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2018年11月23日 (金)

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 13巻 感想

俺ガイル13巻を読みました。
結局12巻(2017年9月)からは1年以上待たされちゃったわけですが、いざ発売されてみると“今回も読んだらモヤモヤして重苦しい気分になるのだろうなあ”と思えて、読む覚悟を決めるのに少し時間がかかってしまいましたよ。
そんな気分で読み始めた本巻でしたが、意外にそこまで重苦しさは無くて、割と静かに落ち着いた内容で、初期のようなコミカルな部分もあってちょっと拍子抜けな部分もありました。
モヤモヤが無いわけではないですが、これまでに比べたら全然マシかなと。一応は落ち着いた気分で最終14巻を待てそうです。14巻は来年初頭予定とか見かけましたけど、今度はあまり待たされないといいですね…、本当に;

以下感想。一度読んだ時点での感想なので読み返したらまた感想が変わるところもあるかもですが。


12巻ラストを読んだ時点では、13巻での八幡の行動はもっとストレートなものになるのだろうか、とか思いましたが、最終章な13巻に至っても八幡はやっぱり八幡でした。
まさかここに至っても1冊まるまる遠回りで回り道で回りくどい行動を取るとは。正直こういう内容になるとは思っていませんでしたよ。八幡の対立方針を聞いたいろはや結衣が当惑して困惑するわけです。
結衣の「頭いいのに、ほんと頭悪い」が納得感しかありません。

本巻の感想をたったひとことにまとめるならば、「おまえら本っっっ当ーーーーーーーーーー に面倒くさい!」に付きますね。

八幡も雪乃も本っ当ーに面倒くせえ(^^; (結衣も面倒くさいのですけど、さすがにこの2人よりは全然マシです)
まさか残り一冊というところの13巻ラストに至っても八幡も雪乃も本音で話さないままとは思わなかったです。言葉で話しても伝わらないとか言うけど、そもそも言葉を尽くしてもいないでしょーが君ら(^^;
(嘘では無いだろうけど)責任だとか、理屈じゃなくてもっと本音ぶっちゃけろよお前ら、と思いますけど、それができる連中ならここまで面倒なことにはなってないですよねえ。
こういう面倒くさいところが魅力でもあるわけですけど、本っ当ーに困った人達です(^^;

結局今回1冊を使って、目下の問題だった「プロムの障害」は取り除けた(らしい)ものの、肝心の奉仕部3人の関係性やそれぞれの心情の問題については進んだのか進んでいないのか何とも言い難いところでした。
しかし、“分かりやすい障害”をクリアして、今度こそ、最後の14巻こそはその辺りが書かれるのでしょう、おそらく、きっと、多分そうなんじゃないかな…?(^^; 今回はクライマックス前の準備期間という感じでしたし。多分。
今巻にしても、いろはずに「あんなのほとんど告白だ」と言われたり、葉山にツッコまれて「男の意地」と嘯いたり、海老名さんに「私とは違うから」大丈夫と言われたりと、心情関係は色々進んでる感じはしてますしね。

平塚先生からのブラック缶とマッ缶だとか、雪乃といろはのホワイトボード議論とか、いろはすへのマッ缶とお汁粉とか、2人分のとんすいをどっちにするとか、“二者択一”が今回序盤から印象的に使われていて、八幡の戦略にも繋がりましたけど、
二択ということで当然のように“三角関係”の二択も頭に浮かんだのですけど、その方面には話は絡まなかったですね。
まあそういうラブコメ的な話も最終巻なのかなと。…最終巻ですら素直にラブコメしない気がしてなりませんが。まちがっているなあ…(^^;

雪乃とのマッ缶贈り合いはいい青春シーンでした。雪乃の「ありがとう」は奢られてお礼を言わなかった1巻を思い出すと感慨深いかなと。
それにしても、葉山からも缶コーヒーをもらったりと、今回缶コーヒーが(いつも以上に)目立ってましたな。
マッ缶雪乃のシーンは、本巻で数少ない3人勢揃いの場面で貴重なものがあったなと。最後はホントどうなっちゃうんでしょうねえ。


