スパイダーマン: スパイダーバース(映画)
(監督:ボブ・ペルシケッティ、ピーター・ラムジー、ロドニー・ロスマン)
スパイダーバース観てきました。
本作は平行世界のスパイダーマン達が一同に集う話ですが、
スパイダーマンのことは映画のピーター・パーカーのスパイダーマン(サム・ライミ版、アメイジング版、ホームカミング版)くらいしか知らなくて、派生作品はあまり把握していなかったのですけど(日本のスパイダーマッ!もちゃんと見てはいなかったかと)、
作中でそれぞれのスパイダーのことを分かりやすく紹介してくれますし、予備知識無しでも全然問題無く楽しめました。いやー面白かった。
スパイダーマンは合計7人(匹?)出ますけど、知らなかったスパイダーもそれぞれ魅力的で見ていて好きになれるいいキャラクター達でした。
本作の主役と言える、まだまだ未熟で若いマイルスも、疲れたおじさんと化しておなかの出たピーターBもそれぞれ(ダメな所も含めて)愛すべき人間味があるし、
グウェンもノワールもそれぞれに格好いいし、日本アニメ的なペニーもかわいいし、ブタなポーカーも味があるしでみんないいキャラだったかと。
ただ、メイン級のマイルス、ピーターB+グウェンの活躍度に対して、残りの3人はちょっと出番と活躍が少なめだったのが(仕方ないけど)残念ではありました。贅沢でしょうけどもっと活躍シーンを見たかったなあ。
そして、なんと言ってもメイおばさんがやたらと格好良くて惚れてしまいます。なにあの司令官ポジション。あんなイカして格好いいメイおばさんは初めて見ましたよ。まあ今回出てない平行世界の中には戦うメイおばさんもいるみたいですけど。
そんなメイおばさんは家を壊されて気の毒でした。家の壊れっぷりがあまりにヒドくて笑っちゃいましたけど。そしてあの異様に広くてオーバーテクノロジーな地下基地が凄え。
そんな楽しいキャラクター達ですけど、スパイダーマンだけに割とみんな共通して重い背景を背負ってるんですねえ。てか、「蜘蛛に噛まれること」と「身内を失うこと」はスパイダーの必須条件なんですかね(^^;
本作でもまさかあのキャラがいきなり死ぬとは思わなかったですよ。さらにはマイルスの慕っていた身内も死んでしまうし、容赦ないなあ。
今回の悪役のキングピンは凄い体型でしたけど、自分の非道がバレて家族にドン引きされて逃げられたのにスパイダーマンのせいにしてるところがホントにダメな人だったなあと。
大体、平行世界から別世界の家族を召喚しても、こっちの世界で生きていけないじゃないですか。(その辺りはキングピンは把握していなかったかもですが、ドクターはキングピンにちゃんと説明はしてなかったでしたっけ、その辺りちょっと記憶が曖昧ですが)
本作はアニメーションとしてもかなり見応えがある意欲作でした。ところどころに入るコミック調の演出とか面白いですねえ。
1人じゃないことを認識しての別れも綺麗ないい終わり方でしたけど、世界は別れてもテレパスだかなんだかで会話は出来るんですかね。
続編があるなら是非観たいですねえ。ED後にいかにも続きをやりそうな描写があったし期待したいところです。
そしてエンディングの歌詞が割とヒドい(笑)
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