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2022年8月 7日 (日)

Gのレコンギスタ V 死線を越えて

(富野由悠季監督)
Gレコ5観てきました。今回はTVシリーズ23~26話(最終回)まで。
以下ネタバレ注意。

決着編と言うことで、ほぼずっと戦っている話ですが、比較的明るめな作風なのに最終局面でどんどん人が死んでいくのが重く恐ろしいですよ。特にユグドラシルと大気圏突入のあたり。
IVの感想でも書いたけど、「戦闘を知らない大人達」が大きすぎる力を手にしてしまって勢いでどんどん死に突き進んでいくのがたまらんですね。
ベルリ組以外はほぼ戦いの空気に飲み込まれてしまってノリで戦ってるんですよね。戦いに吸い寄せられて死んでしまったテン・ポリスの人が実に象徴的でした。

そして、激しく戦い合って憎み合った(←特にマスク)挙げ句、戦争が終わると敵も味方も憑き物が落ちたように落ち着いているのが印象深いですよ。(←特にマスク)
クン・スーンなんかは、最後に戦ったのがベルリだったからこそ憑き物が落ちたのだなという納得感はありました。そこから、殺し合ったクリムやミックと落ち着いた別れを出来るようになってるのは凄いですが。
あちこちの陣営を渡り歩いたフラミニア先生がビーナス・グロゥブの窓口役みたいになってるのが凄いですね。人生どう転ぶか分からんなあ…。
マスク…あらためルインは、あの決着からどうやってあの落ち着いたエピローグの状態になれたのか、あらためて観ても謎ですよ。
やっぱりあのマスクがダメだったんじゃないのという気分にはなります。あのマスクに精神強化みたいな機能があるとは言われてないけど、やっぱり呪いのアイテムじゃね?

TVシリーズからの変化については、細かいセリフの補完や、分かりやすいG-セルフの目やナットの色みたいな映像面のアップデートは別として、IVのクライマックスほどの大きな改変は今回は無かったかなと。
(TVシリーズ完結から7年半くらいなので記憶は曖昧ですけども)
そんな中で大きな新規追加シーンと言えば、やはりED後の最終シーンですね。日傘のノレドがいいですね。ノレドはやっぱり追いかける子だよなーと、大変に納得感と満足感がありました。笑い声が心地よい良いラストです。
後は、エピローグのアイーダに髪留めを渡すケルベスと、「G-セルフのことしか分かってなかった」ベルリも新規シーン…ですかね?
これもまたベルリの恋心のよい決着だったかなと。これでベルリは単独の世界一周に旅立ったわけですかね。ともあれ、観ている側としては「ケルベスなら安心だ」とは思います。

戦闘シーンでは、バララのユグドラシルの大量虐殺がやはり酷いですね。IVのフォトントルピードを凌駕する残虐っぷりですよ。
そのバララは脱出しているように見えるシーンもあるけど(TVシリーズでも一応あったっけ?)、脱出ポッドがすぐ爆煙に飲み込まれてるし、やはり生きているのかは分かりませんな。
仮に脱出ポッドが無事でも、周囲に助けてくれる船もいないだろうし、ポッドで大気圏突入も出来ないだろうし、そこから生き残るのは無理な気もしますけど。

G-セルフのパーフェクトパックでの戦闘は、記憶以上にアサルトモードを何回も使っていたのが印象的でした。他のモードはほぼ1回づつなのに、やはり砲撃形態は活躍させやすいのね。
ガイトラッシュへのアサルトでのトドメとか、かなりトラウマ物でしたけども。
ところで、結局MG G-セルフは出ないんですかねえ…。

2019年11月から始まった劇場版5部作もこれで完結ということで、見届けられた感慨が深かったです。

公式サイト

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