遊戯部の再登場は初期の軽いノリが再び見られて楽しかったですよ。てか、オタク達の間でイキイキしてるな八幡(笑)
アニメでカットされた遊戯部がここまで大きな扱いになるとはビックリでしたけども、今後アニメの続きを3期とか(もしくは劇場版とかOVAとか)でやることになったらどうするんでしょうね。遊戯部話をフォローする必要が出ちゃいますよ。

そして、遊戯部の相模が本当に相模の弟で吹きました。いやまあファンの間では冗談で言われたりはしていましたけど、本当の本当にそうだったとは(笑)
相模の評価が弟からも低すぎてちょっとかわいそうになりました。身内の恥とか言われてる相模も多少は変わったはず…だと思ったんだけどなあ(^^;

そして、遊戯部メガネーズ達による「パリピの女王」いろはすの評価も笑いましたが、「あのクズさもダメなところも、そのうちクセになって、逆に可愛く思えてくるぞ」との八幡のフォロー(?)もヒドくて爆笑でした。
とりあえず、遊戯部2人には来年いろはすにガンガンこき使われて欲しいところです。

前巻時点ではいろはすが“今年の”プロムにこだわる理由がよく分からなかったですが、平塚先生のことを出されると納得でした。伝わってたんですねえ平塚先生の愛( ノД`)
先輩達をちゃんと送り出したいとか、いろはす本当にいい奴ですよ。(クズでもダメでも)
初登場の時はこれほど重要キャラになるとはホント思わなかったなあ。

平塚先生は今回は全般的に先生らしくて格好良かったかと。しかし、これで離任じゃなかったら本当に笑いますね。
さすがに勘違いでしたオチは無いと思いますけど(^^; 十近く年上の嫁エンドも流石に無いと思いますけど(^^;; それはゲームだけでたくさんです(苦笑)

八幡VSははのん戦は緊張感がありました。ははのんが八幡の名前をこれまでちゃんと聞いていなかった(陽乃が遮ったりしてたっけ)ので、どこかで名乗りを重要な場面で使うかもとは少し思っていましたが、ここで来ましたか。
「大した胆力だこと」とか「やるわね」とか、ホント怖いっすねえ。
とりあえず、ははのんと八幡の対決はこれでケリが付いた…、とは思うので最終巻でははのん再登場があるかどうかは謎ですが、とりあえずお疲れさんでしたーという感じでした。

それはそれとして、最終巻でガハママさんには再登場して欲しいんですけどね。小町への手作りケーキとか保留のままですし。

玉縄パイセンが人間的にちょっと成長していた(?)のは新鮮な感動が無いことも無かったような気もしました。人は変わるんですねえ(一応)
あと、玉縄さんはとりあえず今後頑張ってくださいと思いました。(見込みは薄そうだけど)
折本と結衣の間の微妙な気まずさとかは、怖いものがあって良かったです。「べべべーべべーべべべー」とか、いいラブコメ要素ですね!(多分)
あと、心の中に折本を飼ってる八幡に吹きました。「それいける!」

海老名さんと戸部は、バレンタイン辺りの様子からして多少は可能性も出てきたのかと思ったらそういうわけでも無いようで。
戸部さんはとりあえず今後頑張ってくださいと思いました。(見込みは薄そうだけど)

戸塚については、協力は約束してくれたものの、今回は材木座&遊戯部が協力者として頑張ってくれたおかげで戸塚の出番はアレっきりになってしまいましたけど、
戸塚の 「いつものようによくわからないまま終わっちゃう(中略)嫌だから」「八幡のどうしたいの?」「ちゃんと八幡のこと理解したいから」 はかなり大事な部分だったかなと。
とにかくロジックに走りがちな八幡ですけど、結局は“気持ち”が大事だというのはこれまでも示されてきたし、協力をお願いする戸塚や川崎や材木座達に八幡が真摯に気持ちを語るところは大切な場面だったと思います。
そして最後の14巻も、結局は理屈じゃなくて“気持ち”が大事な結末になる、…んじゃないかと思うんですけどね。いったいどうなるやら。
ともあれ、ここの場面では結衣の「よかったね」がホッコリしました。


