ちゃいましたよ。
八幡のスタンスの否定、いい関係に見えていた奉仕部3人の関係性の否定、結衣の涙と独白で、ラスト20ページほどでかなりダメージの大きい締め方でした。
でも、ハッピーエンドを望みつつも結局こういうヒリヒリしたところが俺ガイルらしくて面白いと思ってしまうのが読者の業と言うか、まったく度し難いですよ(;´Д`)

陽乃のクエスチョン「三人のこの関係性を何と呼ぶでしょーか?」は、すぐに「共依存」の言葉が浮かびましたが本当にそれがアンサーなんですね。
正直納得出来てしまうけど、(問題を含んでいるのは承知しつつも)いい関係性にも見えていたので、そこを否定されるのは結構ショッキングでした。まさに「問題を含んでいる」部分こそが大問題なんでしょうけど。
ではどういう関係になるのが正しいのか、は正直難しいですねえ。
と言うか、そもそも「理想的な関係・在り方」を実現出来ている人なんて世の中にどれくらいいるのやらと思ってしまいます(^^;
そこを追求してしまう潔癖さが(陽乃も含めて)若さだと思いますけど。

11巻では大きな問題を残しているのは雪乃だと見せておいて、実は八幡もまた大問題を残していたと言うのもショックでした。まあ八幡がそもそも問題だらけなのはデフォなんですけど、「頼られることを悦んでいた」と言ってしまうと確かに病的に聞こえてしまいますね。
でも、本作は「3人の物語」ですけど「主人公」はあくまで八幡だし、最後の最後は八幡自身の問題に帰結するのは当然なわけで、それをどうにかしないと話は終わらないですね。

八幡の問題については、これまでも「仕事だから」と何でもやってしまうあたりは問題だと葉山からも示唆されていましたけど、「お兄ちゃん気質」の方まで問題として取り上げられるとは思いませんでした。いろはに対してはともかく、雪乃に対してまで「妹扱い」があったと言うのはちょっとピンとこないところもありますけど。

2人だけでなく「結衣も雪乃に依存していた」というのがまたキツい話でした。正直こうなると何から何までが依存なのかと混乱してきますけども(^^;
11巻時点では、雪乃以外の2人はだいたいの課題を克服しているようにも思えたけど、全然そういうわけでも無かったんですねえ。

陽乃の言動は何を言っても「呪いの言葉」になるなあとは思ってきましたが、それは陽乃自身の諦めから来ていたわけですね。
これから奉仕部3人はどうなるべきなのか。(いろいろ諦めた)陽乃が言う通りに果たしてなってしまうんですかね。
陽乃の言う「無事独り立ちして、ちょっと大人になるんだよ」は正しい結末なんでしょうけど、しかし「機械仕掛けの神の言うとおりになりました。めでたしめでたし」で終わるのは物語としてどーなんだと思うので、予想をいい方に裏切って欲しいところです。無茶振りですけど(^^;
まあ、次が13・14巻というのならクライマックス前の13巻では更に八幡を叩き落としそうですけどね。

ただ、3人の関係の結末がどうなるにしても、(やっぱり平塚先生もいなくなるようだし)奉仕部自体は結局無くなっちゃいそうですね。むしろ奉仕部の場が足枷にすらなりそうですし。

ところで陽乃の「三人の関係性」の問に対して、八幡の「さ、三角関係、とか」は苦笑しました。実際はそれ以前の状態ですし。
まあ八幡も陽乃の望む答えを模索しての苦し紛れの回答で、本気で言ったわけじゃないでしょうけど。


結衣は3人の中で一番成長したキャラだと思いますけど、だからこそ状況が見え過ぎて動けなくなっていると思えて切ないですよ。
でも、結衣は「雪乃のこと」は正しく理解している(分かりすぎて動けなくなるほど)けど、八幡のことはどうなんだろうとは思いました。結衣は「諦めちゃってる」ようだけど、そのあたり結衣と八幡の認識は割とズレがある気はするんですよね。
「彼の気持ちを知るのが怖いから」とも言ってますし、他の人間に比べれば八幡への理解度は高いだろうけど、決定的な気持ちは分からないままなんだろうなあとは思いました。

中盤のInterludeで、結衣が八幡・雪乃の間に入り込めないところがあると感じていたのがはっきり書かれていたのが印象的でした。そうなのだろうとは分かっていましたけど。
でも、雪乃は雪乃で結衣と八幡に対して同じように感じている部分もあると思うんですけどね。

