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2021年11月21日 (日)

アイの歌声を聴かせて(映画)

(吉浦康裕監督)

評判がいいので遅ればせながら行きましたが面白かったです。正直予告の時点ではあまりピンと来なかったのですが、劇場で観られてよかったですよ。
以下ネタバレあり。

ロボ(AI)と人間の交流物ですが、最初は突拍子のない素っ頓狂なAIに見えたシオンの印象が最後まで見ると全然変わるのがいいですね。と言うか、主要人物皆が最初と最後でかなり印象が変わりますね。
予告でも出ていた「秘密はね、最後に明かされるんだよ」がぐっと来ます。冒頭からなにから、後から意味が分かると「そういうことだったか」と思える場面が多いんですよねえ。

シオンが本当に予想外の言動をしまくるAIで、開発者のお母さんは本当にコレで大丈夫と思ったのか?、と疑問でしたけど、それもシオンがああいう存在なら納得ですね。
そして、シオンがすぐ歌い出すのもああいうディズニー的な事情なら納得です(笑) リアルな学校空間で突然ミュージカルが始まるとああいう感じになるんですねえ。
トウマとサトミがシオンをああいう風に産み出して育てたわけで、パパとママですね。その元ベースのAIはサトミ母作なのでお婆ちゃんですね。
プロジェクトが失敗となって、お母さんが酒に溺れてやさぐれていたところは、どうすれば解決するんだこの話と思いましたが、シオンの秘密を知ったお母さんが元気を取り戻してくれてよかったですよホント。
そして会長が昭和的な太っ腹な人でよかった!

あれほど生活のあらゆるところにAIが仕込まれた世界は、こうなって欲しいか?、と言われるとちょっと抵抗を感じる部分もあるかなと。おっさんなので。
自分があの世界にいたら、発展し過ぎて自由に動くAIを危険に思う人の気持ちは分かる気はします。シオンは実際かなりヤバいですし(^^; AIの暴走の話が出た後のシオンの態度は実際怖さがありました。
それにしても支社長は悪役過ぎますけどね(苦笑)
プロジェクトの運転主役になってたうだつの上がらない感じの野見山は、そもそもこいつが余計なことをしたのが物語の(シオン誕生の)はじまりという感じで、何気に重要人物かも知れません。
子供時代のトウマのたまごっちのプログラムをお母さんが初期化したと聞いた時は「何故そんなことを」と思ったけど、昔の野見山のせいだったんですねえ。
野見山はもうちょっと掘り下げた話が見たい気もしますよ。

学生組は、みなそれぞれ最初はちょっと問題ありそうな子達に見えましたが、観ているうちに皆かわいく見えてきて愛着が湧いてくるのがいいですね。
性格悪そうに見えたアヤも馴染んでみるといい子ですよ。
そしてシオンに新たな性癖の扉を開かれてしまったサンダーくんの将来が心配です(笑)

公式サイト

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