勝負の勝者が叶えられる「お願い」について、
仮に勝者が結衣だったのなら、やっぱり「ゆきのんのお願いを叶えてあげて」となったんでしょうね。それなら確かに「あたしと同じであたしと反対」かなあ。

「お願い」については、1巻から引っ張った「友達になって」が来るかとも思いましたけど、それは違ったようで。でも、最後に使いそうな気はしますけどね。

とりあえず奉仕部の勝負については、形としては決着が付いたことになるけど、
結衣のお願いを叶えてあげてと言われても、それで結衣が素直に受けるとも思いないし、一体どうなることやら、最後の最後まで読めませんよ。
「誰も望まない終わり」で本当に3人バラバラで誰も誰とも付き合ったりしないエンドも有り得そうな気もしてしまいます。

3人の関係については、3人ともえらく悲観的になっちゃってますけど、
葉山の言う「彼らはあれでよかったんだ。そうやって、少しずつ……」が案外正しかったんじゃないかと思いました。少しずつ成長して関係を進めていけばそれで良かったはずなんですよ。

「そんなの紛い物じゃない」と陽乃に言われても、結局大人になりきれない陽乃が“本物じゃないから”、気に食わないからと余計な横槍を入れて引っ掻き回したから余計に拗れてしまったわけで。
更に八幡が陽乃の言葉を重く受け止めすぎてしまうのがまた質が悪くて悪循環で負のスパイラルになってしまったのかなと。八幡も陽乃も似たところがあるがゆえに、八幡は余計に陽乃の言葉に真実味を感じてしまうのかなと思いました。
葉山も陽乃の影響力が大きすぎて陽乃に飲まれてしまうのは似たようなものだしなあ。

そういう意味で、価値観がまるっきり違う結衣と陽乃の対決、もとい対話は興味深いものがありました。
分析力・判断力は高くても見方がどうしても超現実的、悪意的、悲観的、厭世的(ペシミズム)な陽乃に対して、直感的で自分のストレートな感情を大事にする結衣はある意味天敵なんじゃないかなと。
今回、結衣は結局陽乃の言葉に打ち勝てたわけでも無いですけど、この2人の対話はこれで終わりというわけでは無いんじゃないかと思いますし(たぶん)、結衣には負けないで欲しいですよ。


「実行委員会での挨拶はやっはろーで統一します。」はヒドいいじめでした(笑)
「やっはろー いいよね」「いい…」

ゾンビランドチバネタは笑いましたがネタが早かったなあと。いったいいつまで執筆してたんですかね。まあこういうパロネタは大体書き上げた後で間際で差し込んでるのかも知れませんが。
「締め切りは破れないだけで、延ばせないわけではないのでは?」とか、勘弁して欲しいっすねー。


結衣スキーとしては、
結衣に声をかけようとして超ゆっくり近づく八幡にニマニマしました。葉山の生暖かい微笑が素敵(笑)

その後のサイゼでの「……ちゃんとしっかり食べてますけども。……それがなにか」も可愛かったですな。
ピザカッターを上手く扱えなかった結衣については、きみ調理器具の扱いは完璧じゃなかったのか?、とか思いましたけど、まあピザカッターは家庭じゃあまり使わないということでいいのか?
トマトが嫌いな八幡を「子供みたい」と微笑ましく見てる結衣でしたが、小町だったらもっと辛辣だよなあと。同じシチュエーションでも受け取り方は差があるものだと思いました。新鮮味の差もでかいでしょうが。

サイゼで天使の輪とか言って結衣をまともに直視できない八幡はニヤニヤですね。そして材木座が来て「詰めて」と結衣に隣に座られるシチュエーションがナイスでした。近さって素晴らしい。
まあ、その後八幡は材木座に(介護)プロポーズしちゃうんですけどね(笑)

「邪魔くさい可愛い鬱陶しい跳ぶな跳ねるなしつこい」が懐かしいフレーズと思いましたが、9巻では
「鬱陶しい可愛い邪魔くさい恥ずかしい」でした。微妙に順番とか違うのね(笑)
八幡のスマホを見ようとぴょんぴょんする結衣が可愛かったですが、この2人割と背の高さの差がありますからねえ。(今回の口絵だと、2巻の口絵より八幡が低くなってる気もしますな(笑))

メガネブもとい遊戯部での企画会議で、出店や花火やキャンプファイヤーを提案してるのは、まんまこれまでの思い出ですな。人のラブコメ風景を見せられる遊戯部達かわいそー(笑)

ネカフェで店員さんに生暖かく対応されるところはいいシーンでしたが、終わりを覚悟している感が切ないですねえ。

玉縄との打ち合わせの待ち合わせでの口の形だけでの「やっはろー」が気恥ずかしくていいですね!


