« 今週のアニメ感想・月~木分(12/14~17分) | トップページ | 今週のアニメ感想・金~日分(12/18~20分) »

2020年12月19日 (土)

劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME

(杉原輝昭監督)

「ゴリラー!!」
やっぱり不破さんはゴリラかっこいいなあ。

コロナで夏映画が無しになったゼロワン映画がようやく公開。待たされただけあって楽しめました。
新しいイズと或人のその後も描かれていて完結編として良い映画だったかと。まあ、まだスピンオフもあるようですが。
60分リアルタイム演出も面白かったですよ。

今回の敵のエスはデイブレイクの被害者だったわけですが、悲しい過去のあるボスキャラで倒し辛い相手だなあ、…と思ったところで破滅願望さんにラスボスをバトンタッチされて、気兼ねなく倒せる相手になってくれてよかったです。
最後の教会はよいシーンでした。あのまま滅んじゃってますけど最後に救われはしたのでしょう、きっと。
ところで、ライダーで教会での結婚的場面が出ると、マンホールさんが乱入してくる妄想をしてしまうのですが、どうしてくれるという感じです(笑)

それにしても、アークに人の悪意を吹き込んでデイブレイクの原因となった存在は罪深いですよ。なあ、1000%…(^^;
その1000%さんが仲間面しているのは、滅が共闘している以上に違和感があって苦笑します。まあ、今回100%を尋問したり、不破さん唯阿さんが変身出来るようにしていたりと役立ってくれてはいますけどね。
無職の不破さんとかをサウザー課に誘って振られた1000%さんはこの先仲良く…なれるんですかねえ(^^;

不破さんは、まだ無職なんですねえ。A.I.M.S.に戻ればいいのに唯阿さんの下で働くのが嫌なんですかねえ。サウザー課に行くよりA.I.M.S.の方が1000倍いいと思いますけどね。
今回の不破さんは迅となかなかいいコンビになっていたのが興味深かったです。戦闘機との空中戦が見応えがありましたが、「ゴリラー!!」に吹きます。迅も「あれくらいなら死なないだろう」とか思ってるんでしょうけど。
ゴリラが落ちた時は「まいっか」とか言ってたのに、本格的なピンチには身を挺して不破さんを助けてる迅がエモいですよ。
唯阿さんは最初のバイクアクションが格好良かったかと。本編では割と不遇だったバルキリーがきっちり活躍してくれているのがいいですね。
ザイアスペックを生かしての情報共有とかも良かったですね。

滅さんは最終回時点であの格好でしたけど、金髪で羽織で刀で、ちょっと鬼滅と言うか善逸感があります(笑) しかし、滅がきっちり仮面ライダーしていてよかったですよ。
滅亡迅雷は滅と迅が表立って戦って、亡はバックでサポート役でちょこちょこ活躍が描かれていましたが、雷はバイクを運んできただけで終わりなのはちょっと残念でした。でかいトラックでバイク1台だけを届けに来たのはちょっと笑いましたけど。
衛星が落とされちゃったからバイクは地上で搬送するしか無いんですねえ。変身時のバッタ達ってどこからやってきてるんですかね。

予告やポスター時点で気になっていたゼロワンとゼロツーの共闘はどういうことかと思ったらイズでしたか。予想はしましたが、イズがゼロツーになって或人と並んで戦うのは熱いものがあったかと。
これがやりたいから本編ラストはゼロツーではなくリアライジングを出したんですかね。
新しいイズの扱いはなかなか複雑なものもありましたが、元のイズの思いを受け継ぎつつ新しいイズでもある辺りは良かったかと。

ヘルライジングホッパーはなかなかエグかったですね。メタルクラスタといいアークワンといい或人社長は闇系の変身が多めだなあ。闇…とは違うけど001も苦しそうだったし。

アズが放置なのは気になりますが、スピンオフで何とかするんですかね。多分。

■最後に流れたゼンカイジャー(ゲンカイジャーと間違えそうになる)のビジュアルが凄いですな。アカレンジャー+ビッグワンと言うか…、またゴーカイジャー的な集大成作品なんですかね。

■劇場短編 仮面ライダーセイバー 不死鳥の剣士と破滅の本
こちらは夏映画での同時上映での戦隊映画のような短編でした。ストーリーは超シンプルで戦闘を見せることに専念していたなと。