ラストのInterludeは切なかったですよ。「涙が止まってくれてよかった」で始まり「涙が止まらなければよかった」で終わるあたり、相反する思いがともに溢れているのがホント切ないかったですよ。

ラストや独白のあたりは切ないですが、それはそれとして結衣スキー的には八結ラブコメ要素多めで良かったです。読んでる最中も「きっと最後で不穏展開がある」と思いながらでしたけど(^^;
「頑張る姿がどうのって」に対しての「心底今もそう思っていることだが」とか、顔が近づいて心臓が跳ねたりとか、二の腕を触られて効果抜群だとか、初めて二人で教室を出たりとか、結衣がブランケットに赤くなった頬を埋めているのを見ていたりとか、「桃好きー」な笑みが可愛らしいとか、プロムのダンスでまたどくっと鼓動が跳ねたりとか、自然に「どっか寄ってくか」と言えてたりとか、マッ缶ツーショット写真を自然にもらってドック掛けてたりとか、自然に2人でスイーツを食べに行ってたりとか、手作りのプレゼントが「本当に心が揺れる」だとか…、ラブコメ的な感情を(モノローグでは)全然誤魔化さなくなってる八幡がポイント高いです。
「たくさんの言い訳を張り付けて、俺たちはひどく短い距離を同じ歩幅でゆっくり歩いた」が実によいニヤニヤポイントでした。その後の「あたしたちでいいのかな」の辺りは切ないですが。


気になっていた11巻ラストでの雪乃の依頼は「見届けてもらいたい」ということで、納得はいく内容でした。いくら弱っていても雪乃が「姉や母を何とかしてよハチえも~ん!」とか言うわけないですし。

11巻終盤ではかつてないほどに弱っていた雪乃でしたが、今回はかなり復調して頑張っていたのですけど、最後にまた母親が障害になるのが可哀想でした。
実家に戻った後も雪乃の状態は表面上はさほど変化が見えなかったので、母親との会話も何とかなったのだろうかと思ったらアレですよ。
それも母当人の意志と言うよりも(八幡の「仕事だから」のように)「役目だから、体裁だから」というスタンスでの立ち回りらしいあたりが何ともやりきれないですね。

このあたりを見ていると、雪乃母はやっぱり「キャラクターとしてのラスボス」と言うよりは、八幡のこれまでのスタンスにも通じるものとしての「概念的なラスボス」なのかと思いました。
やっぱり「高校生が他人の母親を直接論破してめでたしめでたし」みたいなトンデモエンドは有り得なさそうだと思えて、そういう意味では少し安心したかも知れません。

あと青春ラブコメ的には、今回雪乃が後半でほぼ別行動だったこともあって、その方面での雪乃の思いは「写真」以外あまり感じられなかったですが(うまく隠していた?)、今回の結衣の独白のように雪乃の独白も次巻辺りで見てみたいところです。anotherシリーズではそれがあったし、実際やりそうですけど。


いろはす先生の「女子を妹扱いダメ絶対」講座は結構ためになる話でした(笑)
いろはは結衣同様に成長キャラですねえ。初登場時とは最早別人ですよ。基本のノリはそんなに変わらないですけど。
生徒会長としても、超有能な雪乃と一緒に仕事することで危うく文化祭の再現になりそうなところを、自分が油断してやらかしてしまっていたと踏み留まって反省出来るあたりは実際優秀ですよ。

「いろはすはゆきのんに好かれてると思うよ……。それも相当だよ……。」はほのぼので言わぬが百合で捗りました。anotherシリーズのように今回でいろはが「雪乃先輩」呼びになったのもポイント高いですね!

いろはが今年プロムをやることに拘ったのは何故かと言うのは、正直よく分かりませんでしたが、(自分のためと言ってるけど)奉仕部のためとかだったりするんですかね。
いろはは「奉仕部3人と」仕事することを望んでたんでしょうか。そのためにそこまでするだろうかとも思えて、ちょっとしっくり来ないのですけど。

プロムに関しては、八幡同様に高校生がやる行事としては全然ピンとこないので何とも言えないなーと思いました。
でも、今回の話としてはプロムが「失敗してはいけないイベント」では無いことがポイントなんでしょうね。そして「奉仕部の仕事ですらない」ことで、より八幡を追い詰めて「八幡がなせ動くのか」の根本的な理由を炙り出しているのかなと。
動く理由が「いつか助けるって約束したから」の心残りだと言ってますが、その辺を次巻でより深く追求していくのだろうと思いました。(それはそれとして、あそこまで言われて助けに向かうラストの八幡の行動はやっぱり間違っている気はします)

