グリッドマン ユニバース
(雨宮哲監督)
「ユニバァァァァァス!!!」
…ユニバースと聞くとハリー・オード大尉を思い出しますね。
グリッドマン ユニバースを観ましたが、実に「全部のせ」な映画でした。
キャラもドラマもバトルも、やりそうな事、やって欲しいかった事を余さず全部やっちゃってますね。カオスですね。「いいぞもっとやれ」と思えてとても満足しました。
以下ネタバレ注意。
「中身がグリッドマンではない裕太」が描かれるのは今回が初と言っていいはずなので、どういう風に描かれるのかと気になっていましたが、
…「SSSS.GRIDMAN」で描かれたグリッドマン裕太と全然変わらなかったですね(笑)
TVシリーズの裕太もグリッドマンが裕太の内面に影響を受けた姿だったのだろうから、キャラが変わらないのも自然な事かもですが、おかげで裕太に感情移入しやすくて良かったです。
ダイナゼノン側で気になっていたのは当然ガウマ隊長がどうなったかでしたが、ダイナレックスと一体化したのはTVシリーズラストで分かっていましたが、人としての姿でも登場してくれて良かったですよ本当に。
キービジュアルでもネタバレ防止でガウマの姿が無かったので、登場するとしてもずっとダイナレックスの姿なんじゃないかと思っていました。人間大のダイナレックスが出るんじゃないかと思ってました(笑)
しかし、ガウマが「新世紀中学生」入りしているとはビックリでした。2作品のキャラをどう出会わせるのかと気になっていましたけど、(非日常サイドのキャラは)既に仲間として出てくるとは。
裕太や蓬といった一般人サイドのキャラ達の出会いは、割と雑ではありますね(笑) 裕太と暦が風呂で出会ったのは笑いました。
そして、その後が気になっていたもう1人と言えばアカネなのですが、何らかの出番はあるかと思っていたものの、まさかあれほどガッツリ登場して裕太達の世界にもやってくるとは思っていなかったですよ。
しかも魔法少女的な変身はするわ(笑)、現実モードの姿もきっちり映すとは。現実世界で何をやってるのかと思ったら学校か地域かの清掃活動だったんですかね。同級生(?)とちゃんと交流出来ているようでホッとしました。
アカネとアンチ(ナイトくん)の会話シーンは良いですね。両者の成長を感じますね。髪ワシャワシャがいいですね。
アカネは六花とのシーンも期待していたけど、言葉は交わさないあの僅かな接触がエモいですね。いいですね。
ラブコメ方面もよかったですね。
裕太と六花は、告白シーンから赤くなって悶える2人からのエンディング入りが最高でした。裕太達と蓬達の別れのシーンでの「まだ付き合ってないんだって」で六花が赤くなってたシーンも良いですね。
蓬と夢芽はTVシリーズ最終回で既にラブラブカップルになっていたので今回も余裕のカップルっぷりでしたが、随所で夢芽の「蓬大好きっ子」っぷりが見えるのがいいですね。
そして「カニ」で家にお呼ばれすることになって、“あの”夢芽が真っ赤になっていたのが素晴らしいですね。
なかなか照れとか見せなさそうな、クール系(?)な女子が本気で照れてるところは良いものです。
TVシリーズ以後、裕太がずっと六花に告白できなかったのはヘタレではありますが、グリッドマン時代の記憶が無いのに(自分が何かしたわけでも無いのに)棚ぼた的に距離が縮まっているという状況では、踏み出せなかったのも仕方無いかなと。
六花の「お兄ちゃんオチ」は、まあ読めました(笑)
兄がいるって情報はTVシリーズかどこかでも出てたっけ(たしか)
ガウマ隊長とガウマ隊の再開は良いものでしたよ。エモいですよ。再開出来て良かったですよホント。ガウマに対してもゴルドバーンに対してもちせの反応が良くていいですね。
今度は「ちゃんとしたお別れ」を言えた、ガウマと蓬達の別れは良いシーンでした。そしてホロリとさせた後での「ガウマからもらったカニ」に対しての「美味い?」「普通」オチに吹きます。
ガウマが一体化して自立行動していたダイナレックスに蓬達が乗り込んで(食われて)ダイナゼノンになるところは燃えました。
「人として守るべきもの」の「約束」と「愛」に続く3つ目がついに明らかになりましたが、まさか「賞味期限」だとは…(笑)
いやまあ生きていく上で大事ですけどね賞味期限。賞味期限を守って生きていきたい。
ガウマの「姫」が登場しましたが、予想外に豪快と言うか明るいキャラで意表を突かれました。
あれは、復活したと言うか、世界がカオスでおかしくなっていたからこその一時的な復活ってことだった…のでしょうねえ多分。
ダイナゼノンでのナイトくんと2代目ちゃんは「数年経った姿」なのかと思っていたけど、そういうわけでも無かったんですかね? 世界移動で勝手にあの姿になっていた???