ところで、最終章に入った12巻の表紙が雪乃で、13巻が結衣だったわけですが、最終14巻はどうなるのかが気になるところです。候補としては…

1.八幡単独表紙 (やってほしい)
2.雪乃・結衣2人表紙 (アニメのBDパッケからすると可能性高そう)
3.奉仕部3人表紙 (出来ればこれが一番やってほしい)
4.登場人物全員集合表紙 (可能性は低そう)

…ってところでしょうけど、個人的にはやっぱり「3」希望かなあ。
とりあえず、あまり待たされないといいですね、ホント…(^^;

俺ガイル12巻感想

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コメント

こんばんは

12巻の感想以来ですがコメントをします。


まず最初に、13巻を読んで八幡は誰と結ばれると思いましたか? それとも誰とも結ばれないと思いますか?

気になったのが葉山やいろはからの問いかけに八幡が意地や責任という言葉を使いましたが、
葉山やいろはなどが思っている「恋愛感情から故」というのはどうだと思いますか?
個人的にはこれはミスリードで八幡は雪ノ下への恋愛感情を抱いておらずに、それ抜きでの行動なのだともいました。
このタイミングで複数のキャラに言わせたのはミスリードを誘っているのかなぁと。
どう思いましたか?

また、今回は八幡と結衣の恋愛関係のことをあまりやっていない印象で、
これは14巻の最終巻のためにとっておいたのかなぁと思います。

とりあえずここらへんで

投稿: uta | 2018年11月24日 (土) 01時26分

こんにちわ。
恋愛関係の結末は、正直残り1冊でどうとでも転びそうで分かりません。個人的には結衣に報われて欲しいですけどねえ…。どのみち、単純なハッピーエンドを期待するのは厳しい気がしてはいます。(むしろ鍛えられた防衛意識か)

いろはや葉山は恋愛的な観点で見ていると思いますが(特にいろはは)八幡の雪乃への感情は、正直これも分からないかなと。モノローグすらごまかす男ですし。恋愛的な好意は勿論あるとは思いますが、大切な仲間意識とか似た者同士的な同士意識とか色々ごちゃまぜになっていそうで本人にも判然としていなさそうですよ。
結衣への意識は2巻以降ずっと考えてきたであろうし、今回も意識したモノローグがあちこちあったし、明確に恋愛寄りの意識が強いとは思いますが。

どのみち、恋愛的なことや3人の関係性とかは残り1冊でがっつりやるのでしょう、たぶん、きっと、おそらく(^^;

投稿: でんでん | 2018年11月24日 (土) 12時00分

今回も感想お疲れ様です
八幡の一番根深い問題を最後に回すとなると、それが八幡本人の意図かそうでないかはともかく叩き潰されるクライマックスが個人的には見えましたね
プロムなんて正にお誂え向きの土壇場ですし、やるなら徹底的にやってカタルシスを得させてほしいものです