…あと、9巻の雪乃の「いつか、私を助けてね」は、読んだ時は単純に恋愛要素だとかでポジティブに捉えていいセリフなのだろうかと少しだけ疑問に思いましたが、今巻での使い方を見てもやっぱりちょっとネガティブな扱いに感じてしまうかなと。
今巻での「1人でなんとかしたい」という雪乃のスタンスからすれば黒歴史的なセリフだったようにも思えました。でもまあ、人を助け・助けられることがダメなことだなんてのも潔癖すぎてどうなんだろうと思いますが。


冒頭のいきなりの「長い沈黙だった」は思わず「まったくだよ!」とツッコミそうになりました。
けーちゃんと会ったシーンでの「体感時間で二年ちょっとぶりくらい」も同様にツッコまざるを得ません。
ホント、次はここまで待たせないでいただきたい。

雪乃のマンションを出た後の陽乃との会話で、八幡の将来像に専業主婦だけでなく「スーパーな社畜」が入っているのに笑いました。これも一つの成長…といっていいんですかねえ(苦笑)

小町の無事合格はホント良かったですよ。落第する展開は無いだろうとは思っていたけど安心しました。大志もおめでとうですよ。
小町の三つ指ついての「お世話になりました」は嫁入りするみたいでぐっと来ますね。

小町&川崎さんの「いえーい」は笑いました。戸惑いながらもちゃんと「いえーい」してくれる川崎さんがかわいいじゃないですか。
合格発表でのブラコンを隠さない全力疾走も素敵ですな。

「ヒッキー頭皮かたっ、……ハゲるよ」の辺りは、たしか前にも雪乃に生え際を優しげな目で見られていたなあとか思いました。(何巻だったっけ)
ヤバイの八幡?(^^;

今回読みはじめたところで思ったのは「あ、まだ2月なんだ」ということでした。これまでは基本1冊につき1月単位の話でしたから。でも11巻の引きからして、あのラストの直後から始めるのが当然ですね。
ところで今巻ラスト時点でいつ頃なんですかね。小町の合格発表日時点で「関東でも梅の花が咲いた」「先日の強い風が春一番」とありますが、ぐぐると関東の梅の開花時期は「1末~2頭」、春一番だと「2中~3上」という感じのようで、…あまり参考にならないなあ(^^;
次の13巻も今巻ラストシーンの直後から始めそうだし、これまでのフォーマットに拘っていたらまとまらないのだろうなあと思いました。
14巻完結らしいですけど、(エピローグとかは別として)多分3月いっぱいまでの話で終わるのかなと。
ともあれ、今度こそはあまり長く待たせないで欲しいですよ、本当に(^^;;;

俺ガイル11巻感想

俺ガイルr感想

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コメント

今回も感想お疲れ様です

一人称の主人公の感情すらハッキリとは書いてこなかった作品ですsし今回もそうだったとは思うのですが
結衣の涙の理由が分からない、雪乃に対する自分の発言を直ぐ反故にする辺り、八幡は自分にしか興味が無いのが浮き彫りなった気がしますね

振り返れば結衣にも雪乃に対しても結局「自分が気持ちよくなる・自分が損をしない」ことでしか行動してこなかったようにも見えてきます
人の気持ちを考えることで幸せな結末になったanotherとは対照的というか、13は本当に各方向からボコボコにされる、というかそうなるべきとすら思っちゃいましたねぇ

しかし悪いところが皆無でないとはいえ殆ど貰い事故で悲しい目にばかり遭ってる結衣に少しでも幸福な結末が待ってるといいんですが……

投稿: | 2017年9月24日 (日) 19時21分

確かに「雪ノ下の問題は、雪ノ下自身が解決すべきだ」と言ってからそう時間も経っていないだろうし(保護者会の横槍を雪ノ下の問題と言えるかはさておき)、
そうでなくても雪乃自身が助けられることを望んでいない状況での最後の八幡の行動は自己満足でしかないように思えますね。
「いつか助けてね」と言ったとは言え、今こういう状況で助けられることは雪乃も望まないだろうし、ここで助けたらむしろ雪乃に恨まれそうですよ。