人の姿のままで巨大化する2代目ちゃんにはビックリでした。…て、GRIDMAN本編でもアノシラスちゃんとして巨大化してたか。
暦が無職になってるのは吹きました。就職したはずなのに何やってるんだお前(^^;
印象的だったバイクの人は、元の特撮版の人だったりするのだろうかと思いましたが、やっぱり電光超人グリッドマンの主役の人が声を当ててるのね。
今回の事態がグリッドマンの能力のせい…と言うか、能力を利用されたと言うのはヒーローとしてかわいそうだったかなと。
グリッドマンが裕太に負い目があったあたりは、人間くさいヒーローだなあと思いました。さすがTVシリーズで裕太自身をやっていただけあります。
ジャンクに飛び込んでいく裕太&新世紀中学生&ガウマに対するちせのリアクションが素晴らしいリアクション要員っぷりでした。いい仕事です。
バトルシーンは、事前に公表されていた新デザインのグリッドマンに加え、フルパワーグリッドマンとカイゼルグリッドナイトの武器交換だとか、グリッドマンとダイナゼノンの合体だとか、
グリットナイトとパワードゼノンの合体だとか、アレクシス・ケリヴのヒーロー化とか、巨大化2代目ちゃんと戦艦が合体したメカアノシラス(?)とか、やりたい放題のてんこ盛りにも程がありました。ボリュームが凄すぎる。
いやー、面白かった!
| 固定リンク
コメント
テレビシリーズ後のお祭り映画はみんなこうであってほしい期待通りを飛び越えていく作品でしたね。
素の裕太が本編記憶なしになることで実質今回が初陣となり、発表順でも時系列でも後の話になるはずのダイナゼノンの蓬が前作主人公的な頼れる感じの立ち位置だったのがちょっと面白かったです。リバイス&ギーツの映画のエースも後発作品なのになんか先輩ライダーみたいな雰囲気だったのを思い出します。
暦パイセンのセクシー登場については、先に上映されてたダイナゼノン総集編のラストにあった追加カットで風呂に入ろうとしてそのまま消滅する暦というシーンがあったので、そこから直で繋がるようです。
・・・・・・つまり全裸で転移したんだ・・・無一文かつ無職のまま・・・今回着てた服全部借り物なのか・・・
バイクの人(直人)はテレビシリーズでは六花の家のジャンクショップに来た客として、ダイナゼノンではプールの監視員として登場していた密かにレギュラーゲストキャラでありました。おそらく、ユニバース的に初代からの3作の主人公が総がかりでグリッドマンを助けたという形になるのかなと思います。
それにしても、ようやく告白にこぎつけた裕太をよそに本編で交際済みの蓬は麻中家に送られたカニだから夢芽も一緒に食べようというおまえも麻中夢芽だ的な実質プロポーズまで済ませる恋愛強者ぶりよ・・・
さすがは朗読劇で結婚披露宴が、円盤特典のボイスドラマで高校卒業と同時に同棲がほのめかされる男麻中蓬・・・
投稿: | 2023年3月27日 (月) 07時32分
本編終了後のお祭りものはこうであって欲しいですねえ。大団円で終わった作品の続きで主役やメインキャラを殺したりしなくていいから…;
蓬は本編中で告白まで済ませているだけあって、裕太に対して大分頼もし感がありました。蓬パイセンです。ラストの実質プロポーズの家族紹介もさすがです。
総集編映画には行っていませんでしたが、暦パイセンにそんなサービスシーンがあったとは(笑)
全裸転生はホント大変ですね。付いた先も風呂場で本当に良かった。
バイクの人はそうでしたか。すっかり忘れていました(^^;
投稿: でんでん | 2023年3月27日 (月) 21時07分