そして、結衣が涙に傷だらけで退場するだけの展開にならぬよう祈りましょう

投稿: | 2018年11月24日 (土) 17時53分

どもです。私も漸く読めました。
今回はガハマさんの巻と言って差し支えないレベルでしたね。でんでんさんと同じで、サイゼとかコミュニティセンターとかネカフェとか、もうそれ完全にカップルでしょ的な箇所に悶まくりでしたよ。
それと遊戯部メガネーズ登場は最高でしたね。
あいつら口悪いうえに性格最低ですからね。
二次小説ではほぼ書かれないレアキャラがまさかの最終章のレギュラーポジ。
相模弟(爆笑)もそうですが、秦野もいい味です。
「だいたい俺は何を見せられてんだ」
「クソが」
そりゃあね、目の前で八結いちゃついてればこうなりますねw
今回は色々設定が更新されているところも味噌ですね。
相模弟、比企谷アホ毛兄妹、桃色かかった茶髪、いろはすじつはガチボッチ、プリキュアだけじゃなくアイカツも卒業出来てなかったw
雪乃母が八幡の事故を初認識もそうですが、平塚先生が八幡の暴走を初めて賞賛したことも意味ありますよ。本当にいい先生です。
14巻は今回の八幡たちの仕掛けが機能しての大問題みたいになりそうですが、三人の行方は多分ハッピーエンドになるはずです、間違った形の。
間違っているって断定しているの、陽乃、葉山、雪乃、結衣、八幡のそれぞれの主観なんだもの。
なら、全員にとって正しくない終わり方になるとおもうのですが、さて?

投稿: こもれび | 2018年11月24日 (土) 18時18分

どもです~

八幡が叩き潰される展開があるとしたら13巻ラストでと思っていましたが、残り1冊中でどういう扱いになるかはよく分かりませんね。
最後の最後はひどいことにはならないと思いますが。

結衣が別行動だったらやばかったですが、直近で関わってくれて出番が多くて良かったですよ。あっちでもこっちでもイチャついてましたねえ(笑)
遊戯部再登場は単純に楽しかったです。サイテーでいいキャラですよ。「何を見せられてんだ」はそりゃそうなりますねえ。
プロムのサイトは仮に生徒にバレてもそれほど問題にはならなそうな気もしました。8巻のアカウント作戦がバレてたらさすがにマズかったでしょうけど。
間違ってるとか本物だとかは、定義は個人的には割とどうでもいいような気もしてきました。

投稿: でんでん | 2018年11月24日 (土) 21時00分

八幡が雪乃とどうありたいのか、というのは、八幡の中でも具体化していないのでしょうね
冒頭のinterlude(多分 時系列的には357ページの後にくる八幡のモノローグですよね?)
ですら「言いたいことさえわからずにいた」と言っているくらいなので。

サイゼのシーンや、ネットカフェのシーン、スマホを聞こうとしているシーン、やっはろー斉唱のシーン
相変わらず、八結ラブコメは楽しいですね。作者もこの二人のラブコメを楽しんで書いているのが伝わってきます
僕は、14巻では結衣に好意を伝えて付き合うことになるんだろうとは思います。
八幡の行動を一貫しているものと捉えれば、それ以外の展開は考えにくいような気が…。
バラバラENDは無いような気がしますね。八幡は自分の行動のうち「ペシミズム」という部分だけは海老名さんの見方を否定してますからね

ところで、八幡の言う、「助ける」という約束は、雪乃との約束(9巻)とは違うような気がしてきました。
「雪乃を助ける理由に雪乃の意思は関係ない」と何度も繰り返されるので、実は結衣からのお願い(5巻)なんじゃないかという気がしてきました。
あの時点での結衣とのやりとりを読むと、今は雪乃を助けることが「男の意地」だというのはわかるような気がします。
また、13巻で挙がった「助ける理由」のうち「奉仕の精神」だけは、最後の場面で否定していますよね
この言葉だけは、結衣が聞いていることを意識して口にしていますが、本人に対してだけは本心を言いにくいんじゃないでしょうか。
「きっと言葉一つあれば事足りて、それで済む話」なのに、ものすごく遠回りしてしまうのは、
その遠回りする行動自体が誰かに対する愛情表現でもあるんじゃないか、と思います
そう考えると海での海老名さんとの会話は非常に理解できるんですよね
雪乃への恋愛感情からやっていると思われているなら、少なくとも三浦や海老名さんは協力してくれませんし…

表紙については、11巻と12巻が結衣と雪乃が背中合わせで落ち込んだ顔をしていたので、
13巻と14巻は結衣と雪乃が向き合って笑顔を見せるという構図になるんじゃないでしょうか
なので、14巻は雪乃単独表紙だと予想します。ホントは3人の表紙がいいですけどね。
長文失礼いたしました。次巻早く読みたいですね。