結衣は実際主に八幡のせいで泣かされてばかりですね。結衣に言わせれば自分が雪乃の依存したのが悪いとも思ってそうですが、報われて欲しいですねえ。

投稿: でんでん | 2017年9月24日 (日) 19時41分

ガハマさんスキーとしてはニヤニヤしつつもハラハラする展開ですが、やはり八幡からどこかで踏み込んでほしいものですねえ……雪乃に対してだけじゃなく。
波乱なく事が進んだanotherですら結衣に助けられてばかりだとかいう記述があって、正式にデートを取り付けたのも結局ガハマさんからですし。
本編では完全に身を引いてしまってるガハマさんに、「今度は間違えたくないのだ」という自制を乗り越えて、八幡から「待たないでこっちから行くの」をやり返してほしいものです。

anotherの感想にあったように、本編と特典の分岐程度で好きな相手(まあanotherもくっついてるわけじゃないけど)が違うのは自分もどうかと思いますし、
何より、本編中で積み重ねた約束ややりとりをanotherがあるからと全部済ませられては意味がないと思うんですよねえ、作品としても個人的な願望としても。
特にデートの約束なんて4巻から長々とフラグを立ててきたものですし、どうにかガハマさんが遠慮しちゃった水族館で終わらせてほしくないところですよ。いい加減泣かせるばかりじゃなくて笑わせてあげてほしいのです(憤怒)
どうか不安だから手を取るわけじゃなく、一人で歩けないから支えてもらうのでもなく、もっと別の時に手を繋げますようにということで。

投稿: favorite_loop | 2017年9月24日 (日) 20時55分

ニヤニヤと不安が混じった気持ちで読んでいました。結衣とのフラグはデートの約束だとか手を繋ぐとか恋愛トラウマやカースト意識解消とか色々溜まりまくっていますから、本編できっちり踏み込む形で達成して欲しいですねえ。
最後の最後はちゃんと笑顔で終わってほしいですよ。

ところで4年ぶりの新作、12巻を読んでから読もうと思っていたので遅れてしまいましたが、楽しませていただきました。ホント癒やされました。

投稿: でんでん | 2017年9月24日 (日) 22時27分

結衣に「ガハマさんはヒッキーに好かれてると思うよ……。それも相当だよ……。」と言ってやりたい。

投稿: でんでん | 2017年9月24日 (日) 22時28分

こんにちは、いつも読ませてもらってます。
僕も大阪在住ですけど、20日には買えなかったです

八幡の雪乃への態度は、共依存による「過保護」だったわけですね。
マラソン大会で葉山に笑われたのは、そういうことだったのかと納得しました。
結衣の雪乃への依存、というのは、結衣が雪乃に自分の恋の結論を委ねてしまっていることなんでしょうか。

八幡のモノローグ、結衣への好意を読者にも殆どもう隠してないですね。
「憎からず思っている」なんて随分踏み込んだ表現を入れてきたのでちょっと驚きました。

でも、結衣と八幡とでは現状認識に大きな齟齬があるみたいですね。
最後のインタールードを読む限り、結衣の中では、「プロムの成功=雪乃の自立=結衣の失恋」が
繋がっているんだろうなあと思いました。自分は選ばれないものと思い込んでいるんだと思います。
八幡の寄り道の誘いへのリアクションが、二人の認識の齟齬を端的に表わしているようでした。
(八幡にとっては上の図式は全く念頭にないでしょうし)

結衣にとっても、雪乃の気持ちにかかわらず自分の恋を貫こうと、
腹をくくることによって雪乃への依存を断ち切ることが必要なんでしょうね。

結衣と八幡の行き違いは終盤まで続きそうな予感がしますが、八幡からの踏み込みもあるでしょうし、
最終14巻は相当ドラマチックな展開になりそうな気がします。

2巻同時発売なんて宣言をしたからには、かなり書き上がっているんじゃないかと思うんですが、どうなんでしょうね。

投稿: shom | 2017年9月26日 (火) 21時29分

こんにちわ
八幡>雪乃の態度は確かに「過保護」という言葉を使うと割としっくりは来る気がしますね。
そして結衣>雪乃の依存と言うのは自分では上手く言語化出来ていなかったのですが、自分の恋の行方を委ねてしまっていたというのなら「自分で動けない」状態も合わせて納得は行く気がします。

結衣と八幡の認識はやっぱりズレていると思えますね。結衣にとっては恋も友情も失うかも知れないカウントダウンが日々進行しているように思えているのかも知れません。寄り道へのリアクションは本当に想定外って感じでしたねえ。
結衣もまた「依存」を自覚している以上まだ成長が必要なのでしょうし、腹をくくる必要がというのは同意です。