公式サイト

|

« 今週のアニメ感想・月~木分(12/14~17分) | トップページ | 今週のアニメ感想・金~日分(12/18~20分) »

コメント

 良い映画でしたねー。
 本編は残念な要素の方が圧倒的に目立ったまま終わってしまった印象でしたが、その残念な要素を、かなり丁寧に解釈しなおし落着させてくれた気がします。

 特にイズ2号を、きちんと2号であることそのものは堅持したまま、社長の新たなパートナーとして生まれ変わらせてくれたあたりが素敵でした。
(2号、と書いて気付きましたが、ゼロツーともかかっていますね、これ)

 初代は結局のところ、アルトとはきちんと分かり合えないまま終わってしまったように思うのですが。
 2号は今後、横に並び立ち、一緒に高めあっていけるパートナーとして、社長とともに歩んでいくのだろうなと。

 2号は2号だからこそ、これから先のアルトの相方としては、むしろ理想的なのかもしれません。
 本編当初の、志だけが空滑りしてた売れない芸人を「社長で仮面ライダー」にまで引っ張り上げるのには、初代が適任だったのでしょうけど。

 なお、イズがゼロツーになってアルトを止める、というギミック自体は、本当なら本編で使う予定だったように思います。
 わざわざ作ったゼロツーベルトが露骨に余り、なおかつアルトが暴走するという、どう見ても別の誰かが変身するための布石だったわけですし。

 どうして伏線を回収しないまま終わったのかよくわかりませんが、イズを印象的に殺しすぎて再利用しづらかった、とかでしょうか。
 まあイズ本人が復活してきたら、アルトの絶望が薄っぺらくなってしまって台無しですから、本編でやるならイズの代弁者として他のレギュラーがゼロツーになる、あたりが妥当だったとは思いますけど。
(アズを依り代にしてイズ本人が復活する、は普通にあり得そうでした)

 ただ結果としては、映画のこの形が、本当に理想的な解決になってくれたものと感じます。
 ドラマとしてはもちろん、映像としてもすごく格好良かったですしね。

 1000%社長は味方扱いで終わらせたため、映画で今さら断罪するのも難しくなってしまった形かと。
 一応は正義の味方をやっているらしいことに加え、一人だけ仲間がいなくて孤独、他の登場人物みんなからやんわり距離をとられている、という形で最低限の処遇は果たしてくれたのかなと。

 ……いや、本当に諸悪の根源そのものなわけで、今回、さらに被害が拡大したわけで、処断としては、まったく見合ってませんけど。


 今回の悪役の人(当初)は、直前のセイバーの敵と全く同じことを冒頭から主張していて、その話、さっき終わったんですがって気分はしました(笑)
 もちろんゼロワンの方が長い尺を活かし、より深掘りはしてくれたわけですが。偶然にしては重なりすぎているので、意図的にネタを合わせたんでしょうか。


 セイバーは完全に戦闘メインで割り切った感じでしたが、本編よりもドラマの割合が低いのに、六人きちんとキャラが立っていたなと。
 演出まで映画と同じレベルにしろとは言いませんが、キャラの描き分けやアクションの個性化に関しては、映画の要素を本編へ逆輸入してほしい気分です。

 長文乱筆、失礼しました。

投稿: kanata | 2020年12月25日 (金) 18時25分

面白かったですねー。
結果的に時間があったおかげもあるかもですが、よく練られていてTVシリーズの惜しいところの補完も出来ているいい映画だったかと。
イズが安易に初代の人格として復活とかだと非常にもやもやしたと思うので、あの結末は良かったですよ。
本編でゼロワンとゼロツーが並ぶ予定もあったかも…というのはあり得るかもですね。コロナでの予定変更の影響は大きかったでしょうし。

1000%問題は、敵から味方になったライダーはちらほらいますが、1000%の場合は断罪や後悔が大して描かれていないのが困るんですよね。
でも、本編でまともな断罪が出来なかったので、今更それをやるのは確かに難しいでしょうねえ。特に今回の映画で無理にそれをやるとテーマがブレたでしょうし。
神みたいにスピンオフで決着を付ける…ってことも今更無いでしょうねえ。

投稿: でんでん | 2020年12月26日 (土) 11時26分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 今週のアニメ感想・月~木分(12/14~17分) | トップページ | 今週のアニメ感想・金~日分(12/18~20分) »