投稿: shom | 2018年11月24日 (土) 23時16分

雪乃に対する気持ちがどういうものか、八幡の中で明確にはなっていないでしょうねえ、やっぱり。
結衣とのラブコメ(としか言いようがない)あれこれは素直にほっこりしました。これまで伏線も積み上がりまくってるし、八幡に「こっちから行く」して欲しいものです。
「助ける約束」は9巻のものと思い込んでいましたが5巻の「助けてあげてね」もありましたね。色んな読み方が出来るのが面白いですねえ。

投稿: でんでん | 2018年11月25日 (日) 22時34分

今まで見た考察の中でも一番客観的でしたので興味を持って読みました。
それに加えて個人的な意見を書いてみます。
雪乃はヒロインでもあるんですけど共に成長するもう一人の主人公のような感じがもっと強いと思います。
そして八幡は雪乃に本物を求めるんだとと思います。
実際に9巻で本物を話した時に出たモノローグは雪乃を助ける時ほとんど同じに出ました。
これは分かり合いたいとか仲良くしたいとか一緒にいたいとかそういう関係じゃないので高が恋や友情や共依存では説明できない 、言葉では表現できないものですから助演たちも理解できず話がこじれています。
ある意味では自己満足のようなものとも言えますね。
雪乃を助けるのは異性的に好きだからというより本物を捜す過程だと思います 。
最後にはこの逆境を超えて成長するでしょう。
結衣に求めるのは恋愛だと思います。
13巻で隣に座るのシーンだけを見ても雪乃には感情の動揺が全くなかったんですが結衣にはいつも恥ずかしがって意識しています 。
八幡は折本に傷を受けた以降勘違いしないように行動してきて自分からも勘違いさせないように気をつけてきました 。
多分それはそれがどんなに辛いなのか分かっているからだと思うんですけど結衣だけには最近までデートを誘ってるんです 。
結衣との関係と他のヒロインたちとの関係の相違点は八幡が能動的な行動をするのかだと思います 。
八幡はトラウマのせいで結衣との近い距離感を否定してきましたし二人きりになる状況をいつも避けてきました。
その防御膜を13巻にかけて破ったのが結衣だと思います。
それで時間が経つにつれ八幡は恋愛にますます能動的になりました。
そしてそんな努力の成果が12巻の近い距離感を認めている八幡から無意識的に出たららぽデートだと思います。
無意識的だったからこそそこにはもう少し一緒にいたいという真心がこもっているんでしょう。
以前は二人きりになる状況をいつも避けてきましたけど今はそのような状況を自ら作っています 。
これが発展して13巻の恋愛問題へのリアリティーを感じるモノローグを作ったと思います 。
このような行動があまり意味がなかった行動であったとしたら
好きな相手がいるのに今までずっと好きじゃない相手をデートに誘った事になって、自分の事が好きだというのをとっくに分かっている相手を連れて歩くながら好きな相手のためにプロムを助けることに利用する折本よりもっとひどい人になるんです 。
作者が1巻から読み返しなさいと言ったのは蓋然性ある結末がなるという話を間接的に表現したことだと思います 。
この話はつまり蓋然性を破壊させて第二の折本になる展開はないという話でもあるんでしょう 。
ですので私もこの作品の主軸は「雪ノ下雪乃と比企谷の成長物語 + 比企谷と由比ヶ浜の恋愛物語」と初めから考えました。
雪乃と八幡だけを見ると残った一巻で雪乃が自立して八幡との関係を回復して急に異性的に発展するのは十分に可能性がある話ですがそれは結衣と八幡の関係がない時に成立するのですから優しさを嫌いな八幡の信念が割れて蓋然性がない物語になるんだと思います 。
これがなかったら私は雪乃と八幡が付き合うのを望むんですが原作で八幡と結衣の関係がずっと進展したので蓋然性が無い結末を望んでいません 。

投稿: せいとう | 2019年7月13日 (土) 17時35分

だいぶ時間が経って自分で何を書いたか忘れていましたが、なるべく中立的には書くべきかとは思っていたかと思います。
14巻いつ出ますかねえ…;
わたりん先生は最初からの積み重ねや伏線を大事にしているとは思うので、突然これまでの描写が覆るような納得感の薄い展開にはならないと思いますが、ホントどうなりますかねえ。

投稿: でんでん | 2019年7月14日 (日) 14時57分

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