13・14巻、書き進められているといいですねえ、…と思いますが、正直今回こんなに販売に地域差が出たのは「執筆が遅れて印刷がズレ込んだから」だろうと思ったので、先の部分まではまだ書けてないのではないのかなあと。
それでも巻数まで明示するあたり、プロットはきっちり出来ているのだろうと思うのですが。

投稿: でんでん | 2017年9月26日 (火) 22時54分

やっとこさ、発売しましたねぇ・・・、新刊。本当に、待ちくたびれましたよ。先生が人気者であることはわかりますが、あんまりび○ょーなアニメ作品の
制作に関わっていないで、本業の方を頑張って欲しいものです、次はせいぜい1年後ぐらいには出して欲しいですね、もちろん、もっと早ければよし( ̄▽ ̄)

肝心の内容ですが、今回は3人の関係が初めてはっきりと明記されましたね、ただ、共依存と言われても、完全同意できるか、といわれると、どうなんだろう
なぁというのが素直な感想ですね、ゆきのんが二人に依存しているというのは、まぁわからなくもないですが、結衣は最初の頃の人の顔色伺って動いていた
姿はもう見受けられませんし(確かに、恋愛に関してだけは、ゆきのん&八幡次第のところが顕著ですが、それを依存と呼ぶのかはわかりません)。

八幡がゆきのんを妹扱いというのは、自分も極端な見方だなぁ、とは思いますが(実の姉である陽乃からするとそう映るのかもしれませんが)、ゆきのんに
頼られて気持ちいい、という感じるのが悪いのか、というと、人間として当然の感情のように思いますしねぇ(事実、八幡は有能で役に立ってますし)。
陽乃は、ゆきのんに独り立ちさせたいし、してほしいんでしょうが、彼女の他人を攻撃的な姿勢や言葉でしか諭せないやり方も、大概病的だな、と思ったり
しますね、いろいろ諦めちゃったからこそ、できるだけ諦めずに済むやり方を、未来のある若者に教えてあげるのが経験者だと思ったりしますが、それが
できない(もしくはしない)あたりも、なんかすごく歪んでいるな、と思いますが、やっぱりあの母親の影響なんでしょうかねぇ。

いろはすは、3人のいびつな関係性にもうすでに気付いていることが彼女の反応から見て取れましたが、それを踏まえたうえで、あえてそれを動かす
ために、わざわざプロム企画を奉仕部に持ってきたように感じましたね、まぁかなり好意的な見方ではありますが。
一方、平塚先生は、異動のこともあるし、あえて手を出さないで、やりたいようにやらせよう、というのが顕著でした、とはいえ、本当にやばくなったら助け舟を
出すつもりだったんでしょうが、それが、最後の八幡への問いかけだったように思います。

八幡の「助けると約束したから・・・」発言は、今まで何かしら理由をつけて動いていた彼にとっては、大きな一歩だと思います、捉え用によっては、助けて
くれ、と言われたから助ける、になるでしょうが、自分は、これが「自分が助けたいから助けるんだ!」になって欲しいですね、そうならないと八幡も、共依存を
称された状態から、いつまでたっても脱することができませんし、もちろん最初は助けに行ったことで恨まれるでしょうが、そこから大きく3人が動き出す展開を
大いに期待したいですね、いつもながらネガティブな終わり方と言えなくもないですが、まぁ絶望を感じされたれた8巻よりは随分ましだなぁ、と思ったり
します( ̄▽ ̄)、読者も読むことでメンタル鍛えられますね、俺ガイルは。最後に長文失礼いたしましたm(. ̄  ̄.)m

投稿: 俺ガイルサイコー!! | 2017年9月28日 (木) 03時03分

雪乃は独り立ちは確かに必要かと思いますが、雪乃と陽乃のどちらが人としてまともかと言われると、正直陽乃だとはとても言えないとは思います(^^;
いろはのやろうとしていることは奉仕部のためもあるのかもですが、これまでに比べても大分強引ではありますね。
新刊は1年以内くらいに出ればいいですねえ。

投稿: でんでん | 2017年9月28日 (木) 23時38分

個人的な12巻の感想です。
八幡が結衣へ向けている独白と、結衣の早合点の差が激しいなと思いました。
今回の八幡は結衣への気持ち(恋愛感情)を誤魔化さずに独白していたなと言う印象です。

11巻ですら結衣のどう見ても本命のクッキーを、ただのお礼として渡されて、
八幡自身もそのクッキーにはどう見ても別の意味(つまりは八幡に対する恋愛感情)が込められてる
それを「ただのお礼としては受け取れない」
何故なら八幡は結衣の恋愛感情の籠ったモノが欲しいから。

