Gのレコンギスタ IV 激闘に叫ぶ愛
(富野由悠季監督)
Gレコ4観てきました。
今回はTVシリーズの19~22話くらいまでで、
前回クレッセント・シップで旅立ってからビーナス・グロゥブに行って帰ってくるまでの話なので「行って帰ってきたGのレコンギスタ」と呼ぶべきでしょうか(おぃ)
今回も面白かったですが、フォトントルピートが恐ろしかったですよ。TV版の10倍くらいは恐ろしかった…;;;
ただボタンを押すだけで(少し押しにくい形ながらも)発射して、発射自体は静かな描写で、かなりの規模の増援部隊がモビルスーツも人も、キャピタルアーミーもアメリアのグリモアも見境なしに巻き込んで、
ただ静かにエネルギーになって消滅して、宇宙に「穴」が開く描写が本当に空恐ろしいですな。回避も防御も出来ない、あんな絶対兵器は確かに使っちゃいけないですわ。
設計図があって作れるからと言って作っちゃ(使っちゃ)いけないものってのは確かにありますね。
そもそも、使っちゃいけない超兵器を作ってしまってはしゃいでる「戦争を知らない大人達」の話なんですよね、Gレコって。
その後のマスクとバララによる「殺人者!」は、正直「お前が言うな」感もあるのですけど(特にバララは後の展開を思うと…)、
あんなものを見せられたら、マスクが激高するのも仕方なくはあります。
これまでの(TVシリーズの)マスクのベルリへの憎悪は、正直的外れな逆恨みに感じたりもしたけど、今回の映画での怒りは仕方ないよなあ…。
ベルリの立場が辛いですよ。
ともあれ、今回ラストのカシーバ・ミコシでのベルリ(Gセルフ)VSマスク(マックナイフ)の戦いはクライマックスとして素晴らしい迫力と見応えのある戦いでした。
TVシリーズのことは大分忘れてるけど、今回ベルリ達がビーナス・グロゥブから帰還した後の戦いはほぼ新作で、TV版からはかなり大幅に変わってますよね。G-アルケインも変形してたし。
特に大きく変わったのが「フォトントルピート」と「VSマックナイフ戦」の2点で、素晴らしく力が入った心に刻まれる印象深いシーンとなっていたかと思いました。
他に、どこがTV版から変わったかは正直よく分かりませんが(記憶力の問題で)、ラ・グー総裁のムタチオンはTV版よりも印象深いシーンになっていたかと思います。
アイーダの夜の散歩のシーンが良い…。
ラ・グー総裁の秘書さんがしょっちゅう転んでいたのもムタチオンってことなんですかね。
ジット団とのいざこざの辺りはTV版とはそんなに変わっていない…ですかね?(戦闘シーン割増はあった気がするけど)
海に穴を開けちゃったキア隊長のやらかしっぷりは、あらためて見てもやっぱり「何やってんだこの人」という感じです。うっかりが過ぎる。
この人が死後に英雄みたいな扱いになっているのはなかなかやるせない気持ちになりますね。部下達にはいい上司だったのかもですが。
今回の作中描写で見ると、ずっとノレド達と仲良くしているマニィが最後に「裏切ってしまう」ように見えちゃうのが切ないですな。
しかし、ベルリからマスク(ルイン)を守るマニィはまさに「激闘に叫ぶ愛」で、ある意味今回の主役の1人だったのかとも思えました。
さて、あと1回、2週間後の「V 死線を超えて」で遂に劇場版も完結かと思うと感慨深いです。完走出来そうで良かった。
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