今回出てきた「憎からず思う」も同じです。彼の性格上八幡が『好き』って言葉を使わないだけで
八幡が結衣の事が好きだと自分の中で誤魔化さないで結衣への恋愛感情を認めているシーンだと思います。
『憎からず思う』に関しては複数の意味がありますけど、一般的な使用法は「好き」や「恋愛感情を抱いている相手」に対しての言葉。
八幡の面倒くさい性格上「憎からず思う」という言葉を使っているだけで意味としては「好感を持つ」以上の感情が含まれていると思います。
対して結衣。

ぶっちゃけ、これのポイントって全部結衣の主観って事です。八幡が雪ノ下を好きだと結衣は早合点してるわけですよね。
誕生日の時の天丼です。

三人の関係が三角関係のような何かと思っていた八幡が
雪ノ下に恋愛感情があるから助けたいって言ったのなら、結衣が泣いた時に何故泣いたのか色々と察すると思います。
ですがそんな描写全くありませんし挿絵の八幡の顔を見てもそんなこと微塵に感じられません。

つまりは、八幡が雪ノ下を助けに行ったのは「大切な友人候補を助けたいから助けに行った」
そこに恋愛感情はまぎれてないと解釈しますよ。

そして現状を見るに今まで結衣⇒八幡だったのが八幡⇒結衣の方向性になっています。
八幡からすれば今まで一途に想い続けてきてくれた結衣の恋愛感情を信じて絶食系男子の八幡自身も
結衣に誤魔化さずに向き合って素直に心の中では独白をする。

ですが結衣からすれば、それは飽く迄八幡の内心だけでの話ですので、今回のような早合点を引き起こしたのでしょう。
その早合点を解消し八幡と結衣の恋仲をさらに進めるために今回のいろはの依頼「プロム」を作者は選んだのだと思います。
八幡の告白(もしくは、告白とまでは行かなくても結衣の早合点が解けるような八幡からのアプローチ)の舞台が整いつつある感じがします。

スクールカーストネタ使ってる作品ですし 元々プロムは終盤に使うつもりだったんじゃないかなとも思います。
そこで八幡のスクールカースト気にし過ぎ問題を結衣をダンスパーティーに誘う事で改善させて、
八幡が結衣に抱いている恋愛感情を結衣は知り、早合点は解ける。
思い返せば、八幡は恋愛トラウマを抱いているだけでなくスクールカースト気にし過ぎなのも彼自身の問題。
さらには八幡が好きになる女の子は「優しい女の子」
やはり最後は八幡から結衣への告白で八幡と結衣の二人は結ばれるのではないでしょうか。

投稿: uta | 2017年9月29日 (金) 00時27分

>>追記


今回出てきた結衣の依存(結衣本人がそう思ってるだけで八幡や雪乃がそう思ってるとは思えないけど)は
結衣が八幡に過去のようにアプローチができるようになること、
雪乃のことを考えず,、雪乃に気を使わず八幡へ恋愛感情を意思表示出来るようになるために出してきた感じがしますね。
まぁ、まずそのためには八幡自身が結衣に独白だけでなく実際に踏み込んで
「八幡が結衣の方には向いていない」という結衣の思い込み・誤解を晴らしてくれないといけませんけどね。

正直八幡と結衣の二人は両想いだと思います。
現状すれ違ってる部分はありますけど残り2巻(しかも13巻14巻同時発売)と言う状況下でのすれ違いは寧ろ
八幡と結衣ちゃんが結ばれるための前フリだと思いますね。


無言のままにそっと俺の左肘に手を添えた。いつだかと同じく。
たくさんの言い訳を張り付けて、俺たちはひどく短い距離を同じ歩幅でゆっくりと歩いた。

この文も八幡と結衣の二人が恋人になる上で大きく決定的な文章だと思いましたね。

投稿: uta | 2017年9月29日 (金) 00時40分

自分は結衣スキーなので、なるべく贔屓目で見ないように自戒しようとは思っているのですが、
それでも今巻での「八幡→結衣」の好感度表現は、これまでのタガが外れちゃったのか八幡?、と思うレベルで「好意を誤魔化してない」と思えました。
よくぞここまで来たものですよ。

実際2人の認識はかなりズレていると思いますので、最後に互いに向き合えるようになって幸せになって欲しいですねえ。

プロムが早い段階から構想に入っていたかもという点は、スクールカースト物としてはありそうな話ではありますね。

投稿: でんでん | 2017年9月30日 (土) 17時28分

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